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人文・社会科学振興プロジェクト研究事業
  • テーマ名
  • 動物実験の科学性と社会性 --- なぜ規制について考えるのか ---

  • 開催日
  • 平成19年11月12日(月)

  • 開催会場
  • 日本科学未来館

  • 住所
  • 〒135-0064 東京都江東区青海2-41

  • 実施の様子
  • 科学技術ガバナンス・プロジェクト「現場からの技術者倫理システム」グループでは、《科学技術の現場で問題となっていることを、いかにして社会に伝え、問題の緩和につなげるか》を中心課題の一つとしている。そこで、「動物実験の規制のあり方」をテーマに、実際に動物実験に携わった経験のある人、また経験のない人それぞれの視点から議論できる場を提供したいと考え、この人社カフェを企画した。今回の企画実現に当たっては、日本科学未来館・科学コミュニケーション推進室のご協力をいただいた。
     当日は、日本科学未来館 7F にあるレストラン basara をお借りし、日本科学未来館の科学コミュニケーターの司会進行のもと、17:45-18:45 の約1時間にわたって人社カフェを実施した (実際には、カフェ終了後も、19:15 まで質問・会話が続いた)。

    参加者は 40 人程度で、一般の参加者のほか、科学技術をわかり易く社会に伝える役割を担う科学コミュニケーターの姿も多く見られた。
     まず、最初の 15 分程度、なぜ動物実験の規制について考えるようになったのかという私の経験について話をした(上の写真)。そして、残りの時間は全て質疑やディスカッションに費やした。また、ディスカッションを促すために、動物実験の経験の有無等について、参加者に質問をし、赤と青のパネルで答えてもらった(左の写真)。
     ディスカッションにおいては、「動物実験に反対する人は、食べるという目的などで、自分で動物を殺したことがあるのか。動物実験の利益を享受していながら、動物を殺している人を非難するなんておかしい。」という意見が出た。ここで、「そうはいっても動物実験を無規制で実施することは問題だ」という反論が出て欲しかったが、残念ながらでなかった。この点は、もっと議論を深める工夫が必要であった。また、「動物実験の実態を知らないので具体的に考えにくい」という意見も出た。やはり、動物実験に関する具体的経験を持っているか、また持っていないのであればどのような情報を得るかによって、ずいぶん意見が左右されるという感触を持った。
     私は、インターネットで検索すると動物実験反対団体のアピールがある一方で、動物実験を行っている機関のページには、その科学的必要性・正当性についてのアピールがほとんどない、という状況を説明した。このような状況を考えてみても、やはり現場に立つものが、直接情報を発信し、議論を重ねることが、科学者と社会双方が望んでいる動物実験のあり方の実現につながる道だと思われる。