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人文・社会科学振興プロジェクト研究事業

プロジェクト研究の成果

プロジェクト研究一覧表

研究領域 1
Project Number 1-1

プロジェクト研究名:

ボトムアップ人間関係論の構築

グループ名:

社会変化と人間関係の諸相

リーダー名(所属):

佐藤達哉(立命館大学・文学部・教授)

組織構成:

研究G長
佐藤 達哉(立命館大学文学部教授・人間科学研究所)

福祉・医療など諸分野における人間関係論班
田垣 正晋(大阪府大講師)     
松嶋 秀明(滋賀県大講師)
谷口 明子(武蔵野大講師)     
高橋 登 (大阪教育大教授)
西垣 悦代(和歌山県医科大助教授)
辻内 琢也(早稲田大 助教授)

学融のための方法論・科学社会学班
尾見 康博(山梨大助教授)    
溝口 元(立正大教授)
村上 幸史(大阪大学PD)

学融のための方法論・科学社会学班 若手の会推進担当
荒川 歩(名古屋大法科大学院)  
湧井 幸子(京都大博士課程)

事務局担当
水月 昭道(立命館大学ポスト・ドクトラルフェロー)

平成18年度の研究成果

このグループはプロジェクト研究「ボトムアップ人間関係論の構築」の唯一のグループ研究であり、事実上一体となって研究を展開してきた。

本グループでは、平成18年度も医療・教育・福祉・法務など、生活の必要上そして制度上経験されるような人間関係を焦点にあてて研究を行った。つまり上記の様々なサービスを一種の対人援助サービスと捉えなおした上で、その人間関係を水平的なものにするための提言を行う事を目的としている。また、学問と学問の関係、学問と社会の関係も人間関係から捉えることが可能であり、それを学融的研究と呼びそのあり方についても検討を行ってきた。

医療・福祉・心理の現場における水平的人間関係のあり方について実際の調査に基づいて研究を行った。また、新しい考え方である「ナラティブ・ベイスト・メディスン(語りに基づく医療)」について第一人者である英国・グリーンハル教授の講演会を行い、原因追求で証拠に基づく医療に対するオルタナティブな医療(代替的な医療)の可能性について社会提言を行った。

また、学融(合)を実際に行う目的を達成するために、まちづくりをテーマにしたシンポジウムを行った。これは様々な企画が東京中心になりがちであるのに対して関西で人社プロ関連企画のお披露目を行うという意味もあった。

さて、学融を行うといっても突然行うことは難しい。若い時期からそうした土壌になじむことが望ましい。そこで人社プロに集まる若手研究者の集まりを組織して数回のフォーラムを行った。中心的人物の活躍もあり、『SIMPATIA』という冊子を刊行することもできた。これは本グループだけの成果ではなく人社プロ全体の成果としても意義あることだと考えられる。

また、本グループはボトムアップな立場から学融を促進するという立場からニューズレターの編集に携わり『学術の新しい風』第一号を刊行することもできた。これもまた本グループだけの成果ではないが、学術セクターと一般セクターの融合を目指すという意味では−科学コミュニケーションの問題はさらに考えていくべき問題であるとしても−学術的成果でもあると考えている。

最後に、職業上経験される人間関係における水平的人間関係を担保するための代替選択肢のあり方に関する議論として、複線径路等至性モデルの開発を行ってきたが、様々な選択場面において「選択肢が設定されていない」「選択肢があるのに見えない」「選択肢が見えていても選べない」というような段階における制度的社会的力を可視的に書き込むための概念設定の必要性や、ある選択を終えたあとに展望する未来の径路における可能性の幅を描く必要性が提起された。前者については「社会的力」、後者については「ゾーン・オブ・ファイナリティ(ZOF)」という概念を用いて記述モデルのツールを精緻化することが可能なように思われた。

シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:

2006.6.2
立命館大学衣笠キャンパス末川会館ホール
「ナラティブ・ベイスト・メディスン」講演会 発表者・斎藤 清二氏(富山大学保健管理センター)Trish Greenhalgh氏(Prpfessor of Prrimary Health CareUniversity College London)  参加人数 89名 
2006.7.22
龍谷大学深草キャンパス21号館101教室 
「まちづくり、地域づくりと人文社会科学:その多様な接点と可能性」 発表者・籠谷直人(京都大学)  松浦さとこ(龍谷大学)ほか 参加人数 45名
 
バンコク(タイ),アジア太平洋水文水資源協会2006年国際会議(APHW2006)特別セッション"Resettlement Issues by Dam Development", 30名
2006.7.23
河原町五条 ひと・まち交流館京都「第1回若手フォーラム」参加人数 15名
2006.8.7
立命館大学衣笠キャンパス創思館402・402
「京都の町並みフィールドワーク」講演会
発表者・Mindy Fullilove(コロンビア大学・教授) 参加人数 10名
2007.2.12
京都駅前ニッセイビル
「障害者施策の住民会議に関するアクションリサーチ・医師面接調査報告」発表者・田垣 正晋(大阪府立大学講師)西垣 悦代(和歌山県立医科大学講師) 参加人数 11名
2006.3.21
立命館大学衣笠キャンパス創思館カンファレンスルーム
「心理療法におけるエビデンスとナラティヴ 招待講演とシンポジウム『物語りとしての心理療法』」
発表者・サトウタツヤ(立命館大学文学部)・John McLeod(英国アバティ大学)・下山晴彦(東京大学)
・能智正博(東京大学)・武藤崇(立命館大学)・松見淳子(関西学院大学) 参加人数 120名

論文、著書等:

2006
サトウタツヤ IQを問う ブレーン出版
 
水月昭道 子どもの道くさ 東信堂
 
西垣悦代 意思決定に関わるコミュニケーション 浅井篤・福原俊一(編)『重症疾患の診療倫理指針』pp43−51
 
高橋 登 読み書き能力の文化的発達の理論に向けて 心理学評論, 49, 197-210
2007
荘島(湧井)幸子 物語論アプローチへの《語り得ないもの》という視点導入の試み 心理学評論,49,655-667
2006
荒川歩・村上幸史 「お守り」をもつことの機能:贈与者と被贈与者の関係に注目して 社会心理学研究, 22, 85-97
 
Tatsuya Sato 2007 Rises and Falls of Clinical Psychology in Japan: The Current Status of Japanese Clinical Psychology. Ritsumeikan Journal of Human Sciences, 13, 133-144
 
Ritsumeikan Journal of Human Sciences, 13, 133-144
2006
Nishigaki, E. 2006 Development and Effects of the Health Promotion Program Applying Gaming Simulation Technique The 5th
 
International Conference of Health Behavioral Science. Bangkok尾見康博 小笠原における環境保全活動と子どもたちの可能性 野外文化教育学会第7回大会
2007
松嶋秀明ほか3名/翻訳 Michael Whiteの『ナラティヴ・プラクティスとエキゾチックな人生』金剛出版