プロジェクト研究名:
日本の文化政策とミュージアムの未来
グループ名:
都市政策の課題と芸術文化の役割
リーダー名(所属):
小林 真理
組織構成:
小林真理(東京大学准教授)、研究の統括
谷和明(東京外国語大学教授)、社会文化活動に関する研究
藤野一夫(神戸大学教授)、ドイツの文化政策、文化機関に関する研究
川口幸也(国立民族学博物館准教授)、アフリカ、アジアにおけるミュージアムの研究
吉田憲司(国立民族学博物館教授)文化人類学・民俗学展示に関する研究
関直子(東京都現代美術館主任学芸員)、アメリカにおけるミュージアムの研究
平成19年度の研究成果
平成19年度、日本学術振興会人文・社会科学振興プロジェクト研究事業(研究領域V)プロジェクト研究「日本の文化政策とミュージアムの未来」「都市政策の課題と芸術文化の役割に関する研究」グループでは、個別の調査研究を行うとともに、下記の研究会、講演会、フォーラム等を開催した。
●森啓氏講演会「戦後日本の文化政策と「文化の見えるまちづくり政策研究フォーラム」」 日時:2007年11月15日(木)13:30−15:30 場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館2F216教室 事前申込み制・20名 講師:森啓(北海学園大学法学部政治学科教授)
●ドイツ文化政策学者ヴォルフガング・シュナイダー氏による連続講演会
- 12月2日(日)14:00-14:40 日本文化政策学会連続講演会
場所:東京大学本郷キャンパス法文2号館1番大教室
「文化は政策を必要とするのか−ドイツにおける社会的任務としての文化政策」
共催:日本文化政策学会 - 12月3日(月)15:00-17:30 世田谷パブリックシアターレクチャー2007
場所:世田谷パブリックシアター5Fセミナールーム
「市民に拡かれた演劇――そのドイツ文化教育活動における射程」
共催:財団法人せたがや文化財団
協力:社会文化学会 - 12月4日(火)16:50-18:30 東京大学文化経営学特殊研究「文化政策の実践」公開講義
場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館114教室
「ドイツにおける文化政策?連邦議会文化委員会の活動から」 - 12月5日(水)10:40-12:10
場所:神戸大学国際文化学部キャンパスK棟303教室
「ヨーロッパに一つの生命を与えること?統合への文化政策的見解?」
共催:神戸大学、EUインスティテュート関西 - 12月6日(木)18:30-20:30
場所:早稲田大学西早稲田キャンパス6号館318教室
「劇場は存在しなければならない?演劇に関する文化政策上の議論」
共催:早稲田大学GCOE「演劇・映像の国際的教育研究拠点」
●第7回文化資源学フォーラム
「1000円パトロンの時代−ファンドによるアート支援の現状と課題−」
日時:2007年12月14日(金) 13:30-17:00
場所:東京大学山上会館
報告者:
小原 啓渡(演劇ファンド:大阪市立芸術創造館館長)
小松 真実(音楽ファンド:ミュージックセキュリティーズ株式会社 代表取締役)
井 宏文(映画ファンド:ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社代表取締役社長)
モデレーター:福井 健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士・東京大学大学院非常勤講師)
共催:東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究室
後援:文化資源学会
●公開研究会「ドイツ劇場改革の行方」
日時:2008年2月27日(水)14:00-
場所: 東京大学本郷キャンパス法文1号館1階115教室
報告者:フィリップ・ボーマン(ザクセン文化インフラ研究所研究員)
「ドイツ東部地域における劇場改革―ナイセ3ヵ国文化連合、ソルブ・ナショナル・ アンサンブルを事例として」
共催:文部科学省現代GP「アートマネジメント教育による都市文化再生」(神戸大学)
《その他の活動について》
・博物館法制定に携わった元官僚の方へのヒアリング調査を実施した。
・有志によるEU文化政策研究会を開始した。
《文化政策史研究会》
本プロジェクトの一環として開始された文化政策史研究会は、平成18年度からサントリー文化財団からの助成を受け、独自の活動を展開している。今年度は、戦時中の映画政策に関する研究を集中的に行い、下記の研究会を実施した(原則非公開にて開催)。
- 勉強会「日本における映画統制構想の形成―昭和10年代を中心に―」
講師:加藤厚子さん(映画専門大学院大学・准教授)
日時:11月17日(土)午後5時30分〜(約2時間) - 勉強会「植民地期台湾における映画政策の実態について」
講師:三澤真美恵さん(日本大学准教授)
日時:1月12日(土)午後4時〜(約2時間) - 勉強会「戦時期東南アジア地域における映画統制について」
講師:岡田秀則氏(国立近代美術館フィルムセンター学芸員)
日時:3月1日(土) 16時〜(約2時間)
シンポジウム、ワークショップ(サイエンスカフェ人社版)等の開催状況
●ミュージアム・カフェ
日時:2007年 11月11日(日) 14:00-16:00
場所:東京都現代美術館 第一研修室 参加者:約30名
報告者:
- 木下直之 (東京大学人文社会系研究科 文化資源学研究専攻教授)
趣旨説明「ミュージアムが戦後どんな期待を担って日本社会に登場したか」 - 小林真理 (東京大学人文社会系研究科 文化資源学研究専攻准教授)
「フェスティヴァルにおけるボランティア」 - 森田利仁 (千葉県立中央博物館 教育普及課長)
「千葉県立中央博物館とロシアにおけるボランティアの事例」 - 郷泰典 (東京都現代美術館 教育普及係長)
大谷美耶子 (東京都現代美術館 ボランティア一期生)
清水一夫 (東京都現代美術館 ボランティア二期生)
「東京都現代美術館のボランティア活動をめぐって」
論文、著書等:
小林真理
論文
小林真理「指定管理者制度は『公の施設』をどう変えるか」、遠近、 Apr./May 07,No.16, p.52-57 学会、セミナー発表
小林真理「文化施設における指定管理者制度移行と社会教育―文化的公共性を支 えるのは誰か」 日本社会教育学会、2007年9月10日、東京農工大学
小林真理「自治体文化振興条例制定の課題と手法」日本文化政策学会、2007 年12月1日、東京大学
Mari Kobayashi,"Des competences partagees et des initiatives diversifiees", " Les moyens de financement des politique culturelles locales", en " Les Collectivite Locales et la culture en France et au Japon", 2008.1.31, Palais du Luxembourg
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グループ名:
ミュージアムの活用と未来―鑑賞行動の脱領域的研究
リーダー名(所属):
五十殿利治(大学院人間総合科学研究科)
組織構成:
| グループ長 五十殿利治 メンバー 赤木里香子 井口 壽乃 伊藤 博明 梅宮 弘光 岡部あおみ 長田 年弘 葛岡 英明 久野 義徳 児玉 幸子 菅(井田)靖子 田中佐代子 棚橋 正臣 寺門臨太郎 外山紀久子 藤本由紀夫 港 大尋 柳沢 秀行 山口 健二 山崎 晶子 山崎 敬一 |
筑波大学大学院 岡山大学 埼玉大学 埼玉大学 神戸大学 武蔵野美術大学 筑波大学大学院 筑波大学大学院 埼玉大学 電気通信大学 津田塾大学 筑波大学大学院 日本科学技術振興財団 筑波大学大学院 埼玉大学 京都造形大学 東京藝術大学 大原美術館 岡山大学 公立はこだて未来大学 埼玉大学 |
研究の総括・連絡調整 実践的鑑賞支援の研究 展示デザインの研究 展示デザインの研究 美術受容史による鑑賞支援の研究 美術受容史による鑑賞支援の研究 美術受容史による鑑賞支援の研究 鑑賞支援テクノロジー開発の研究 鑑賞支援テクノロジー開発の研究 鑑賞支援テクノロジー開発の研究 展示デザインの研究 ミサイン・デザインの研究 鑑賞支援テクノロジー開発の研究 美術受容史による鑑賞支援の研究 展示デザインの研究 実践的鑑賞支援の研究 実践的鑑賞支援の研究 実践的鑑賞支援の研究 実践的鑑賞支援の研究 展示デザインの研究 エスノメソドロジー的な鑑賞支援の研究 |
平成19年度の研究成果
平成17年度に組織化された①美術系ミュージアム②科学系ミュージアムをそれぞれに対象とするふたつの研究班をベースに、各班の組織的な調査と研究ならびにその成果等にもとづく事業を開催するのと並行し、各構成メンバーが個別のテーマを設定した研究報告を発表した。さらに③それぞれの研究班の調査・研究の成果を共有するために「サイエンス・カフェ」を開催した。
①に関しては、(1)大原美術館における事業「チルドレンズ・アート・ミュージアム」、(2)ミュージアムにおける鑑賞支援のための携帯情報端末(3)ミュージアムに関わる専門家からみたミュージアムという各細目にしたがって調査と研究をおこなった。
- 大原美術館の当該事業については、すでに平成17年度内に来館者の動態および意識に係る基礎的な調査が実施され、また昨年度その結果を分析して得られた問題点の解決のために新規のプログラム開発のための調査と研究に踏み出した。今年度は、昨年度と同様にそれら一連の成果を共有することと第三者による評価を目的としたシンポジウムを開催した。
- (2) ミュージアムにおける鑑賞支援のための携帯情報端末に関して、先行する美術系ミュージアムでの実践例に即しながら分析を加えるのと並行し、当該テーマに関する国際シンポジウムを開催した。
- (3) ミュージアム内部のスタッフと共同して活動を支援し、プロフェッショナルな仕事に携わってきた専門家からとらえたミュージアムを題材に、ミュージアムの存在意義を問いなおす目的で国際シンポジウムを開催した。
②に関しては、平成17年度ならびに18年度に実施した日本および米国の科学系ミュージアムにおける鑑賞行動についての調査と研究を継続しておこなった。
③については、鑑賞支援ロボットのデモンストレーションと、ロボット開発者と現代アーティストによるディスカッションを通じて、ヒューマン・インタラクションと鑑賞行動の連繋について模索した。
シンポジウム、ワークショップ(サイエンスカフェ人社版)等の開催状況
① 美術系ミュージアムを対象とする研究
2007年8月27日 大原美術館(倉敷市) シンポジウム「チルドレンズ・アート・ミュージアム研究2」
2007年10月27日 筑波大学(つくば市) シンポジウム「ミュージアムにおけるPDAガイドの活用」
2007年11月3日 筑波大学(つくば市) シンポジウム「大学ミュージアムの活用と未来」
② 科学系ミュージアムを対象とする研究
2007年7月21日 埼玉大学(さいたま市) シンポジウム&パフォーマンス「アート・身体・インタラクションU」
③ ①②両者の成果を融合する研究
2007年11月17日 大原美術館(倉敷市) サイエンス・カフェ
「ミュージアムの未来―ロボットとアーティストと語る私たちの美術館」
論文、著書等:
田中佐代子「作品鑑賞用携帯情報端末の現状」『日本学術振興会 人文・社会科学振興プロジェクト研究事業.『日本の文化政策とミュージアムの未来.ミュージアムの活用と未来―鑑賞行動の脱領域的研究』平成19年度報告書』 38-44頁 2008年3月。
伊藤博明「ボルマツォの『聖なる森』考―野外ミュージアムの先駆的形態として」 同上 89-98頁。
葛岡英明「展示案内ロボットによる非言語的表現の効果に関する研究」 同上 99-104頁。
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