日本学術振興会賞

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_岡田 健一
岡田 健一
(オカダ ケンイチ)
OKADA Kenichi



生年 1975年 出身地 兵庫県
現職 東京工業大学大学院理工学研究科 准教授
(Associate Professor, Graduate School of Engineering, Tokyo Institute of Technology)
専門分野 集積回路
略歴

1998年
2000年
2000年
2003年
2003年
2003年
2007年

京都大学工学部卒
京都大学大学院情報学研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
京都大学大学院情報学研究科博士課程修了
博士(情報学)の学位取得(京都大学)
東京工業大学精密工学研究所助手
東京工業大学大学院理工学研究科准教授(現在に至る)

授賞理由
「リコンフィギュラブルなアナログ集積回路技術の研究」
(Reconfigurable Analog Integrated Circuit Design)

  ハードウエア構成などをプログラムによって変更可能な集積回路をリコンフィギュラブル(再構成可能)デバイスと言う。プログラム可能な多数のゲートアレイで構成したものなど、もっぱらディジタル回路で導入されてきた。岡田健一氏は、個別の用途や機能ごとに設計されてきたアナログ回路に対してこの考え方を導入し、柔軟な機能可変性を具備するリコンフィギュラブルなアナログ集積回路という新しい分野の開拓に寄与した。
  岡田氏は、製造時などの特性揺らぎや誤差をソフトウェア的に調整できる画期的な手法を確立し、リコンフィギュラブルなアナログ集積回路を具体的に示した。さらに、この手法を無線通信用アナログ回路に適用し、携帯端末に使用される通信方式を網羅する広帯域の発振回路の考案や、ミリ波における世界最高の通信速度実現など、数々の顕著な成果をあげている。
  これらの成果は、学術的な価値の高さだけでなく、産業的にもこの分野の標準的な方法として広範囲に利用される波及効果の高いものであり、岡田氏の今後の活躍が期待される。

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞受賞者一覧へ戻る