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人文・社会科学振興プロジェクト研究事業

プロジェクト研究の成果

プロジェクト研究一覧表

研究領域 2
Project Number 2-4

プロジェクト研究名:

水のグローバルガバナンス

グループ名:

越境影響評価と水のガバナンス

リーダー名(所属):

中山 幹康(新領域創成科学研究科)

組織構成:

中山 幹康 東京大学大学院・新領域創成科学研究科・教授 研究総括
藤倉 良 法政大学・人間環境学部・教授 アドバイザー
Carl Bruch 環境法研究所・国際部・部長 国際河川
Syafruddin Karimi アンダラス大学・経済研究所・所長 ダム
Anthony Turton プレトリア大学・アフリカ水資源研究所・所長 国際河川
Mukdad H. Ali バグダッド大学・ 水資源/環境学科・教授 国際河川
Faisal Rifai アレッポ大学・土木学科・教授 国際河川
Induka Werellagama ペラデニヤ大学・工学部・教授 ダム
Libor Jansky 国際連合大学・ESD・学術官 国際河川
毛利 勝彦 国際基督教大学・教養学部・準教授 国際河川
Aysegul Kibaroglu 中東工科大学・国際関係学科・助教授 国際河川
遠藤 崇浩 総合地球環境学研究所研究部・助手 国際河川
Jagath Manatunge モラツワ大学・土木工学科・講師 ダム
Juha Uitto 国連開発計画・計画官 国際河川
Kazimierz Salewicz システムアナリスト 国際河川
Dann Sklarew International Waters:LEARN・理事 国際河川
Jessica Troell 環境法研究所・アフリカ部・部長 国際河川
杉浦 未希子 東京大学大学院・農学生命科学研究科・特任助教 ダム
田中 幸夫 東京大学大学院・新領域創成科学研究科・助教 国際河川
山口 裕未 東京大学大学院・新領域創成科学研究科・研究員 国際河川
美留町 奈穂 東京大学大学院・新領域創成科学研究科・博士課程 国際河川
大西 香世 インディアナ大学大学院・国際政治学・博士課程 国際河川
武貞 稔彦 東京大学大学院・新領域創成科学研究科・修士課程 ダム

平成19年度の研究成果

 本年度も,国際的な行動規範を確立する必要性が認識されている課題として,「ダム建設時の自然および人間居住環境への配慮」および「国際流域における流域国の協調形成」を採り上げて研究を進めた.前者については,2000年に「世界ダム委員会」によって提案されたガイドライン(行動規範)の適用性について,世界各地で過去に建設されたダムについて事例研究と,ガイドラインの策定課程に関する聞き取り調査に基づく研究を実施した.後者については1997年に国連総会で採択された「国際河川の非航行的利用に関する条約」の有効性を検証するための事例研究を,世界各地の国際流域を対象として実施した.また,これらの研究を通じて得られた知見の発信と政策提言を行った.

 本研究グループでは,人文・社会科学を専門とする研究者が相互に協働するだけではなく,理工系の研究者とも積極的に協働することで達成される「学融合」を志向しており,すべての調査において人社系と理工系の研究者が参加する協働体制の確立を目指した.

 日本国内で本研究グループに参加している研究者は,教授2名(プロジェクト・リーダーおよびアドバイザー)を除いて,全員が准教授から大学院・修士課程在学者までの若手研究者である.本研究グループおよび他の財源を用いて,これらの若手研究者による海外での調査あるいは国際会議での発表を積極的に支援した.更に,若手研究者が海外の若手研究者と協調して事例研究に取り組む機会を提供することで,日本国内のみならず,海外においても若手研究者の人材育成行った.

 研究から抽出された知見と提言は,国際セミナー,専門家会合,大規模な国際会議でのセッション等を開催・共催することで積極的な発信を行った.

 更に,研究の成果を社会に向けて発信する場としての「飛び出せ人文・社会科学〜津々浦々学びの座(サイエンスカフェ)」を,インドネシアで実施してきた事例研究の共同研究者を交えて実施した.また,人社シリーズ本「水をめぐるガバナンス(蔵治光一郎 編)」には,本研究の成果より4つの章と1つのコラムを提供した.

 本研究の枠組で実施してきた「越境影響評価」に関する国際共同研究で実施した5つの事例研究(アジアの2事例とアフリカの3事例)および事例から抽出される知見(Synthesis)は,6編の学術論文としてInternational Journal of Water Resources Developmentの特別セッション(2007年9月号)に掲載された.同誌に掲載された論文類,特にSynthesisについては国内外からリプリント(別刷)の請求が多く寄せられるなど,高い評価を得ている.

 本年度で本研究は終了する事から,その「後継研究」の立案も積極的に行った.セミナー「国境を越える環境影響,地域紛争とグローバル・インフラの役割」はそのような試みの帰結であり,「地域紛争からの復興と再発防止に於けるグローバル・インフラの役割」研究プロジェクトとして発足する見込みである.また,国際セミナーおよび専門家会合「紛争からの復興における資源管理の役割」も同様な試みの帰結であり,環境法研究所(米国),世界自然保護連合(スイス),国連環境計画(ケニアおよびスイス)との国際共同研究として発足した.

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

(1)2007年5月22日,パレスビル(東京都千代田区),セミナー「アラル海:破壊からの再生・未来への道標」,30名

(2)2007年6月7日,ソウル(韓国),国際影響評価学会(IAIA)年次大会 "Transboundary Impact Assessment: Case Studies in EIA in a Transboundary Context", 50名

(3)2007年9月7日,東京大学本郷キャンパス(東京都文京区),国際セミナー「国際河川流域における越境影響評価手法の改善に向けて」,20名

(4)2007年11月15日,東京大学本郷キャンパス(東京都文京区),国際セミナー「イラクの水資源」,20名

(5) 2007年12月2日,大分県ニューライフプラザ(大分県別府市),アジア太平洋水フォーラムオープンイベント「ユーフラテス・チグリス川流域の水資源と環境」,20名

(6) 2007年12月2日,大分県ニューライフプラザ(大分県別府市),アジア太平洋水フォーラムオープンイベント「開発途上国の水資源開発:日本のダム開発の経験から考える」,20名

(7)2008年2月27日,パレスビル(東京都千代田区),セミナー「国境を越える環境影響,地域紛争とグローバル・インフラの役割」,30名

(8)2008年2月28日,東京大学本郷キャンパス(東京都文京区),国際セミナーおよび専門家会合「紛争からの復興における資源管理の役割」,80名

(9)2008年2月29日,東京大学本郷キャンパス(東京都文京区),専門家会合「Transboundary Impact Assessment(越境影響評価)」,20名

<飛び出せ人文・社会科学〜津々浦々学びの座〜実施状況>
2007年11月30日(金)17:30〜19:00に地球環境パートナーシップオフィス・エポ会議室(東京都渋谷区)で「水資源をどう開発していくか−インドネシア・スラウェシ島の研究−」を,アグネス・ランピセラ博士(ハサヌディン大学・インドネシア)をゲスト・スピーカーとして開催.約10名が参加.

論文、著書等:

中山幹康; 国際流域での水の分配をめぐる係争と協調, 地学雑誌,Vol.116, No.1, pp. 43-51, 2007.6

Naho Mirumachi & Mikiyasu Nakayama; Improving Methodologies for Transboundary Impact Assessment in Transboundary Watercourses: Navigation Channel Improvement Project of the Lancang-Mekong River from China-Myanmar Boundary Marker 243 to Ban Houei Sai of Laos, International Journal of WATER RESOURCES DEVELOPMENT, Vol.23, No.3, (September 2007), pp.411-426, 2007.9

Carl Bruch, Mikiyasu Nakayama, Jessica Troell, Lisa Goldman & Elizabeth Maruma Mrema; Assessing the Assessments: Improving Methodologies for Impact Assessment in Transboundary Watercourses, International Journal of WATER RESOURCES DEVELOPMENT, Vol.23, No.3, September 2007, pp.391-410, 2007.9

大西香世 & 中山幹康; 「国際河川流域管理における中国の役割—メコン川流域を事例に」, 流域ガバナンス : 中国・日本の課題と国際協力の展望(大塚健司 編),アジア経済研究所,pp.109-141, 2008.2.20

  

グループ名:

青の革命と水のガバナンス

リーダー名(所属):

蔵治光一郎(東京大学愛知演習林)

組織構成:

研究組織
メーリングリスト等
メーリングリスト メンバー304名(2008年3月31日現在)
ソーシャルネットワーキング メンバー35名(2008年3月31日現在)

研究班
研究班1 流域委員会班
研究班2 内水面・沿岸域漁業班
研究班3 森林環境税班
研究班4 基本高水・基本方針検討小委員会班
研究班5 ダム建設推進・反対運動・ダム撤去データベース班
タイ・メーティア流域水紛争研究班
ニュージーランド統合流域管理(ICM)研究班

主たる研究協力者
蔵治光一郎 東大愛知演習林 グループ長
村上 雅博 高知工科大学 アドバイザー
溝口 隼平 東大愛知演習林 ホームページ、班別メーリングリスト、データベース担当
鎌田 幸子 東大愛知演習林 メーリングリスト管理担当

平成19年度の研究成果

平成18年度は以下のように研究を推進した

  • 研究会の開催
     今年度は、研究会の会場として使用させていただいていたヤマトビルのスペースが途中から使用できなくなったこと、「飛び出す人文・社会科学〜津々浦々学びの座〜」を開催したこと、などから、研究会は開催しなかった。
  • 国際シンポジウム、ワークショップ、研究集会等の開催 (後述)
  • 書籍の刊行
     本年度は研究成果として、イアン・カルダー著、蔵治光一郎・林裕美子監訳、『水の革命 森林、食糧生産、河川、流域圏の統合的管理』、築地書館、および蔵治光一郎編、『水をめぐるガバナンス−日本、アジア、中東、ヨーロッパの現場から』, 未来を拓く人文・社会科学シリーズNo.5、208pp、東信堂、の2冊の書籍を刊行した。
  • 各研究班による研究の推進
    第1班 流域委員会班: 流域委員会データベースの情報を更新した。
    第2班 内水面・沿岸域漁業班: 内水面漁協、漁民の森、水道水源林、水源基金データベースの情報を更新した。
    第3班 森林環境税班: 森林環境税データベースを作成、公開した。
    第4班 基本高水・基本方針検討小委員会班: 一級河川の基本情報データベースを作成、公開した。2007年8月11、12日に徳島大学蔵本キャンパス大塚講堂にて行われた「川を流域住民が取りもどすための全国シンポジウム」において、全国川マップ「いま日本の川で何が起こっているのか」を発表した。
    第5班 ダム建設推進・反対運動・ダム撤去データベース班: ダム撤去データベースを作成、公開した。

各研究班の業績については後述。

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

国際シンポジウム:
2007年7月28日、名古屋大学(愛知県名古屋市)、「山岳地域の水資源管理と洪水軽減のための持続可能な森林管理」、約100名、JST-CRESTプロジェクト「森林荒廃が洪水・河川環境に及ぼす影響の解明とモデル化」、IUFRO(国際森林研究機関連合)タスクフォース「森林と水の相互作用」と共同開催

国内集会:
2007年9月15,16日、愛知県知多郡美浜町、「第2回ため池シンポジウムin あいち2007」、約330名、ため池の自然研究会、日本福祉大学知多半島総合研究所とともに、第2回ため池シンポジウム実行委員会を組織して共同開催
2007年12月8,9,10日、愛知県瀬戸市、「第20回日本の森と自然を守る全国集会愛知瀬戸集会」、183名、日本の森と自然を守る会主催、東京大学愛知演習林とともに共催

<飛び出せ人文・社会科学〜津々浦々学びの座〜実施状況>
2007年7月16日兵庫県宝塚市 ピピアめふ
  青の革命第1回 武庫川 川と上手につきあう総合的な治水の実現
2007年11月19日 肱川 愛媛県大洲市肱川町 ふかせ
  青の革命第2回 住民が考える川づくりと河川整備計画への反映

論文、著書等:

蔵治光一郎、森林と洪水、第118回日本林学会大会講演要旨集、F04、2007年4月

洲崎燈子・蔵治光一郎・丹羽健司、人工林の混み具合の評価手法に関する検討 「矢作川森の健康診断」における取り組み、第118回日本林学会大会講演要旨集、P2d23、2007年4月

蔵治光一郎、森林の保水力とは何か 緑のダムを科学的に理解するための基礎知識、理戦87、142-163、2007年4月

蔵治光一郎、「地域森林の自治」をめざして 豊田市森づくり条例・豊田市100年の森づくり構想の取り組みから、現代林業490、16-25、2007年4月

保屋野初子、循環型社会を創る! 安くておいしい水を!地域水道を再生させて豊かな地域づくりのお手伝い、「地方自治職員研修」5月号、68−70、2007年5月

蔵治光一郎、長期データ蓄積型研究の危機 80年におよぶ森林環境研究を例に、科学77(5)、497、2007年5月

大道公秀、私と足尾、「人間と環境」Vol.33(2)、85-87、2007年6月

保屋野初子、ダム堆砂は川と海への「20世紀負の遺産」、「世界」7月号、241−250、2007年7月

蔵治光一郎・溝口隼平、発電ダム建設に伴う大井川の流況の変遷、水文・水資源学会誌20(4)、303-311、2007年7月

井上祥一郎、技術者が目指す安全・安心−安全・安心を基準とした同目的技術の見方−、「『技術者が目指す安全・安心』論文集」、1-4、2007年10月

蔵治光一郎、伊勢湾流域の森林の現状と課題、伊勢湾再生シンポジウム「人と森・川・海の連携により健全で活力ある伊勢湾を再生し、次世代に継承する」論文集、30-35、2007年10月

蔵治光一郎、参加者の楽しみを優先する市民調査−矢作川森の健康診断の実践から見えてきたもの−、環境社会学研究13号、20-32.、2007年10月

神吉和夫、工事関係図面と直轄工事年報による大正から昭和初期の円山川改修工事過程の分析、「建設工学研究所論文報告集」第49号、9-19、2007年11月

神吉和夫、淀川改良工事と大正6年淀川水害にみる沖野忠雄の説明、「建設工学研究所論文報告集」第49号、21-32、2007年11月

神吉和夫、周魁一教授一行を迎えての中日水利史シンポジウムほか報告、「中国水利史研究」第36号、107-115、2007年11月

神吉和夫、近江八幡の近世都市水利、「第9回下水文化研究発表会講演集」、8-13、2007年11月

蔵治光一郎、論壇 流域圏学会と青の革命、森林技術788、2-6、2007年11月

蔵治光一郎、解説 「地域森林の自治」をめざして 豊田市森づくり条例・豊田市100年の森づくり構想の取り組みから、全国林業改良普及協会編『この人にきく 山を豊かにする林業創造』、全国林業改良普及協会、250-265、2007年11月

保屋野初子・草島進一、ダムの化身「広域水道」に呑み込まれた山形県鶴岡市水道のいきさつとゆくえ、○○編『どうなっているの?日本と世界の水事情』、77−84、2007年12月

Takahiro Endo, Groundwater Management From the Viewpoint of Law and Institution −Japanese Experience−, RIHN Project 2-4, Human Impacts on Urban Subsurface Environments, Progress Report 2007, 29-36, 2008年1月

イアン・カルダー著、蔵治光一郎・林裕美子監訳、『水の革命 森林、食糧生産、河川、流域圏の統合的管理』、築地書館、2008年1月

神吉和夫、わが国における近代初期の治水思想−沖野忠雄−、「神戸大学都市安全研究センター研究報告」第11号、339-346、2008年3月

蔵治光一郎、森と水−森林管理の現場から−第1回 森と水をめぐる情勢、現代林業501、44-48、2008年3月

蔵治光一郎、水の革命−森林、食糧生産、河川、流域圏の統合的管理−、山林1486、49、2008年3月

溝口隼平、南九州のダム撤去事例の公開と共有について〜国内におけるダム撤去データベースの作成過程より〜、「不知火・球磨川流域圏学会誌」2、印刷中、2008年3月予定

井上祥一郎、流域あれこれ 球磨川に見た古代ロマン、「不知火・球磨川流域圏学会」2、印刷中、2008年3月予定

Kuraji Koichiro, Kowit Punyatrong, Issara Sirisaiyard, Chatchai Tantasirin, Tanaka Nobuaki、Scale dependency of hydrological characteristics in the Upper Ping River Basin, Northern Thailand, in H. Sawada, M. Araki, N. A. Chappel, J. V. LaFrankie and A. Shimizu (eds.) Forest Environments in the Mekong River Basin, Springer, 67-74、2007年