十九世紀後半以来、写真や映画をはじめとする映像は文化の中でますます大きな意味をもつようになってきました。映像は複製技術によって多くの人々に共有されるようになり、ある意味ではそれまで言語が果たしてきた役割にとって代わろうとしているかにもみえます。この約一世紀半の間、文学をはじめとする言語活動も映像文化からの重大なインパクトを受けつつ変容をとげてきたと同時に、映像自体が新しい言語として、その媒介的・コミュニケーション的機能を発達させてきました。また人文科学研究にとっても、映像はたんに研究対象であるばかりではなく、認識や理解の手段としても活用されています。そしていうまでもなく、今日デジタル技術によってこうした映像のもつ潜在的可能性は飛躍的に拡大され、われわれの言語活動、認識や知覚の枠組みに大きな変化をもたらしつつあります。
今回第3回目をむかえる横断フォーラムでは、映像が社会や文化の中でもつそうした媒介的、コミュニケーション的な機能、そしてまた映像のもつ新しい芸術的機能をめぐって、異なった領域の研究者の報告による問題提起と、それをめぐる討論を行いたいと考えます。充実した討論を行うため、報告者の数は3名とし、質疑と全体ディスカッションのための時間に余裕をみて企画しました。ぜひとも、みなさまの積極的な参加を歓迎いたします。
| 第1部 報告と問題提起「現代における映像の諸相」 |
| 13:40〜14:10 |
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報告1「映画と共同体−現代アジア映画の場合」
野崎 歓(東京大学 大学院総合文化研究科) |
| 14:10〜14:40 |
報告2「インターネット時代における等身大のデジタル映像発信」
和田雄志(未来工学研究所) |
| 14:40〜15:10 |
報告3「メディアアートにおける映像実験」
吉岡 洋(京都大学 大学院文学研究科) |
| 15:10〜15:25 |
休憩 |
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| 第2部 討論「映像は人と人をつなぐか?」 |
| 15:25〜15:50 |
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各報告についての質疑 |
| 15:50〜16:50 |
全体ディスカッション |
| 16:50〜17:00 |
総括・連絡など |