(1) |
はじめに、研究評価委員会が本事業の趣旨・目的や運営方法などについての十分な理解のもと、今回最終評価を実施されたことに事業委員会として感謝したい。
|
(2) |
研究評価委員会が実施した最終評価においては、当該研究プロジェクト等の中間評価を担当した研究者に評価協力を依頼するなど、評価者と被評価者の信頼関係の醸成及び評価の考え方の継承に努めるとともに評価の一貫性を確保する配慮がなされている。また、研究推進委員会等の活動及び研究プロジェクトの研究成果等を中心として事業全体の在り方も含めて幅広く目を向けられている。このようなことから、研究評価委員会は事業委員会が描いた評価の趣旨を理解し、公正かつ厳正な評価を実施したと認識するとともに、その評価結果は適切なものであると考える。
評価結果は、当初の研究目的の達成度及び研究成果等が予想以上の結果であるといった高い評価を得ているものもあるが、他方、研究の進展が必ずしも順調でなく、研究分野の推進方法、研究プロジェクトの選定方法などについていくつかの問題点が指摘され、厳しい評価を受けたものも含まれている。しかしながら、本報告書における評価結果は、あくまで研究プロジェクト終了時における評価結果であり、現時点で厳しい評価を受けている研究にあっても、今後の研究の発展や研究者の研鑽によっては予想外の展開に結びつくことも期待される。したがって、10年後もしくは20年後に再びこの事業の意味を問い直してみることも必要であろう。また、本事業はアカデミア選抜を採用していることから、事業委員会としても、研究プロジェクトのみならず事業委員会あるいは事業自体が後の評価者によって評価される対象になる要素を含んでいることを認識し、最終的には貴重な財源を提供した国民によって評価されるものであることを自覚している。
|
(3) |
事業委員会は、我が国の未来の開拓につながる独創的な研究の発展を目指すための試行錯誤を繰り返し、その都度改善を図ると同時に、本事業の趣旨や実施方法について広く各界の理解を得るよう努めてきた。同様に、研究評価の実施方法及び公表方法等についても様々な議論を行ってきた。そのような議論を踏まえた結果、本事業において実施してきた研究評価の在り方は、我が国において今後実施される比較的大型の研究プロジェクトに対する一つの研究評価システムとしてその型を提示したものと考える。 |
(4) |
加えて、研究評価は、学術研究活動の活性化を促し、学術の発展に重要な役割を果たすものであることに鑑み、今回実施した評価方法等について、関係各位から忌憚のない御意見等いただき更なる改善を図ることが、今後の我が国の歴史、文化、風土に適した研究評価システムの構築につながるであろうことを期して、本報告書を公表するものである。 |
(5) |
終わりに、未来開拓学術研究推進事業は、平成13年度以降新たな研究プロジェクトの採択を行わないこととされたが、本事業が我が国における今後の学術研究により一層貢献していくことを期待したい。 |