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人文・社会科学振興プロジェクト研究事業
  • テーマ名
  • 語る文化から、しぐさの学びへ -アートの社会的媒介機能としてのワークショップの4年間の実践をふりかえって-

  • 開催日時
  • 平成 21  年 1  月 24  日 ( 土 )

  • 会場
  • 東京大学本郷キャンパス 福武ホール

  • 住所
  • 東京都文京区本郷7丁目3-1

  • 実施の様子
  • 今年度は、ワークショップという学びの特徴である「学びの身体化」をテーマに、珍しいキノコ舞踊団のパフォーマンスとダンスワークショップを通して、「日常のふるまいやしぐさ」の学びの重要性について考えるというものでした。私たちのこれまでの取り組みは、「子ども」「芸術」「表現の学び」「ワークショップ」「実践」をキーワードにしてきました。それは、視点やふるまいを新しく獲得すること、すなわち、ある経験が身体化されることです。身体に直接働きかけ表現する、珍しいキノコ舞踊団のパフォーマンスから、「日常からの表現」や「身体化された学び」を再考したいと考えました。

    ■ 午前中(10:00?12:00)は、「珍しいキノコ舞踊団」のダンスワークショップでした。参加者は、一般+メンバー・ボランティアで20人あまり。伊藤千枝さんの指導のもとに、体ほぐしから基本的な動きや2人3人などで組み合って未知の生物?になるなど、身体によるさまざまな表現活動を実施しました。

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    ■ 午後(13:00?14:00)は、珍しいキノコ舞踊団のパフォーマンスから始まりました。若い女性だけのダンサーによる舞踊は動きも軽やかで、何よりもあでやかで見るものを魅了しました。テーブルと椅子という日常生活の中にあるオブジェを自由に使いながら繰り広げられる彼女たちの舞には、普段何気なく私たちが行っている「しぐさ」、例えば体を掻く、背中を伸ばす、コップの中の水を飲み干すなどが表現されていました。鮮やかで上品な衣装をまとった彼女たちの舞う姿は、お花畑を舞う蝶のようでもあり、そのスピード感が異次元空間を行き来する未来的で不思議な色気を持った異星人のようでもありました。身体の圧倒的な優位性は私たちに学ぶことの原点を見せていたように思いました。

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    ■ 午後(14:00?15:00)の第2番目は、鷲田清一(大阪大学総長)氏による基調講演「アートとコミュニケーション」でした。ある建築を巡ったご自身の体験に基づいて、アートのコミュニケーション機能が有効に働いた例を具体的に語られました。やさしい語り口からできることばが、かえって力強いことを感じさせた内容でした。

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    ■ 午後(14:15?16:15)の3番目は、シンポジウム「語る文化から、しぐさの学びへ-アートの社会的媒介機能としてのワークショップの4年間の実践をふりかえって-」でした。上田信行(同志社女子大学)氏の司会で、午前中のワークショップの感想などを参加者に聞きながら会は始められました。次に、本プロジェクトの趣旨(人文社会科学プロジェクト)について、茂木が簡単に説明し、4年間で開発・実践した2つのワークショップと2つの成果の社会還元に関する実践について、以下のように発表が行われました。
    パネラー報告1:佐藤優香:文化を語る子どもたちとお茶箱プロジェクト(国立歴史民俗博物館)
    パネラー報告2:下原美保(変身とアニメと〈なりきりえまき〉ワークショップ:鹿児島大学)
    パネラー報告3:茂木一司+手塚千尋(ゆるやかな学びの場の創造─人茶workshop cafe@前橋で起こったこと─:群馬大学・同大学院教育学研究科)
    司会:上田信行(同志社女子大学)
    「なりきりえまき」については質問も出て活発なシンポジウムになりました。

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    ■ 最後(午後16:30?18:00)はカフェ・パーティーで締めくくりました。おしゃれなケータリングのたかはしよしこさんによって演出された今回のコンセプトは、「お箸でつかみにくいたべもの」。「パーティ」という公の場で、大小さまざまな豆のサラダや、ところてんなどを食べる箸づかいから、普段の自分が食べる「しぐさ」を再確認することを意図してお料理をつくったそうです。身体化された学びの食事は大いに参加者の興味やモチベーションを上げるのに役立ったと思います。

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