| 国際シンポジウムの開催 | ||
| 「第5回バルク金属ガラス国際会議(BMG-V)」 | ||
アモルファス・ナノ材料第147委員会 |
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兵庫県立淡路夢舞台国際会議場で10月1日から5日まで開催されたバルク金属ガラス国際会議(International Conference on Bulk Metallic Glasses, BMG)は、2000年シンガポール、2002年台湾、2003年中国、2005年米国に続き、今回で5回目になる。金属ガラスは、従来のアモルファス金属と異なり、融体から作製する際に、超急冷を必要とせず、比較的ゆっくりとした冷却速度でもアモルファス化する。そのため、丸棒や板状のバルク状のアモルファス試料を作製することができる。また、得られた試料を加熱した場合、従来アモルファス金属のようにすぐに結晶化せず、明瞭なガラス転移を示し過冷却液体状態を示した後に、結晶化する。このように、従来型アモルファス金属と異なり、熱的に安定な構造を示し、バルク状のアモルファス固体が得られ、明瞭なガラス転移を示すアモルファス金属を、従来型アモルファスと区別してバルク金属ガラスと呼ぶ。 今回の第5回バルク金属ガラス国際会議(BMG−V)には、日本を含む米国、中国、韓国、台湾、英国、フランス、ブラジルなど12カ国から191名が参加した。その内、42名、約20%は学生参加者であった。さらに、日本人参加者の総数は、113名であり、97名の一般参加者と16名の学生参加者があった。これまで開催された会議と比べ、日本人参加者が増加した理由は、日本で開催されたことに加え、平成15年度から5年間のプロジェクトとして現在実施されている文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「金属ガラスの材料科学」(代表:井上明久(東北大))が本会議を主催し、本特定領域研究に参加している研究者が研究成果を世界に発信し、活発な議論に参加し、本分野の進展に貢献できるよう会議の企画段階から計画してきたことにもよる。会議では、日本人7名を含む31名の研究者による招待講演と26名の一般講演の57件の口頭発表に加え、123件のポスター発表が行われた。今回の会議がたいへん成功した理由の1つとして、日本学術振興会と文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンターから受けた助成により、バルク金属ガラス分野を代表する世界の第1線の研究者を招聘することができたことをあげることができる。 本会議の主な発表内容を以下に紹介する。
本国際会議は、関西空港に比較的近く、また、本州からのアクセスも便利な兵庫県立淡路夢舞台国際会議場で行われ、会議施設、自然環境もすばらしい会場であり、外国からの参加者には特に好評であった。なお、この会議のプロシーディングスは、2007年7月に、Materials Transaction誌特別号として日本金属学会から出版される予定である。
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