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人文・社会科学振興プロジェクト研究事業
  • テーマ名
  • 自然再生・自然保全を考える

  • 開催日
  • 平成 20年 11月 23日 ( 日 )

  • 開催会場
  • トキ交流会館大ホール

  • 住所
  • 新潟県佐渡市新穂潟上1101-1

  • 実施の様子
  • トキ野生復帰事業が進む佐渡島では、官民学連携で自然再生事業が進んでいます。「多様な主体をつなぐ」ことをテーマに、2名の講師を招いて他地域での自然再生・自然保全事業について学びました。  講演@「川をつないで地域づくり〜旭川源流の碑の試み」(旭川流域ネットワーク・竹原和夫氏)

    岡山県の旭川では、地域住民と行政関係者が、流域をつなぐことを目的として、「源流の碑の建立」という活動を平成9年から続けています。この試みは、「河川法のこと、地元の川のことをもっと地域の人に知ってほしい」と考えた河川管理者の声がけによって始まりました。参加者は、源流から切り出した木で碑をつくり、それをリヤカーに乗せて運び、一年かけて流域全体をめぐります。150もの支流がある旭川の全ての源流に碑を建立するには、150年かかります。壮大なスケールの計画です。この事業によって、流域の人の輪が徐々につながっています。

    講演A「姥が懐から広がるネットワーク」(行橋の自然と文化を愛する会海幸山幸ネット・原賀いずみ)

    福岡県行橋市には、「姥が懐」という海岸があります。平成19年に岩場の美しい海岸の景観を損なうような道路計画が持ち上がりました。海岸景観を保全するために活動を始めた地域住民は、大学関係者と協力しながら、姥が懐のもつ文化的歴史的価値を掘り起こしました。その活動は、道路計画の変更と海岸の埋め立ての回避につながりました。

    二つの講演から学んだことは、できることから始めてみるということの大切さと、活動を通して徐々に人のつながりが深まってくるということです。

    後半は、佐渡島で研究をしている若手研究者(大学院生を含む)が中心となり、ワークショップ「若手研究者談義」を行いました。参加した若手研究者は、自分が佐渡でどのような研究を進めているのかを紹介するとともに、地域の自然と人びとの印象について考えを述べました。

    地域住民から若手研究者に対して出た意見は、研究内容を分かりやすい形で市民に伝えながら情報共有を図る努力をしてほしいということ,また、「いい自然環境とは何か、いい自然再生とは何か」という問いについて異分野研究者間の積極的な議論を進めてほしいということです。意見交換の結果明らかになった課題は、民・官・学の相互的な情報交換の活性化と、そのための新しいコミュニケーションの試みです。

    参加者からは、以下のようなコメントをいただきました。

    ・ 学生や若手研究家の皆さんの情熱あふれる話にとても感動しました。アカデミズムはこういった形で現実に入り込み、そして現実を巧みにリードして欲しいものです。ガクジュツはゲンジツと親戚筋であることを心地よく悟った一日でした。(地域住民)

    ・自然再生の捉え方は、行政と住民では異なることが分かりました。住民視点で考えていくことが大切だと思いました。(行政関係者)