プロジェクト名:
千年持続学の確立
グループ名:
心性の持続性に関する学融合的研究
リーダー名(所属):
木村 武史 筑波大学大学院・人文社会科学研究科
関連サイト:
組織構成:
木村 武史、筑波大学、総括ならびにサステイナビリティー・スタディーズの構想
久保 徹、筑波大学、ギリシア哲学と環境倫理
井出 里咲子、筑波大学、サステイナビリティーにおける言語の役割
箕輪 真理、筑波大学、ミクロ経済学と持続可能な開発
渡邊 和男、筑波大学、植物資源学・民族植物学・バイオディプロマシー
古沢 広祐、國學院大學、有機農業運動と持続可能な社会
小塩 和人、日本女子大学、環境法と環境資源
蓮井 誠一郎、茨城大学、平和学と開発
棚次 正和、京都府立医科大学、宗教哲学と持続可能性
レスリー・バウゾン、筑波大学、フィリピンの多民族文化と持続可能性
近藤 エディソン、筑波大学、持続可能性と公共政策
佐久間 秀範、筑波大学、仏教と自然環境倫理
塩尻 和子、 筑波大学、イスラームと持続可能な社会
佐藤 貢悦、筑波大学、中国文化とサステイナビリティー
小野 基、筑波大学、仏教論理と倫理
山田 重郎、筑波大学、古代文明論
木村 マリアン、筑波大学、文学とサステイナビリティー
渡辺 志保、筑波大学、フィリピンのNGOと持続可能な開発
柏木 健一、在エジプト日本国大使館、中東社会の持続可能性
カール・べーカー、京都大学、日本の伝統宗教倫理と持続可能な社会
これまでの研究成果:
<概要>
今まで行ってきた諸分野の研究者との学融合的研究からサステイナビリィー・スタディーズとでも呼べる一連の問題群が輪郭を表してきた。過去・現在・未来の時間軸と現代の共時的諸問題との相互作用の中でそれらに関わる種々の問題が複雑系的な現れ方をする。サステイナビリティー・スタディーズにおいては、一つの学問的分野からだけでは問いつくすことのできない多種多様な問題が複雑に絡み合っており、一つの問題を掘り下げると他の問題が表れてくるという問題の重層性がある。また、日本の学術の海外への発信という観点から日本と海外の研究者とのネットワーク構築を目指して、海外での国際会議を開催してきた。現在は自然科学の視点をも取り入れた人文社会科学的なサステイナビリティー・スタディーズの構想に向けて取り組むとともに、諸分野の研究者が社会との繋がりを念頭においた方向での研究成果を構想中である。
<学際性について>
本研究プロジェクトのために、今まで持続的開発や持続可能性を取り上げてこなかった人文社会科学諸分野の研究者に研究協力してもらっているので、サステイナビリティーを共通テーマに、各自の視点から見えてくる問題とその視点から可能な学融合の方向を実験的に提示してもらいながら、共同研究を進めてきている。各研究者によってサステイナビリティー概念が異なったり、分析に用いる概念や理論が異なるため、それらを相互に絡ませながら新たな研究領域の開拓を目指している。また、日本国内の研究者との学融合的関係だけではなく、海外の研究者にも本プロジェクトの視点を理解してもらい、同様に学融合的研究を進めてもらっている。国内外の多分野の研究者間の相互の研究交流から徐々にサステイナビリィティー・スタディーズへの貢献の視点が徐々に芽生えつつあるところである。
<社会提言について>
本プロジェクトと社会との連携の一環として、平成17年度に「未来との対話」原稿の募集を行った。選考結果、本プロジェクトと「未来との対話」の趣旨に合致する11編をホームページ上に、著者の承諾の上、公開している。今後も同様の呼びかけを行う予定である。
<人材育成について>
大学院生レベルの研究協力者には海外への調査補助やアンケート結果分析のための補助を提供している。平成17年度には4名の大学院生の海外研究調査を補助を行った。そのうち1名は18年度から一年間海外に留学する機会を得ることができるようになった。しかしながら、サステイナビリティーの問題は、人学系の学生の大学院における研究と直接的につながる研究テーマではないため、あまり本プロジェクトに深入りさせないようにしている。ただ、博士号取得者に対しては関心を広め、研究分野以外で社会的に重要なテーマについて考えられるようにいろいろな機会を提供している。
また、本プロジェクトの教育への還元として、学類(学部)生向けのサステイナビリティー・スタディーズ研究会を開始した。
シンポジウム、ワークショップ等の開催状況:
平成17年3月、品川プリンスホテル、国際宗教学宗教史東京大会・国際連合大学・千年持続学の確立プロジェクト共催、公開シンポジウム「持続可能な社会のための教育と宗教」ならびに学術パネル「宗教と科学技術」、前者の発表者は4名、参加者は400名ほど、後者の発表者は4名、参加者は300名ほど。
平成17年9月、筑波大学、千年持続学国際ワークショップ「国際法と環境保全」
講師: ジョセフ・ディメント氏(カリフォルニア大学)、参加者10名。
平成17年12月、カイロ市ナイル・ヒルトン・ホテル、千年持続学国際会議「未来に向けての文化価値と持続可能性:日本とエジプトの対話に向けて」、発表者17名、参加者40名。
論文、著書等:
木村 武史、「持続可能論・学融合・宗教誌」、『哲学・思想論集』、第30号、81-104頁、平成17年3月
木村 武史、「千年後の人類に思いを馳せて−日本発の研究プロジェクトをいかに海外に発信するか−」、学術月報、v.58, no.11, pp. 830-834.
Takeshi Kimura, ed., Proceedings of the International Cairo Conference on "Cultural Values and Sustainability for the Future-Dialogue between Egypt and Japan," 2006, pp. 1-170.
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