日本学術振興会賞

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について

第10回(平成25年度)日本学術振興会賞受賞者

photo_佐藤 仁
佐藤 仁
(サトウ ジン)
SATO Jin



生年 1968年 出身地 東京都
現職 東京大学東洋文化研究所 准教授
(Associate Professor, Institute for Advanced Studies on Asia, The University of Tokyo)
専門分野 資源論、国際開発研究
略歴

1992年
1994年
1995年
1995年
1995年
1998年
1998年
1998年
1998年
1999年
2000年
2004年
2009年
2010年

東京大学教養学部卒
ハーバード大学ケネディ行政学大学院修士課程修了
東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了
日本学術振興会特別研究員-DC
タイ・カセサート大学客員研究員
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了
博士(学術)の学位取得(東京大学)
日本学術振興会特別研究員-PD
イエール大学ポスドクフェロー
東京大学大学院新領域創成科学研究科助手
東京大学大学院新領域創成科学研究科助教授
タイ天然資源環境省政策アドバイザー(JICA専門家)
東京大学東洋文化研究所准教授(現在に至る)
プリンストン大学フェロー(フルブライト研究員)

授賞理由
「『資源』の認識と分配に着目した国際協力研究」
(International Policy Studies Based on Perceptions and Distribution of National Resources)

  佐藤仁氏は、これまで、タイの農村を主たる題材とした開発と環境保護の関係についての研究、および資源という観点から日本の近現代史を見つめ直した研究において、優れた成果をあげてきた。佐藤氏の研究は、フィールドワーク、文献研究、インタビュー調査など多様な方法をバランスよく採用している点で高く評価される。また、「科学的研究」がともすれば「タコツボ化」という限界に突き当たりがちであるのに対して、佐藤氏の研究は、学際性を貫き、研究対象を包括的にとらえることを心がけている。従来の貧困研究の多くが貧困を物質としてのモノ(資源)の不足として捉えてきたのに対して、国家による資源管理の影響を示唆する点において佐藤氏の研究の特徴がある。貧困に苦しんでいるのも貧困を起こしているのも同じく「人」である。佐藤氏は研究を机上の空論に終わらせることのない現場感覚を有しており、今後も、スケールの大きな国際協力研究の成果が公にされていくことが期待される。

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