| 国際シンポジウムの開催 | ||||||||||||
| 「第5回創造機能化学国際フォーラム」 The Fifth International Forum on Chemistry of Functional Organic Chemicals |
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創造機能化学第116委員会 |
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現在,わが国はもとより世界の化学および化学技術にとって,新規な分子機能(化学機能,物理機能および生体機能)をもつ新物質創製とその効率的合成法の開拓,機能評価法の開発が強く望まれている。第116委員会は,当該研究分野が21世紀におけるわが国の科学・技術を支える重要な分野であるとの認識から,未来指向型物質の創製を追求すると共に,これからの科学・技術を担う若手研究者の育成も推進する必要があると考えている。このような視点から研究を支援することを使命とする第116委員会は,分科会活動を通して産官学が連携し,未知への挑戦とでも言うべき成果を多く挙げ,創造機能化学講演会等を通してそれらの情報を国内に発信してきた。一方,国際会議を開催することによって研究成果を国内ばかりでなく国外にも広く発信すべきとの強い意見を踏まえ,平成6年に第1回「創造機能化学国際フォーラム」を開催して創造機能化学分野の研究に関する国際的規模での討論,情報交換を精力的に行ない,以後3年毎に開催してきた。第116委員会では,今までの成果・評価をさらに深めるため,平成18年11月18日〜20日に「第5回創造機能化学国際フォーラム」を東京大学弥生講堂一条ホールにて開催することを決定し,我が国の創造機能化学に関する研究成果を世界に向けて発信し世界規模での評価を受けること,並びに国内外の大学所属若手研究者(助手)や他の若手研究者(ポスドク,大学院生)に自由な発信と討論の場を提供することを目指した。
本国際フォーラムには,国内から127名,中国,韓国,インド,パキスタン,アメリカ,カナダ,ドイツ,フランス,スイス,イタリア,スペイン,デンマークの12ヶ国から22名,合計149名が参加した。クローズドミーティングでは,研究理念について発表と意見交換がなされ,一般の国際会議で結果だけを発表・質疑応答するだけでは得られない情報を交換することができ,極めて有意義であった。本国際フォーラムでの招待講演(18件)は最新の創造機能化学の研究成果に関するものばかりであり,その内容は参加者に極めて強い感動を与えると共に参加者の今後の研究の進展に大いに貢献するものであった。その現れとして,各講演に対し熱心かつ鋭い質問が相次ぎ,予定質問時間を越える程に熱気溢れる国際フォーラムとなった。また,本国際フォーラムのポスター発表には予想を越える多数の申し込み(98件)があり,招待講演者,ベテラン研究者,若手研究者入り乱れての討論が展開され,議論が沸騰して大いに盛り上がった。特に,若手研究者・大学院学生が堂々と発表し,招待講演者,ベテラン研究者と対等に議論している姿も多く見られ,本国際フォーラムが一つの目的とした「若手研究者の育成」にも貢献できた。本国際フォーラムの成果は,アブストラクト集として纏め,参加者に配布すると共に,残部については積極的に希望者に無料配布している。また,本国際フォーラムについては,日本学術振興会協力会会報,日本学術振興会第116委員会報告書等に報告する。個々の研究成果については,個別に専門学術誌に公表される予定である。
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