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人文・社会科学振興プロジェクト研究事業

プロジェクト研究の成果

プロジェクト研究一覧表

研究領域 4
Project Number 4-1

プロジェクト研究名:

千年持続学の確立

グループ名:

心性の持続性に関する学融合的研究

リーダー名(所属):

木村 武史 (筑波大学・大学院人文社会科学研究科・助教授)

組織構成:

木村 武史 44 筑波大学・人文社会科学研究科・助教授・総括、サステナビリティ・スタディーズの確立
久保 徹 45 筑波大学・人文社会科学研究科・講師・ギリシア哲学とディープエコロジー
井出 里咲子 筑波大学・人文社会科学研究科・講師・言語と持続可能性
箕輪 真理 筑波大学・人文社会科学研究科・助教授・開発経済と持続可能性
近藤エディソン 筑波大学・人文社会科学研究科・教授・持続可能な開発とガバナンス
渡辺 和男 筑波大学・生命環境科学研究科・教授・生物多様性と植物遺伝資源
佐久間 秀範 筑波大学・人文社会科学研究科・教授・仏教と持続可能な社会
塩尻 和子 筑波大学・人文社会科学研究科・教授・イスラームと持続可能な社会
蓮井 誠一郎 茨城大学・人文学部・助教授・平和と開発(かいほつ)の政治学
渡辺 志保 筑波大学・人文社会科学研究科・準研究員・フィリピンNGOと持続可能性
棚次 正和 京都府立医科大学・医学部・教授・スピリチュアリティと持続可能性
小塩 和人 日本女子大学・国際関係学部・教授・水政策と持続可能性
石山 徳子 明治大学・政治経済学部・講師・エネルギーと廃棄物
鎌田 遵 日本女子大学・非常勤講師・アメリカ先住民と持続可能性
バウゾン、レスリー 筑波大学・人文社会科学研究科・教授・フィリピンの多文化主義と持続可能性
木村 マリアン 筑波大学・地域研究研究科・非常勤講師・文学とエネルギー資源
千葉 建 筑波大学・第一学群人文学類・非常勤講師・ドイツ哲学と持続可能性
益田 岳 筑波大学・地域研究研究科・準研究員マレーシアの社会と自然
岩崎 真紀 筑波大学・人文社会科学研究科・大学院生・エジプト民衆宗教と持続可能性
須田 英子 筑波大学・生命環境科学研究科・大学院生・科学技術と社会の連携

平成18年度の研究成果

1,学融合について
まず、学融合という観点に関しては、新たに政治学の観点からエネルギーと廃棄物の問題を取り上げている研究者とアメリカの環境史研究者にプロジェクトに参加してもらった。それに伴い他大学間の連携も広まった。平成19年度の研究成果とりまとめに向けて、各自の研究を進展してもらうために、『65億人の地球環境』という本を共通の参考書とすることにした。また、19年度中に出版するプロジェクトの報告書として『サステナブルな社会のために(仮題)』の準備を始める。また、若干遅れてしまった英文論集の出版の準備も進んでいる。

2,海外への学術発信について
海外への学術の発信という観点に関しては、8月末にフィリピン、ミンダナオ島北部にあるスリガオ市で国際会議「Cultural Values and Sustainability」を、地元のNPO「Surigaonon Heritage Center」との協力で、開催した。10月末にはルーマニア・ブカレスト大学から二名の研究者とカイロ大学関係者二名を招聘し、国連大学高等研究所と筑波大学において国際研究集会を開催した。前者の国際会議の報告書は平成19年3月末に出版された。また、11月には、仏教と環境問題について世界的に有名はドイツの仏教学者に講演をしてもらった。さらに平成19年度中に台湾において国際会議が可能かどうかを検討するために、台湾国立政治大学を訪問し、宗教研究所所長と話し合いを持った。また、メキシコにおける国際会議の可能性についても継続的に検討した。

3,若手研究者の養成について
若手研究者の養成という観点については、助手職を辞した若手研究員をプロジェクト研究員として雇用し、大学院生3名の海外調査を援助した。

4,新たな試みについて(社会提言の試みの一部)
平成18年度中に始めた実験的試みとしては、学類生向け(筑波大学では学部を学類と呼ぶ)の研究会を始めた。授業等とはまったく無関係にサステナビリティ(持続可能性)の問題に関心のある学生に呼び掛け、5名ほどの学生が集まった。

5,「ロボット・人間・動物:生命のグラデーション研究会」
平成19年3月開催のシンポジウムのために大上グループと共同の「ロボット・人間・動物¥:生命のグラデーション研究会」にも年間を通じて参加した。

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

2006.6.5
筑波大学、「サステナビリティ・スタディーズ」研究会 第一回 メドウズ他「地球の直し方」を読む、5名
2006.6.17
筑波大学、「千年持続学の確立:心性の持続性に関する学融合的研究」研究会、10名
2006.8.20-21
フィリピン、スリガオ市ゲートウェイホテル、「The International Surigao Conference on “Cultural Values and Sustainability: Dialogue between Japan and the Philippines」、80名
2006.10.26
国連大学高等研究所、ラウンドテーブルセッション、「Harmonization of Modern Development and Traditional Cultures」、20名
2006.10.27-28
筑波大学、国際会議、「The International Tsukuba Conference on Sustainability」,
アンゲルータ・ヴァディノウ教授・マリアン・プレダ教授(ブカレスト大学)、ムハンマド・ハリーファ教授(国際イスラミック大学)、イサム・ハムザ教授(カイロ大学)20名
2006.11.16
筑波大学、「千年持続学の確立:心性の持続性に関する学融合的研究」国際研究集会講演会、「講演者:ランベルト・シュミットハウゼン教授(ハンブルク大学名誉教授)、講演タイトル:Buddhism and Eco-System」、参加人数 20名

論文、著書等:

2006.7.12
木村 武史 「サステナビリティ・スタディーズにおける宗教の位置と問題点」
『cSURメダンアクションスタディ、省力化都市再生ワークショップ4』、3−23頁
2006.8.20-21
Takeshi Kimura & Leslie E. Bauzon, eds., The International Surigao Conference on “Cultural Values and Sustainability: Dialogue between Japan and the Philippines,” August 20 to 21, 2006. pp.200
  

グループ名:

都市の持続性に関する学融合的研究

リーダー名(所属):

村松伸(東京大学・生産技術研究所・助教授)

組織構成:

グループ長
村松 伸 (東京大学・生産技術研究所・助教授)(全体のコーディネイト、東アジア都市)

メンバー
深見 奈緒子(東京大学・東洋文化研究所・講師)(イスラム都市論)
国広 ジョージ(国士舘大学・建築学科・教授)(都市計画史)
中谷 礼仁(大阪市立大学・建築学科・講師)(都市再生論)
山下 裕子(一橋大学・商学部・助教授)(都市商業論、空間商業論)
山根 周(滋賀県立大学・人間学部・講師)(インド都市論)
大田 省一(東京大学・生産技術研究所・助手)(東南アジア都市論)
太田 浩次(東京大学・国際都市再生センター・研究員)(都市再生論)
伊藤 香織(東京電機大学・講師)(都市分析学)
南 泰裕(アトリエ・アンプレックス・建築家)(都市再生論)
前川 愛(総合研究大学院大学・博士課程)(都市映像人類学)
飯尾 次郎(メディア・デザイン研究所)(都市メディア論)
谷川 竜一(東京大学・生産技術研究所・技術補佐員)(都市遺産開発学)
鈴木 英明(東京大学・東洋文化研究所・博士課程)(インド海域都市史)
林 憲吾(東京大学・生産技術研究所・博士課程)(東南アジア建築史)
亀井由紀子 (東京大学・生産技術研究所・博士課程)(都市遺産保存論)
白 佐立 (東京大学・生産技術研究所・博士課程)(工業地帯再生論)

平成18年度の研究成果

本年度は、以下のような研究を実施し、都市の持続性についての考究を行い、同時に社会への還元をおこなった。

1.海外都市フィールドワークによる都市の持続性調査

  1) サマルカンド(ウズベキスタン)都市形成調査:サマルカンドという、歴史が積層した都市が、如何に持続してきたかを、実測、インタヴュー等によって調査した。また、住民達が、都市についてどのような保存意識を有しているかを調査した。3年目の調査である。

  2) テヘラン(イラン)のバザール持続調査:テヘランのバザールは、中東でも珍しい現在も生きている。その理由を明らかにし、都市の持続性を解明しようとする3年目に入る本調査は、今回、バザールの周辺部の調査を1ヶ月程度にわたって実施した。

  3) ジャカルタ(インドネシア)の都市遺産調査:ジャカルタという、都市の遺産が多数あるにもかかわらず、軽視されている都市で、遺産の全体像を把握し、その形成史とともに、可視化する調査を実施した。同時に、ボゴールの調査も実施した。

2.都市に持続的に住むためのリテラシーの確立

1)小学生のための都市理解プログラム実施:都市のよりよくするためには、子供の時から都市をよく理解することが重要であるという仮説にのっとって、プログラムの確立とその実施を渋谷区上原小学校でおこなった。また、同様のプログラムを、浜松市立船越小学校等でも実施し、その比較をおこなった。

2)繭倉再生のための市民ワークショップの開催:市民にどのように、都市の持続性を伝達するかを考究するために、福島県須賀川市において、繭倉再生のためのワークショップを実施し、保存意識の向上プログラムを考究した。また、市民達の意識の成長を随時、観測し、その変容を追った。

3.アジアの都市の持続性を討議する国際シンポジウムの開催

アジアの、19、20世紀の都市遺産、資産の評価、保存、再生に関する国際シンポジウムを開催し、都市の持続に関する討議をおこなった。同時に上記の、1.2の成果を発表し、世界の専門家に、方法論、プログラム、成果等を発信した。

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

2006.6.1
東京大学生産技術研究所(東京)、ぼくらは街の探検隊発表会、100名
2006.7.29,30
福島県須賀川市笠原工業内、繭倉びっくら!ー繭倉発須賀川玄関改造計画、120名
2006.11.1-4
東京大学生産技術研究所(東京)、mAAN第6回国際会議、延べ1600人
2006.3.13
国立歴史文書館(ジャカルタ)、ジャカルタ都市遺産調査成果発表会、50人

論文、著書等:

2006.8
国広ジョージ編、Factory Transformed: Story of the great Shanghai factory revitalization workshop, mAAN Publishign,192ページ
2006.9
青井哲人、『彰化一九〇六年 市区改正が都市を動かす:シリーズ・都市の血肉』、アセテート、125ページ
 
黒田泰介、『ルッカ一八三八年 古代ローマ円形闘技場遺構の再生:シリーズ・都市の血肉」、アセテート、154ページ
2006.11
Shin Muramatsu ed., Proceeding for mAAN 6th International Conference, mAAN publishing.268ページ
  

グループ名:

社会制度の持続性に関する学融合的研究

リーダー名(所属):

加藤 雄三(総合地球環境学研究所・助手)

組織構成:

グループ長
加藤 雄三 (総合地球環境学研究所・助手) (グループ総括・中国社会制度担当)

メンバー
承志 (日本学術振興会・外国人特別研究員) (満洲社会制度史担当)
杉山 清彦 (駒澤大学文学部・専任講師) (大清帝国史担当)
大西 秀之 (総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員) (北方人類学担当)
瀬川 拓郎 (旭川市博物館・学芸員) (北方考古学担当)
中村 和之 (函館工業高等専門学校・教授) (アイヌ交易社会史担当)
内山 純蔵 (総合地球環境学研究所・研究部・助教授) (環日本海交易担当)
太田 出 (兵庫県立大学経済学部・助教授) (江南交易社会史担当)
岡本 弘道 (大阪樟蔭女子大学・非常勤講師) (琉球交易社会史担当)
渡辺 美季 (日本学術振興会・特別研究員PD) (中琉日関係史担当)
角南 聡一郎 (元興寺文化財研究所・主任研究員) (南島人類学担当)
林 淑美 (名古屋商科大学外国語学部・専任講師) (台湾交易社会史担当)

平成18年度の研究成果

前年度までの列島北方及び南島の調査を受けて、18年度においては具体的に両社会の比較検討に入ると同時に、結節点となった大陸中国の調査を青島・大連の二大開港地において行うものとしていたが、経費的・時間的理由により、東北地域を除外した華北・華中の租界地域について調査を行った。具体的には、北京旧公使館区域、天津各国租界、青島旧ドイツ・日本租界、上海共同租界・フランス租界、漢口各国租界を調査対象地とした。現在、各租界においては租界時代の建造物を保存する活動が活発に行われており、不動産取引対象物の検証を行うことが十分に可能となっている。建築物の特性から当時の居住者の生活レヴェルを推し量ることもでき、本グループにとって、有意義な調査となった。

本グループ研究は、アイヌ・琉球の地域社会レヴェルでどのように交易を社会制度編成に利用していったのか、ということから検討を開始し、南北の社会制度と環境を比較し、最終的には東アジア環日本海地域における交易を巡る制度のあり方について総合叙述を行うことを目指している。18年度は「慣行(権利・制度)」のテーマに絞り、その観点から各人に求められている課題を再度とらえ直す形で15分から20分程度の短い話題提供を行った後に意見と情報の交換をざっくばらんに行う研究会を京都及び共同調査地で行った。これらの報告で得られた要素に基づき、一般読者向けの書籍に関する出版計画を立てた。同書は時間軸と空間軸に基づいた構成をとり、各章2節で南北の研究者が対話的に著述を行うものである。

国内の共同調査は、南方において文化の薩摩・琉球の文化の狭間にある奄美大島において、史跡・集落の編成などに関して奄美調査の経験者の案内を受けながらメンバー全員でフィールドワークを行った。奄美は交易の中継地でも、各種交易品の産地でもあり、当地の社会編成は島内外の種々のネットワークの複雑な影響を受けている。特に近年の喜界島における発掘状況は南方交易史を大きく書き換える可能性があるものとして、奄美博物館高梨修学芸員から紹介された。当該事実は、本グループにおける南島社会の形成史研究を行う上で重要な情報であり、岡本弘道は19年3月に国立歴史民俗博物館において関連報告を行った。

その他、海外調査としては大西が欧州の博物館展示調査及び。具体的には、オランダ国立民族学博物館(ライデン)とシーボルトハウスには江戸時代に持ち帰られたアイヌ関連、琉球関連のものを含む多くの博物学資料(シーボルトコレクションを中心とする)が展示されており、日本の歴史文化に関する展示における表象様態に関してイギリス・日本等における展示形態との比較に関する情報を得た。なお、ミュンヘン州立民俗博物館及びミュンヘン大学の日本研究者と、今後の研究協力及びシンポジウムの共同開催の可能性に関して打合せを行った。

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

2006.6.11
総合地球環境学研究所、第10回研究会、12名
2006.8.29
北海道開拓記念館、第11回研究会及び展示表象に関するセミナー、10名
2006.12.2
奄美市立奄美博物館、第12回研究会及び南島考古の新発見に関するセミナー、12名

論文、著書等:

2006.5
角南聡一郎「台湾の日式瓦」(『メタ・アーケオロジー』5pp58-69)
2006.6
角南聡一郎「モノからみた台湾茶文化」(『アジア遊学』88 pp.116-127)
2006.7
中村和之「亦失哈の遠征と明朝の北東アジア支配」(小野正敏・五味文彦・萩原三雄編『中世の対外交流』pp.110-119(高志書院))
2006.9
杉山清彦・承志「明末清初期マンジュ・フルン史蹟調査報告─2005年遼寧・吉林踏査行─」(『満族史研究』5 pp.55-84)
2006.10
渡辺美季「近世琉球と「日本の国境」−唐人証文の分析−」(菊池勇夫・真栄平房昭編『近世地域論フォーラムT 列島史の南と北』pp.81-109(吉川弘文館))
2007.3
加藤雄三編『中間活動報告V』
 
加藤雄三「賑紀―那彦成と嘉慶15年の甘粛賑恤―」(井上充幸・加藤雄三・森谷一樹編『オアシス地域史論叢―黒河流域2000年の点描―』pp.193-224(松香堂))
 
中村和之「李志恒『漂舟録』にみえる『羯悪島』について」(『史朋』第39号pp.1-6)
 
中村和之「李志恒『漂舟録』にみえる『石将浦』について」(『帯広百年記念館紀要』第25号pp.1-8)