プロジェクト研究名:
失われた10年の再検討 ―日本の社会経済システムの功罪―
プロジェクト・リーダー名:
青島 矢一
(一橋大学イノベーション研究センター助教授)
プロジェクト研究の概要:
80 年代後半には世界で最も競争力がある国と評価されていた日本経済が90 年代以降長期的な低迷状態にある。このような経済的凋落が起きたのはなぜなのか。80 年代に世界のお手本として君臨した日本の経済・社会システムが、いまや問題の根源として批判の対象となっているのはなぜなのか。失われた10 年といわれる90 年代以降の日本の状況に関しては多くの解明すべき点が残されている。それは単なる景気の波では説明できない、日本の社会経済システムの構造的な問題が絡んでいると考えられる。
本プロジェクトでは、この点を、経営学、経済学、教育学、政治学、さらに自然科学の研究者を含めた領域横断的な協同の下に解明していく。
コア研究の概要:
日本的品質管理の功罪
(加登 豊 神戸大学大学院経営学研究科教授)
日本的品質管理が日本企業の躍進に貢献したことは、疑うことのない事実であるが、近年、日本製品の品質低下が顕著になりつつある。この品質問題の本質にせまるために、本研究では、研究者、企業、およびコンサルタント等がチームとなって実施するイノベーション・アクション・リサーチと呼ばれる研究方法論を採用する。それは、品質管理の実践状況を現場で観察し、その改善を行うことまでも含む研究である。
コア研究の概要:
危機管理と組織・人材
(青島 矢一 一橋大学イノベーション研究センター助教授)
技術や社会など、人間を取り巻くシステムが複雑化している現在、多くの人々に対して甚大な影響を及ぼすような事件や事故の可能性が高まっており、社会的に大きな問題となっている。これらの事件や事故は、技術、個人、集団、組織、組織間など様々な要因が複雑に絡み合って生じている。そこで、本研究では、組織理論や技術管理論に加えて、刑法などの法学の学問領域も含めた包括的な研究を行ない、危機管理や組織倫理としての実践的なインプリケーションを導出する。
|