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独立行政法人日本学術振興会
研究事業部 研究事業課 産学協力係

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学術の社会的連携・協力の推進

産学協力研究委員会

鋳物第24委員会

趣旨・目的

鋳物の基盤技術とその応用技術の推進を図り、産学官協力の下で活発な研究活動の成果を挙げてこれを実用化し、我が国機械工業をはじめ諸産業の根幹を担うことによって、社会に貢献することを目的としている。

活動の内容

  1. 鋳鉄分科会
    1. 鋳鉄の機能向上のための組織制御技術
    2. 片状および球状黒鉛の核物質とその制御
    3. 鋳鉄組織の非破壊検査法
    4. 鋳鉄の摩耗機構と耐摩耗性向上の合金設計
    5. 鋳鉄とセラミックス等との複合化
  2. 鋳造プロセス分科会
    1. 鋳造工程の省資源・省エネルギー化
    2. 鋳造合金の溶解・鋳造技術の改善
    3. 鋳造原料の品質保証
    4. 凍結鋳型等、特殊鋳型の開発と特性

設置期間

平成29年10月1日~令和5年3月31日

委員の構成(令和2年9月末現在)

  • 学界 21名
  • 産業界 8名
  • 委員総数 29名

委員長

木口 昭二 近畿大学 名誉教授

委員会の成果・特別活動等

  1. 鋳鉄分科会
    1. 球状黒鉛鋳鉄の組織と強度分布に関するシミュレーション
      成果…薄肉球状黒鉛鋳鉄の組織と強度についてのシミュレーション法を提示し、今後の課題を明らかにした。
    2. 球状黒鉛の核物質について
      成果…球状黒鉛の核物質は、球状化処理条件や溶湯の純度により大きく異なることが明らかになった。
    3. 耐アブレージョン摩耗鋳鉄
      成果…鉱物による厳しい摩耗を受ける部品に適用する高合金鋳鉄の合金設計および組織制御に関する基礎的データが得られた。
    4. 鉄鋼圧延ロール用鋳鉄の合金設計と熱処理特性
      成果…鉄鋼圧延用ロール材として用いられる鋳鉄の特性向上のための合金設計と熱処理に関する基礎的データが得られた。
    5. 鋳超音波による鋳鉄組織の定量評価
      成果…超音波による鋳鉄の非破壊検査を行い、球状から片状に至る黒鉛組織変化について定量評価するための基礎資料が得られた。
    6. 超硬合金の耐摩耗用鋳鉄による鋳ぐるみ
      成果…アシキュラー鋳鉄で超硬合金を鋳ぐるみ削岩機用のピットの開発に成功した。
  2. 鋳造プロセス分科会
    1. 凍結鋳型の製法と鋳造品質
      成果…鋳鉄用凍結鋳型の製法、とくにガス抜きの工夫と製品品質の関連について研究し、健全鋳物を製造するための基礎的知見が得られた。
    2. 消失模型鋳造法における塗型の役割
      成果…消失模型鋳造法における塗型の具備の役割と塗型材の具備すべき条件を明らかにした。
    3. 生砂型、無機系鋳型、有機自硬性鋳型の鋳型砂再生処理技術とその効果の検討
      成果…35件の収集論文の整理・体系化を行った。
    4. 溶解プロセスにおける環境負荷低減
      成果…鋳鉄溶解においてCO2を削減するための設備の開発状況と効果を明らかにした。
  3. 特別活動
    1. 国際交流活動(日韓若手技術者・研究者シンポジウム、鋳鉄に関する国際シンポジウム、アジア鋳物会議等)への支援
    2. 鋳造技術者教育への支援