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日本学術振興会賞

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_岡本 晃充
岡本 晃充
(オカモト アキミツ)
OKAMOTO Akimitsu



生年 1970年 出身地 愛知県
現職 東京大学先端科学技術研究センター 教授
(Professor, Research Center for Advanced Science and Technology, The University of Tokyo)
専門分野 核酸化学
略歴

1993年
1995年
1996年
1998年
1998年
1998年
1999年
2006年
2011年
2012年
2012年

京都大学工学部卒
京都大学大学院工学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
京都大学大学院工学研究科博士課程修了
博士(工学)の学位取得(京都大学)
マサチューセッツ工科大学化学科博士研究員
京都大学大学院工学研究科助手
理化学研究所フロンティア研究システム独立主幹研究員
理化学研究所基幹研究所准主任研究員
東京大学大学院工学系研究科教授
東京大学先端科学技術研究センター教授(現在に至る)

授賞理由
「化学を基盤とした核酸機能観察系の構築」
(Building of the High-performance Chemistry-based System for Monitoring of Nucleic Acid Functions)

  生命機能を理解するための鍵は、細胞内で働く核酸を「目に見える」ようにすることである。岡本晃充氏は、核酸を有機化学的に取り扱うことによって、様々な核酸の機能を解析する手法を開発した。例えば、核酸・タンパク質の細部の環境変化に応答する機能分子を開発し、DNAの一塩基多型の検出や酵素反応の機構の解明などへ応用されている。また、細胞内の特定RNAに目印をつけて可視化する化学プローブ分子の開発にも成功した。これらの分子は細胞内RNAイメージングや遺伝子多型の検出への応用が検討されているほか、これを用いたインフルエンザの検出キットなども実用化段階にある。さらに、DNAの配列変化によらない細胞の遺伝子発現を制御・伝達するシステムであるエピジェネティクスにおいて最近注目されている、DNAメチル化反応を可視化し、遺伝子発現制御の様子を分子レベルで観察することも可能にした。
  このように、岡本氏は、核酸を有機化学的に「目に見える」ようにすることで、化学分野だけでなく広く生命科学分野に大きなインパクトを与える研究を展開しており、核酸化学を先導する研究者の一人として、更なる発展、貢献が期待されている。

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