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人文・社会科学振興プロジェクト研究事業

プロジェクト研究の成果

プロジェクト研究一覧表

研究領域 4
Project Number 4-2

プロジェクト研究名:

豊かな人間像の獲得 - グローバリズムの超克 -

グループ名:

産育の現場からの考察

リーダー名(所属):

松岡 悦子(旭川医科大学・医学部・助教授)

組織構成:

松岡悦子 (旭川医科大学、研究総括)
荻野美穂 (大阪大学大学院 文学研究科 教授) (セクシュアリティーの歴史、ジェンダー)
大石時子 (天使大学大学院助産研究科  教授) (性教育、セクシュアリティー)
中山まき子 (同志社女子大学 現代社会学部現代子供学科 教授) (ジェンダーと政策)
北島博之 (大阪府立母子保健総合医療センター 新生児科部長) (母子関係、医学)
菅沼ひろ子 (宮崎県立看護大学 教授) (助産学)
柘植あづみ (明治学院大学 社会学部社会学科 教授) (生殖技術、科学技術と社会)
杉山章子 (日本福祉大学 福祉学部保健福祉学科 教授) (医療政策、歴史)
正高信男 (京都大学霊長類研究所 教授) (母子関係)
加納尚美 (茨城県立医療大学 保健医療学部 助教授) (助産学、女性の人権)
日隈ふみ子 (国際医療福祉大学大学院 助産学分野 教授) (助産学)
舩橋惠子 (静岡大学人文学部 教授) (女性政策、産育の比較文化)
田口亜紗 (成城大学大学院文学研究科日本常民文化研究室研究員) (セクシュアリティー、身体論)
猪瀬優理 (藤女子大学ほか非常勤講師) (家族、ジェンダー)
井家晴子 (東京大学大学院 総合文化研究科文化人類学研究室 博士3年) (出産の比較文化)

平成18年度の研究成果

今年度の研究としては、1.助産録データベースの作成 2.海外調査 3.シンポジウムなどの主催、共催、参加 4.共著の執筆がある。以下、それぞれについて述べる。

1.大阪で大正3年から昭和52年まで開業していた3代にわたる助産所での分娩記録を入力し、データベースとして使えるようにした。これは、合計9876件の正常産のデータであり、現在の出産と比較する上で貴重な記録になる。

2.海外調査については、近代化を遂げつつあるアジアの国々で、大きく変化しつつあるリプロダクションの形を実態調査した。ベトナム、モンゴル、韓国において、妊娠・出産・産後に関する質問紙を産後の女性に配布し、都市部でリプロダクションがどのような形をとっているかを調べた。そこで特徴的なのが、帝王切開率の高さであり、農村部における病院外での自然な出産と都市部の大病院での帝王切開率の高さは対照的である。社会の近代化が出産の医療化を招くことは、すでに先進国が経験済みであるが、アジアの国々に見られる極端に高い帝王切開率は、早くに出産の近代化を成し遂げた欧米や日本にない特徴と言える。

また、これらの国の高齢者に過去の出産習俗の話を聞き取り調査し、リプロダクションの近代化のプロセスを跡づけることとした。この調査は次年度に持ち越す予定である。

3.「第2回正常出産カンファランス」(研究協力者でもある日隈ふみ子主催)において、当プロジェクトの研究協力者である中山まき子、北島博之、大石時子が講師役を務めた。

現在、出産場所が減りつつあることが大きな社会問題となっており、どのようなマタニティーケア政策を立てるかが、国の重要課題になっている。そこで、「マタニティーケア政策をめぐる国際比較」のシンポジウムを企画し、海外から2人の研究者を招聘した。国家政策としてマタニティケアを行う北欧、市場経済に任せるアメリカという対比の他に、助産師と医師の役割分担、産む当事者である女性の選択をどこまで認めるかなど、マタニティーケア政策のポイントはいくつかある。今回は北欧とアメリカの社会学者を呼び、日本の産科医と助産師からの問題提起とあわせて、日本でのマタニティーケア政策を立てる上で、社会科学的知識が必要であることを訴えるシンポジウムを行った。

韓国で行われた「Global Migration and the Household in East Asia」 の国際会議(グローバル・ガバナンスの解明プロジェクト 遠藤乾代表)に、舩橋惠子と松岡悦子が参加した。この学会を通して、従来の「家族」とは異なる概念が必要になりつつあること、またリプロダクションにおいても医学だけでなく、政治や経済の視点が重要であることを感じさせられた。

4.リプロダクションをめぐって、世間で言い習わされていることとは別に、女性の立場に立った情報が必要であるとの共通認識の元に、一般書を共同で執筆した。通常、リプロダクションをめぐっては、医学的な視点に立った情報がもっとも信頼されているが、それが真に女性の立場に立った情報であるとは限らない。この研究会では、産む、産まない、産めないにかかわらず、それぞれの研究者の立場から重要と思うメッセージを1冊の本にまとめた。

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

2006.11.25
クレオ大阪南 (共催)
「第2回 正常出産カンファランス」 300名
2007.3.25
東京大学 山上会館 (主催)
「マタニティーケア政策をめぐる国際比較−女性の選択権を保障するデザインを求めて」 130名
Sirpa Wrede (Finland) Raymond DeVries(USA) を招いて
2007.3.27
キャンパスプラザ京都 (主催)
The Contribution of Medical Sociology to Women's Health and Bioethics 22名
Sirpa Wrede (Finland) Raymond DeVries(USA) を招いて

論文、著書等:

2007.1
『産む・産まない・産めない−女性のからだと生き方読本』 松岡悦子(編) p.1-245 講談社現代新書
2007.3
「韓国におけるリプロダクションの変遷」松岡悦子・日隈ふみ子・菅沼ひろ子『旭川医科大学紀要』第23号 p.71-85
2006
「戦後日本の自然出産の流れー女性と助産婦との関係に焦点をあててー」日隈ふみ子 『京都大学医学部保健学科紀要健康科学』Vol. 3、 p.27-33
 
『育児のジェンダーポリティクス』 舩橋惠子 勁草書房
  

グループ名:

伝承の現場からの考察 (The Comprehensive Study on the Modernity of the Oral Traditions)

リーダー名(所属):

小長谷 有紀(国立民族学博物館・研究戦略センター・教授)

組織構成:

グループ長
小長谷 有紀(国立民族学博物館・教授)(研究総括・口頭伝承の現代的意義)

サブグループ・グループ長
竹原 新(大阪外国語大学・助教授)(サブグループリーダー・伝承における世界観の変容)
赤羽根有里子(岡崎女子短大・助教授)(サブグループリーダー・昔話と絵本の変容)
坂井 弘紀(和光大学・講師)(サブグループリーダー・伝承の現在−近現代における変容)

メンバー
長崎 広子(大阪外国語大学・講師)(南アジアの伝承文学における変容)
齋藤 純(天理大学・教授)(日本における伝説・昔話の変容と展開)
山森 靖人(関西外国語大学短期大学部・助教授)(メキシコ先住民の口承文芸と文化変容)
美濃部京子(静岡文化芸術大学・助教授)(イギリスの口承文芸の多様な姿)
真鍋 祐子(国士舘大学・助教授)(社会的事件と流言蜚語の関係)
大野 寿子(愛知教育大学・講師)(ドイツ伝承文学における「場」の移行と変容)
加藤 康子(梅花女子大学・教授)(江戸期から明治初期までの子ども絵本)
阿部 紀子(江南短期大学・教授)(昭和初期から現代までの絵本)
三原 幸久(関西外国語大学・名誉教授)(日本およびスペイン語圏昔話の比較)
荻原 眞子(千葉大学・教授)(アイヌおよびシベリア諸民族の叙事詩)
斎藤 君子(ロシアおよびシベリア諸民族の口承文芸研究家)
丹菊 逸治(東京外国語大学)(アイヌおよびニブフ民族の口承文芸)
島田志津夫(東京外国語大学)(ウズベク・タジクの近現代文学)
塚崎今日子(札幌大学・助教授)(東スラヴのフォークロア) 

平成18年度の研究成果

日本における幼児教育はこれまで厚生省の管轄するいわゆる保育園と文部科学省の管轄する幼稚園とで実施されてきたため、幼保一元化をめぐって二重性の整備が問題となり、さらに数の不足を補うための認定こども園の新設や、幼児教育の義務化(義務教育化)など、もっぱら制度の再設計が議論の中心となりがちである。それは同時に、教育の内容については議論が先送りされることを意味している。とりわけ、幼児教育に従事する人びとのための高等教育すなわち、幼教免許にかかる教育内容について現段階では「ことば」の教育が軽視されているなどの問題をはらんでいるにもかかわらず、十全に検討されていない。

そこで、本年度はこうした問題への対応策を中心に扱った。すなわち、幼児教育に将来従事する可能性の高い人びと、あるいは現在、幼児教育に従事している人びと、あるいは現在、幼児教育の支援としてボランティアベースでかかわっている人びとに対して、大学、図書館等で実験的な授業を、年間を通じて連続的に精力的に実施した。それらの成果については、来年度の6月23日ならびに24日に一般公開するとともに、資料集としてまとめて刊行する。幼児教育に従事する人びとのための教育に対する見直しは幼児教育そのものの見直しでもあり、こうした問題を社会的な議論としていくうえでの基礎的資料となるであろう。

上記のような意味を持つ実験的な授業を試みるうえでの、教科書に相当するものとしては、すでに本年度の7月に『大きなかぶはなぜ抜けた?』(講談社現代新書)を発行しておいた。本書は、新聞書評でとりあげられたことも功を奏して一般に広く受容された。本書は、本研究プロジェクトの直接的な学術成果ではないが、本プロジェクトによって当該分野が組織化された成果であり、当該分野の社会的意義を明らかにする役割は果たしているとみてよいであろう。

ただし、口頭伝承の研究方法に関して、般領域的に、学際的視点を交差するという学術的課題に関しては、本年度は十分に検討することができなかったので、来年度の課題として残った。また、コンピューターを利用する新しい手法については展開しているので、これについても上述の来年度のシンポジウムで成果を示すこととした。

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

開催場所 - 愛知教育大学

2006.6.8
斉藤君子 「ロシア民話「おおきなかぶ」」38人
 
小長谷有紀 「モンゴルの遊牧文化と口承文芸」71人
2006.6.26
赤羽根有里子 「おばあさんはなぜ桃を食べたのか?−「回春型」桃太郎の系譜−」64人
2006.7.10
加藤康子 「消えた頼光」70人
2006.7.27
塚崎今日子 「東スラブの水の精ルサールカ」35人
2006.11.16
長崎広子 「現代インドにおけるラーマ物語の受容」34人
2006.11.10
斉藤純 「桃太郎の神社と伝説−近現代の文化遺産として−」41人
2006.11.20
阿部紀子 「絵本は自分の目で選ぶ」61人
2007.1.15
三原幸久 「昔話の国際伝播―はなしはどのようにして伝わっていったのか―」60人
2006.12.11
真鍋裕子 「朝鮮昔話における鬼とトッケビ」26人
 
美濃部京子 「イギリスのシンデレラ」65人

開催場所 - 大阪国際児童文学館

2006.6.27
大野寿子 「グリム童話「森」」43人
2006.7.4
三原幸久 「スペイン語の笑い話と怖い話」30人
2006.11.18
赤羽根有里子 「おばあさんはなぜ桃をたべたのか?」30人
 
齊藤純 「どうして桃太郎に出生地があるか?」30人

開催場所 - 梅花女子大学

2006.11.2
山森靖人 「神話を見る人々: メキシコ・ウィチョール族の神話伝承」86人
2006.12.5
三原幸久 「昔話の国際伝播−はなしはどのようにして伝わっていったのか−」20人
2006.12.22
大野寿子 「グリム童話と森」58人

論文、著書等:

2006.4
齋藤君子「民族エネルギーが集中するナーナイ人の村」『まほら』第48号、旅の文化研究所
 
齋藤君子訳「アムール・サハリン地方の民話から」『リャビンカ・カリンカ』リャビンカ‐カリンカの庭、第20号、pp.1-6
2006.5
長崎広子「ラーマおみくじの由来」『ヒンディー文学』創刊号、日本ヒンディー文学会、pp. 94-106
2006.6
美濃部京子「わらべうたの変容 鬼決め歌の変容から静岡県の位置を考える」『中日本民俗論』 静岡県民俗学会編、岩田書院、pp.515-538
 
坂井弘紀36章「コーカサスの口承文芸」『コーカサスを知るための60章』(北川誠一他編著)明石書店、336頁
2006.7
齋藤君子「東北アジアの「隠された太陽」と笑いの呪力」『昔話―研究と資料―』34号、日本昔話学会、130-142頁
 
齊藤純 「高砂市の安永八年銘万石通し」『民具マンスリー』神奈川大学日本常民文化研究所、第39巻4号、pp.20-22
 
齋藤君子「大きな「かぶ」の六つの謎」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.14-28
 
竹原新「なぜ「じゅうたん」が空を飛ぶのか?(イラン)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.32-45
 
大野寿子「森にお菓子の家があるのはなぜか?(ドイツ)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.50-67
 
塚崎今日子「水辺の美女が愛される理由(東スラブ)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.69-85
2006.7
美濃部京子「妖精がなぜ子どもを取り替えるのか?(イギリス)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.89-102
 
長崎広子「英雄らしくない英雄が人を惹きつける理由(インド) 『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.125-141
 
真鍋祐子「“不完全な将軍”が雨乞いの神様になるまで(朝鮮)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.143-159
 
三原幸久「ラテンの民衆はピカロ(悪者)がお好き(スペイン)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.163-177
 
内ヶ崎有里子「おばあさんはなぜ桃を食べたのか?」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.182-194
 
齊藤純「どうして桃太郎に出生地があるのか?」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.198-213
2006.7
加藤康子「「らいこうさま」はどこへ行った?」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.218-233
 
山森靖人「毛糸絵になった洪水神話の謎(メキシコ)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.238-257
 
阿部紀子「絵本の声が聞こえますか?」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.264-282
 
三原幸久「はじまり、はじまり〜」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.29-31
 
大野寿子「ふしぎな飛行道具」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.46-47
 
坂井弘紀「ふしぎな飛行道具」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.47-48
2006.7
齋藤君子「パン焼きかまどの謎」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、68頁
 
塚崎今日子「水にすむ妖怪・妖精」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.86
 
美濃部京子「水にすむ妖怪・妖精」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.87
 
三原幸久「水にすむ妖怪・妖精」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.87-88
 
加藤康子「やまんばの子育て」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.103-104
 
荻原眞子「さまざまなヒーロー、そしてヒロイン」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.123-124
2006.7
長崎広子「道ばたの語り部」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.142
 
真鍋祐子「雨降らせたまえ」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.160
 
塚崎今日子「雨降らせたまえ」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.160-161
 
坂井弘紀「雨降らせたまえ」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』 小長谷有紀編講談社pp.161-162
 
三原幸久「アフリカのクモがアメリカに渡って大活躍する話」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.178-179
 
大野寿子・坂井弘紀・竹原新・齋藤君子・長崎広子「若返り・不老不死の願い」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.195-197
2006.7
齊藤純「メルヘン・ブルネン(メルヘンの噴水)」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.214-215
 
大野寿子「ドイツ・メルヒェン・町めぐり」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.216-217
 
美濃部京子「鬼とデビル」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』 小長谷有紀編、講談社、pp.234-235
 
山森靖人・加藤康子・小長谷有紀・美濃部京子・齊藤君子・荻原眞子・坂井弘紀・竹原新・「特別な数字」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.258-263
 
小長谷有紀・加藤康子・真鍋祐子・齋藤君子・坂井弘紀・美濃部京子「伝承の空間」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』小長谷有紀編、講談社、pp.283-286
 
小長谷有紀「はじめに」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』 小長谷有紀編、講談社、pp.3-5
2006.7
小長谷有紀「あとがき」『「大きなかぶ」はなぜ抜けた?謎とき世界の民話』 小長谷有紀編、講談社、pp.287-291
 
齊藤純「温泉発見伝説−湯と聖地−」『群馬歴史民俗』第27号、群馬歴史民俗研究会、pp.2-22頁
 
三原幸久「トウモロコシの起源」他2編 『世界の花と草木の民話』日本民話の会・外国民話研究会編訳、三弥井書房、pp.218-223
2006.8
齊藤純「近畿民具学会設立30周年と記念セミナー」『民具マンスリー』第39巻5号、神奈川大学日本常民文化研究所、pp.17-22
2006.9
齋藤君子「アムールの屁ひり爺」『なろうど』53号、ロシア・フォークロア談話会、pp.63-65
 
齋藤君子「馬のたてがみを編むイイズナと機織りをするオコジョ」『なろうど』53号、ロシア・フォークロア談話会、pp.17-24
 
三原幸久「顔の斑点で夜の訪 問者を知る話―ラテンアメリカの先住民の説話にみられる兄妹インセストによる月の起源―」『比較民俗学会報』 Vol.27 No.2、比較民俗学会、pp.18-20
 
大野寿子「グリム兄弟におけるメルヒェンの森」『森・発見』3号、独立行政法人日本万国博覧会記念機構自立した森再生センター編、pp.2-6
2006.10
齊藤純「法螺貝あらわる - 怪異・妖怪伝承データベースを使う - 」『日本人の異界観』小松和彦編、せりか書房、pp.192-214
 
真鍋祐子「アイデンティティ・ポリティクスとしての観光行為 - 韓国人と旅した中国・白頭山」『明日の東洋学』16号、東京大学東洋文化研究所東洋学研究情報センター編、pp.1-3
 
Hisako ONO「Kultursemantik und Naturmetaphorik―Die Bruder Grimm uber das Nibelungisc―」『Goethe-Jahrbuch.』 48 Jg. S.139-156. Iudicium Verlag (Munschen)編:Goethe-Gesellschaft in Japan
 
大野寿子「グリム・メルヒェンにおける森の諸相(T)―「自然の事物(もの)」をめぐって―」『九州ドイツ文学』20号編、九州大学独文学会、pp.59-91
2006.11
齊藤純「三島ノリの盛衰」『山辺の歴史と文化』天理大学文学部編、奈良新聞社、pp.195-220
 
長崎広子訳『ビールーの少年時代』財団法人大同生命国際文化基金、総280頁
 
三原幸久「書評 会員の本の紹介 竹原威滋著『グリム童話と近代メルヘン』」『日本民話の会通信』No.188、日本民話の会、pp.12-13
2006.12
加藤康子「江戸期子ども絵本の魅力(承前)―「頼光一代記」について―」『梅花女子大学文化表現学部紀要』第3号、pp279-300
2007.2
加藤康子「豆本『繪本頼光山入』について」『叢 草双紙の翻刻と研究』第28号、pp.255-265
 
坂井弘紀「死から逃れようとする賢者―テュルク世界の伝説的人物コルクトについて」『死と来世の神話学』永澤峻編、言叢社、350 頁。pp.279-300
2007.3
加藤康子「資料紹介 豆本『頼光一代記』二種」『鼓 伝承児童文学・近代以前日本児童文学 研究と資料』第3号、梅花女子大学、pp.33-43
 
真鍋祐子「第一部第一章 上海大韓民国臨時政府旧址の創出とツーリズム−中心化と脱中心化のはざまで」『日韓共同研究叢書 中心と周縁からみた日韓社会の諸相』伊藤亞人・韓敬九編、慶應義塾大学出版会、pp.3-38
 
竹原新「イランの現代伝説についての考察」『イラン研究』第3号、pp. 120-130
 
大野寿子「愛知教育大学における「ドイツ語」および「〈魔女〉像の比較文化研究」授業実践報告 - アンケート結果をてがかりに - 」『教養と教育(愛知教育大学共通科目研究交流誌)』7号愛知教育大学共通科目委員会編、pp.103-114
 
山森靖人「日本人が抱く在日南米人のイメージ」『常磐会学園大学研究紀要』No.7、pp. 149-160
 
坂井弘紀「中央ユーラシアの英雄叙事詩『チョラ・バトゥル』の地域的特徴再考 :ノガイとカラカルパクのヴァリアントについて」『東西南北2007:和光大学総合文化研究所年報』pp.210-229
  

グループ名:

家族と人口変動の現場からの考察

リーダー名(所属):

津谷 典子 (慶應義塾大学・経済学部・教授)

組織構成:

津谷 典子 慶應義塾大学経済学部・教授 家族変容と出生力の社会人口学的分析担当、研究全体の総括
黒須 里美 麗澤大学外国語学部・教授 結婚と家族の歴史人口学的分析担当
吉田 千鶴 関東学院大学経済学部・助教授 就業と家庭役割の労働経済学的分析担当
Minja Kim CHOE 米国東西センター研究部・主任研究員 アジアの結婚と出生力の統計学的分析担当
Feng WANG 米国カリフォルニア大学アーバイン校社会学部・教授 アジアとヨーロッパの家族と出生力の歴史人口学的分析担当

平成18年度の研究成果

本研究グループは、18世紀以降現在までの長期的視点に立ち、家族の変容が今後のわが国の人口変動に与えうる影響と意味について考察することにより、次世代の再生産を担う社会単位である「家族」という視点から、人口変動の下での社会の持続性にとって必要な人間像を探ることを最終目的としている。そのため、本グループは、進行する少子化とその最大の要因である家族の変容に焦点をあて、その文化・歴史的背景、社会経済的要因、さらに少子化への社会政策的対応について、(1)欧米諸国および他のアジア諸国との国際比較、(2)過去・現在・未来という時間の視座、という2つの分析軸を設定して検証することを目的としている。特にここでは、(1)パートナーシップ形成行動、(2)夫婦の就業と家庭内ジェンダー関係、の2つに焦点を当て、歴史・文化的背景を含む長期的変動と国際比較の視点からの接近を試みる。さらに本グループでは、出生力と家族に影響を与え、またその影響を受けると考えられる家族政策についても国際比較の視点から分析・考察を行っている。

平成18年度は、(1)のパートナーシップ形成と出生力については、まずミクロ・データを用いて、現代日本に関する実証分析を行った。また、今後のわが国の人口変動の将来展望についても、将来人口推計の結果を基に分析・考察を行った。出生力と家族政策との関係についても、西欧と北欧を中心に研究を進めた。それらの研究成果の多くは、次ページの「著書・論文」に示したように、和文および英文の論文として発表している。

さらに、(1)について、18〜19世紀の近世日本における結婚とその解消に関する実証分析を行い、歴史的視座からの接近を試みた。その研究成果は、日本人口学会大会および米国社会科学史学会(SSHA)など内外の学会にて報告した。また、(2)の夫婦の就業と家庭内ジェンダー関係については、夫婦間の役割分担と出生力および役割分担をめぐる意識の面から掘り下げるべく、ミクロ・データを用いて実証分析を行い、その成果は日本人口学会およびアメリカ人口学会(PAA)にて報告した。これらの学会報告論文は以下のとおりである。

2006.11.2-6
Tsuya, Noriko O. and Satomi Kurosu. (2006) "Household Socioeconomic Status and First Marriage in Early Modern Japan," Paper presented at the 31st Annual Meeting of the Social Science History Association, Minneapolis, 2-6 November.
2006.6.3-4
黒須 里美 「"皆婚"社会における結婚終了と再婚:徳川農民再婚のイベントヒストリー分析」第58回日本人口学会大会、慶應義塾大学
2006.6.3-4
吉田 千鶴 「夫婦間の役割分担と出生力」第58回日本人口学会大会、慶應義塾大学
2006.3.30-4.1
Bumpass, Larry L., Noriko O. Tsuya, M.. Choe and R. Rindfuss (2006) "Changing Expectations:Increasing Happiness and Unhappiness in Japanese Marriages," Paper presented at the 2006 Annual Meeting of the Population Association of Japan, Los Angeles

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

論文、著書等:

2006
津谷 典子 人口減少のインパクト:人口学的展望と政策的意味」『第2回日−EUシンクタンク円卓会議 報告書』国際交流基金, pp. 63-80
2006
津谷 典子 「わが国における家族形成パターンと要因」『人口問題研究』第62巻第1-2号,pp.1-19
2006
津谷 典子 「北欧諸国における出生率変化と家族政策」、『少子化と日本の社会・経済』樋口美雄・財務省財務総合政策研究所(編)、日本評論社, pp.137-165
2006
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