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プロジェクト名:
日本の文化政策とミュージアムの未来
グループ名:
ミュージアムの活用と未来−鑑賞行動の脱領域的研究
リーダー名(所属):
五十殿 利治 筑波大学
関連サイト:
組織構成:
五十殿班(美術系ミュージアムにおける調査研究)
五十殿 利治(筑波大学、研究総括)
赤木 里香子(岡山大学、実践的鑑賞支援研究)
岡部 あおみ(武蔵野美術大学、美術受容史による鑑賞支援研究)
長田 年弘(筑波大学、美術受容史による鑑賞支援研究)
梅宮 弘光(神戸大学、美術受容史による鑑賞支援研究)
田中 佐代子(筑波大学、サインデザイン研究)
寺門 臨太郎(筑波大学、美術受容史による鑑賞支援研究)
藤本 由紀夫(京都造形大学、実践的鑑賞支援研究)
港 大尋(東京芸術大学、実践的鑑賞支援研究)
柳沢 秀行(大原美術館、実践的鑑賞支援研究)
山口 健二(岡山大学、実践的鑑賞支援研究)
加藤 真弓(筑波大学大学院、RA、美術受容史による鑑賞支援研究)
山崎班(科学系ミュージアムにおける調査研究)
山崎 敬一(埼玉大学、サブグループ長、エスノメソドロジー的鑑賞支援研究)
井口 壽乃(埼玉大学、展示デザイン研究)
伊藤 博明(埼玉大学、展示デザイン研究)
葛岡 英明(筑波大学、鑑賞支援テクノロジー開発)
児玉 幸子(電気通信大学、展示デザイン研究)
菅 靖子(津田塾大学、展示デザイン研究)
棚橋 正臣(日本科学振興財団、鑑賞支援テクノロジー開発)
外山 紀久子(埼玉大学、展示デザイン研究)
久野 義徳(埼玉大学、鑑賞支援テクノロジー開発)
山崎 晶子(公立はこだて未来大学、展示デザイン研究)
五十嵐 素子(光陵女子短期大学、展示デザイン研究)
これまでの研究成果:
<概要>
研究成果は平成17年度研究報告書を印刷しており、その大要を明らかにしている。まず美術系ミュージアムにおける調査研究では、大原美術館主催による「チルドレンズ・アート・ミュージアム」における来館者調査を実施して、初参加者とリピーターとのプログラムへの取り組み方や滞留時間等に明確な違いがあることが明らかになりつつある。また、美術受容史的な研究では、大原美術館蔵品や展示施設あるいは周辺環境との関連の研究を進めている。大学とミュージアムの関連についても、研究方法論や大学コレクション等をテーマとしてシンポジウムを開催し、今後の指針を求めている。
科学系ミュージアムにおいては、インタラクティブ展覧会を実施する同時に、鑑賞行動の社会学的調査と、自律ガイドロボットによる鑑賞支援実験、遠隔操作型ロボットによる鑑賞支援実験を行った。その中で、鑑賞行為においては、ことばと結びついた形での身体的行動(たとえば、ことばと結びついた視線の動き)の重要性がわかった。その示唆を、次の鑑賞支援ロボットの開発に生かすことにしている。これらの成果は、情報工学関係の国際学会、学会誌、研究会誌等で発表した。
<学際性について>
本研究の学際性については、参加研究者の分野と研究方法によって実現している。
研究領域は以下にあげるように芸術制作から工学まで脱領域的研究を目指す体制となっている。美術史、建築史、芸術教育学、芸術教育社会学、ミュゼオロジー、サインデザイン論、社会学、エスノメソドロジー、デザイン史、美学、現代芸術、コンピュータ支援の協同作業研究、情報工学、ロボット工学。
研究方法においても、本グループで個々に実施している調査研究は学際的なものである。たとえば大原美術館における来館者調査は芸術教育学、芸術教育社会学、ミュゼオロジーの融合的な性格を帯びているし、また科学技術館における児玉幸子の展示は、展示施設も美術館とは異なるアータナティヴな空間が選ばれており、さらにそこで展示デザイン研究の一環として、エスノメソドロジー的な調査が実施された。
<社会提言について>
本研究はもとよりミュージアムという現場を中心にして実施されている実践的な調査研究である。したがって、現場への研究成果の還元を積極的に指向している。
提言として目指しているのは、美術館における新しい教育的プログラムや展示方法の実践、ロボットによる鑑賞者のインタラクション誘導、遠隔解説、遠隔鑑賞等、インタラクティブアートの新たな鑑賞支援の手法の提案である。
提言方法は、学会での研究発表等を通して理論研究とともに、ミュージアムでの実験を第一義的な目標として、ミュージアム関係者との連携を深めることに努めて、提言内容の実践的な評価を獲得することを重視する。
<人材育成について>
構成メンバーのうち講師田中佐代子は、美術系ミュージアムのサイン計画という視野から鑑賞行動について評価を行う本プロジェクトに参加している。昨年度はデルフト工科大学で研修したが、本年度から研究活動を復帰し、大原美術館のサインデザイン研究を行う。
学際的な共同研究に学生を積極的に参加させることによって、学際的な知識と研究実践能力を身につけた若手研究者の育成をおこなった。美術系ミュージアムにおける受容美術史的な調査・研究にあたっての研究補助として、筑波大学大学院博士課程に在籍する院生がリサーチ・アシスタントとして研究活動に関わっている。ひとりは明治美術学会での口頭発表ならびに筑波大学芸術学研究誌『藝叢』への査読付論文の投稿によって、本プロジェクトと密接にかかわる調査・研究の成果を公表した。
科学系のミュージアム研究においては、埼玉大学の科学研究費研究支援者として研究の実施に協力した元一橋大学博士課程大学院生の五十嵐素子が、愛知の光陵女子短期大学に就職し、この研究に正式に参加し、愛知万博における鑑賞行為の音声データの収集と分析を行っている。
シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:
2005年3月16日・17日、科学技術館、第1回融合フォーラム、25人
2005年7月2日、名古屋・国際デザインセンター、シンポジウム「日本におけるデザインのミュージアム−現状と未来」、30人
2005年7月24日、埼玉大学東京エクステンションカレッジ、ワークショップ、文化経済学とミュージアムの未来について、12人
2005年10月29日、筑波大学総合研究棟D、美術史研究における環流−大学とミュージアムの未来、70人
2005年11月12日、埼玉大学大宮ソニックシティカレッジ、国際ワークショップ、ミュージアムとテクノロジーのビデオデータセッション、15人
2005年11月17日、埼玉県立近代美術館、国際セミナー、ミュージアムの未来、100人
2005年12月3日-17日、科学技術館、児玉幸子の磁性流体アートプロジェクト:ウニのかくれんぼ、ダイナミック・フルイド展、3000人
2005年12月19日、埼玉大学総合研究棟、国際ワークショップ、Workshop on Ambient Intelligence、30人
論文、著書等:
- 葛岡英明、 山崎敬一、 上坂純一、ロボットを介した遠隔コミュニケーションシステムにおけるエコロジーの二重性の解決:頭部連動と遠隔ポインタの評価、情報処理学会論文誌、 Vol.46、 No.1、187-196、2005年1月
- 田中佐代子、ヨーロッパとアメリカ合衆国における美術館・博物館のサイン計画に関する実態調査〜美術館・博物館におけるサイン計画の指針構築に関する研究、芸術研究報、25号、107-034、2005年3月
- 板原達也, 葛岡英明, 中村裕一, 尾関基行, 小型ロボットを利用した作業支援システムの研究, 情報処理学会グループウェアとネットワークサービス研究会(GNワークショップ), 7-3, 2005年11月
- 森山正太, 関口博之, 坪田寿夫, 山崎敬一, 久野義徳, 山崎晶子, 解説時の視線のエスノメソドロジー的分析に基づくガイドロボット, 電子情報通信学会技術研究報告 人工知能と知識処理, Vol.105, No.639, pp.29-34, 2006.
- Y. Kuno, C. Yamazaki, K. Yamazaki, and A. Yamazaki, Face direction control for a guide robot using visual information, Proc. ECSCW, CD-ROM, 2005
- 浅野智子、大原美術館工芸館に関する一考察、藝叢、22号、1-21、2006年3月
- 柳沢秀行、山口健二、赤木里香子、梅宮弘光、寺門臨太郎、五十殿利治、チャールズ・ハクストハウゼン、栗田秀法、新関公子、金英那、橋本啓子、キム・サンキュー、アーリョ・クラマー、葛岡英明、山崎敬一、山下淳、森山正太、関口博之、坪田寿夫、山崎敬一、久野義徳、山崎晶子「日本の文化政策とミュージアムの未来 ミュージアムの活用と未来 鑑賞行動の脱領域的研究 平成17年度研究報告書」、1-120、2006年3月
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