- 国際シンポジウム名
(和文名) 第7回国際ゲノム会議
(英文名) The 7th International Workshop on Advanced Genomics
- 目的
ゲノムプロジェクトはゲノム配列を明らかにしただけでなく、ゲノム科学(Genomics)という新しい研究パラダイムを生み出した。ゲノム科学はヒトから環境微生物まで、大量のデータから生命現象の全体像にせまろうとしつつある。またゲノム科学は応用分野でも大きな影響を与えつつあり、特に創薬ターゲットの発見や個々の患者に合った医療の提供など、オーダーメイド医療の実現や医薬品の研究開発にも大きく貢献してきている。環境分野においても、難培養性微生物も含め網羅的に環境中の微生物の解析をおこなうメタゲノムが注目される。今まさに急激に発展しつつあるゲノム科学の最新の成果を知り、超並列型シークエンサーなどの新技術がもたらす、ゲノム医学生物学の新たなる展開を展望することを目的とする。
- 開催期間、開催場所
平成19年11月27日(火)〜28日(水) (2日間)
東京国際フォーラム ホールB5,B7
- 参加者数等
合計419人 (国内394人、国外 25人、内講師座長23人)
外国人内訳: USA12人、UK3人、フランス2人、オランダ2人、韓国、シンガポール、台湾、ウガンダ、オーストラリア、各1人
著名な参加者:
富田勝、服部正平、上杉志成、伊藤隆司、榊佳之、田中博、間野博行、David Bentley(UK)、Jane Rogers(UK)、Dusko Ehrlich、Jean Weissenbach(France)、Edwin Clark、Allen Roses 、William Hahn、Atul Butte、Edwin Clark、Anton Simeonov、Ron Edger(USA)、Sunghoon Kim(Korea)、Sean Grimmond(Australlia)
- 予算
4千万円(独立行政法人日本学術振興会経費負担額 2,000千円を含む)
- 実施内容、成果、公開方法
第7回国際ゲノム会議では「見えてきた新たなる地平」を主テーマとし、以下6つのセッショントピックスを中心に招待講演18件、ポスター発表75件、企業セミナー5件を開催、両日ともに350人を超える参加者があり、極めて高い評価を得た。
- Application of New Sequencing Technology(次世代シーケンシング技術、その応用)
- Bioinformatics(バイオインフォマティクス、新たなる展開)
- Metagenomics(いま脚光を浴びるメタゲノミクスの実際)
- Personalized Medicine / Pharmacogenomics(ファーマコゲノミクスから個の医療へ)
- Chemogenomics(ケミカルゲノミクス最新動向)
- The Role of Non-coding RNA(RNAワールド)
招待講演は、研究体制の重層性と研究進行のスピードがひしひしと伝わってくるものであり、最新の成果を知り得ると同時に、改めて日本の状況に危機感を抱かせるものであった。 またゲノム科学研究において大変革が起きていること周知するに十分な内容の講演であったため、日本経済新聞や日経BTJジャーナル(2007年12月号)など多くのメディアに本会議に関する情報が取り上げられた。
ポスターセッションでは多くの若手研究者が発表しており、若手研究者と一線級の研究者との直接的な交流が図られた。
企業セミナーは予定を上回る5社が開催、附設展示会へも29社が出展しており、企業からの関心の高さも窺えた。
国際ゲノム会議は国内外の一線級の研究者を招聘しゲノム科学研究の成果を絶えず網羅的に把握するために開催しており、第7回会議においても国際交流を通じた研究の進展と、学界と産業界との積極的な交流の場としての機能を果たした。
本会議の成果公開としては、会議開催中に130ページの要旨集を配布した。
- 今後の課題
ゲノム科学研究は急進展しており、その研究成果を絶えず網羅的に把握するためにできうる限り会議開催を増やしたいところであるが、費用の問題や一線級の研究者を一度に招聘することの難しさなどがある。その点を踏まえ、第8回国際ゲノム会議は2009年4月末頃に開催する予定である。
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