平成15年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要



研究推進分野名   血管新生と分化制御
 
研究プロジェクト名   血管内皮細胞の分化と血管新生に関わる遺伝子群の同定とその機能解析
 
(英文名)   Isolation and Characterization of Genes Involved in Endothelial Cell Differentiation and Angiogenesis
 
研究期間   平成11年度〜平成15年度

プロジェクト・リーダー名 研究経費 総額 368,048千円
氏名・所属研究機関
所属部局・職名
佐藤 靖史・東北大学
加齢医学研究所・教授
内訳 平成11年度 75,000千円
平成12年度 68,048千円
平成13年度 75,000千円
平成14年度 75,000千円
平成15年度 75,000千円

1.研究組織

氏名 所属機関・部局・職 研究プロジェクトでの役割分担
小川峰太郎 熊本大学・発生医学研究センター・教授 内皮細胞の分化における機能解析
安部まゆみ 東北大学・加齢医学研究所・助手 内皮に発現する新規遺伝子の機能解析
宮下 浩輝 東北大学・加齢医学研究所・リサーチアシスタント 内皮に発現する新規遺伝子の機能解析
山崎  研 東北大学・加齢医学研究所・リサーチアシスタント 内皮に発現する新規遺伝子の機能解析
フレイザー・スチュアート・タレス 京都大学・大学院医学研究科・リサーチアシスタント 内皮細胞の分化における機能解析

2.研究計画の概要

 血管は、全身の臓器に分布し、それらの機能を維持する必須の構造であることから、血管形成の分子機 序の解明は、あらゆる臓器の構築に関わる重要な情報を与えると期待される。成熟個体における血管新生 は、癌、糖尿病性網膜症をはじめとした失明に至る多くの眼科的疾患、関節リウマチ、粥状動脈硬化など さまざまな疾患の進展と密接に関連することから、「抗血管新生療法」の臨床導入が計画されている。また、 その一方で、狭心症・心筋梗塞や閉塞性動脈硬化症などの虚血性疾患においては、血管を再生して虚血部 位をサルベージする「血管再生療法」の開発が期待されている。
 血管系は、中胚葉系の血球血管芽細胞や血管芽細胞の血管内皮細胞への分化による原始血管叢の形成 (脈管形成)、原始血管叢のレモデリング(血管新生)、壁細胞の集積にる血管の成熟、動・静脈への再 構築のステップを経て構築される。従来の解析では、血管内皮細胞に作用して血管形成を調節する因子群 と、それらに対応する血管内皮細胞も受容体についての解析は進められてきたが、それら因子が血管内皮 細胞に作用した際、どのようなシグナル伝達系を介して、どのような遺伝子の発現を誘導し、血管形成を 調節しているのかということについてはほとんど分かっていない。
 本研究は、脈管形成や血管新生の過程を詳細に新しい解析する手法を確立し、その手法を用いて血管内皮細胞に発現する遺伝子群を解析し、それら遺伝子産物の機能を理解することで血管形成の分子メカニズムを明らかにすることを目標としている。

3.研究目的

(1) ゲノムプロジェクトによって従来知られていなかった数多くの遺伝子の存在が提示され、生物学上のあらゆる 問題に対して、包括的で偏見に捕らわれない新たな解析法の必要性が指摘されている。そのような背景から、 subtraction法やmicroarray法を用いて血管内皮細胞の分化や血管新生の過程で血管内皮細胞に発現するを 遺伝子を網羅的に解析し、血管内皮細胞の分化と血管新生に関して従来全く知られていない遺伝子を同定し、その機能を明らかにする。
(2) 血管形成の過程で内皮細胞に発現する転写因子のうちで、血管形成に機能する転写因子を特定し、さらにその転写因子の標的遺伝子を同定することで、血管形成を調節する新たな分子メカニズムを明らかにする。
(3) 個体発生の上で緊密な関係にある血液系と血管系における細胞系譜の制御機構を理解し、血管形成 の基本的なメカニズムとしての血管形成因子による細胞生物学的作用を理解する。

4.研究成果の概要

4−1 研究計画、目的に対する成果
puromycin insensitive leucyl-specific aminopeptidase(PILSAP)
 マウスES細胞が、in vitroにおいて内皮前駆細胞から血管内皮細胞へと分化する過程で、それぞれの細胞を選択的に分離採取してcDNAを作成、subtraction法によって血管内皮細胞に分化したときに発現する遺伝子群を得た。得られた遺伝子のうち、新規アミノペプチダーゼをコードする遺伝子は、ヒトやラットで報告されているPILSAPと相同性が高く、そのマウスカウンターパートと考えられた。本分子の発現はVEGFの刺激によって内皮細胞に誘導され、また、成熟個体の血管新生部位の血管内皮細胞において発現することが確認された。さらに、本分子の発現や酵素活性を阻害すると、内皮細胞の増殖と遊走、および血管新生が阻止されることから、血管新生において重要な役割を演じていると考えられた。本アミノペプチダーゼは19のエキソンでコードされており、翻訳開始部位がエキソン2に存在するが、mRNAにはエキソン1から転写されるものとエキソン2から転写されるものとが存在する。内皮細胞における遺伝子発現調節について解析したところ、内皮細胞はエキソン1から転写されるmRNAを主に発現しており、プロモーター解析の結果、-1810から-1820にかけて存在するPEBP2結合領域が重要であることを明らかにした。
 本アミノペプチダーゼが内皮細胞の増殖や遊走にどのように関わっているのか解析を進めた結果、接着分子インテグリンの活性化(3次元構造の変換による接着機能の増強)に関与していることが示めされた。次に、内皮細胞の増殖に対する作用について解析した結果、本アミノペプチダーゼはPI3キナーゼの下流において、p70S6キナーゼとCDK4/6の活性化、Rbの燐酸化に必要であるが、PI3キナーゼや、Akt、Erk1/2の活性化には必要なく、本アミノペプチダーゼはPDK1と細胞内で結合してそのN末端を修飾し、それによってVEGF刺激に伴うPDK1とp70S6キナーゼとの会合を可能にしてp70S6キナーゼ活性化に関与することを明らかにした。本知見は、細胞内シグナル伝達分子の機能調節にアミノペプチダーゼが関与していることを示す最初のものである。

内皮細胞が産生し、negative feedback調節機能を有する新規血管新生抑制因子
 cDNAチップを用いて、臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)をVEGFで刺激したときに変動する遺伝子を網羅的に解析し、刺激後24時間の時点で2倍以上に誘導されたものの中から、血管新生抑制活性を有する新規の因子を同定した。Northern blot法から、本因子の発現はVEGF刺激によりHUVECやそれ以外のヒト内皮細胞において強く誘導されること、その他ではbFGFによっても誘導されることが確認された。本因子は、内皮細胞に対して選択的に作用して内皮細胞の遊走、増殖、管腔形成を有意に抑制し、in vivoにおいても血管新生抑制活性を示したことから"vasohibin"と命名した。ヒトvasohibinは365個のアミノ酸からなり、マウスカウンターパートはヒトとアミノ酸レベルで約94%相同である。ヒトの各臓器の発現をNorther blotで解析すると、心臓、脳、胎盤に強く発現し、免疫染色の結果、その発現は血管内皮に選択的であった。以上より、vasohibinは内皮細胞に選択的に発現し、しかも内皮細胞に対して選択的に抑制作用を発揮する分子と考えられる。VEGFによる内皮細胞の遊走促進作用は、濃度反応曲線はベル型を示し、低い濃度で強く作用し、高濃度では逆に減弱するが、vasohibinの発現をknockdownすると、高濃度VEGFでの作用減弱が消失した。すなわち、vasohibinはVEGFによって内皮細胞に誘導されて、VEGFの作用を抑制するnegative feedback調節分子と考えられる。本遺伝子を癌細胞の安定導入すると、癌細胞自身の増殖には影響は与えないが、腫瘍血管新生の抑制のため、動物に移植した際のin vivoにおける癌の発育は抑制された。また、preliminaryではあるが、本遺伝子を過剰発現したマウスES細胞の内皮細胞へ分化は遅延し、同細胞を用いたトランスジェニックマウスでは、胎生期の血管形成が著しく抑制されたのに対し、本遺伝子をknockdownしたマウスES細胞では内皮細胞の分化が著明に早まることを観察している。

卵胞液中に存在する血管新生抑制因子
 ウシ卵胞液から単離したF-spondinは、血管平滑筋細胞の増殖を促進する作用を有しているが、血管新生に対する作用を検討したところ血管新生を抑制することが明らかにした。そこで、その機序について検討した結果、F-spondinは血管内皮細胞の遊走を阻害し、その作用は血管内皮細胞のインテグリンαvβ3を選択的に阻害するためであることを明らかにした。さらに、F-spondin分子を構成する3つのドメイン構造のどこに阻害活性があるのかを明らかにすること目的に、それぞれのドメインをコードするフラグメント蛋白を作成して解析した結果、その活性中心はロンボスポンジン3型リピートに存在することを同定した。

血管新生を抑制的に調節する転写因子HEX
 転写因子HEXがマウス胎児の血管形成の初期に内皮細胞に発現することが知られていた。そこでHEXが、成熟個体の血管新生部位にも発現しているかどうかを調べたところ、そこでも発現していることが確認された。しかし、HEXが血管形成に対してどのような機能を果たしているのかについては良く分かったいなかった。そこで、HEX遺伝子を内皮細胞に導入して検討したところ、HEXはVEGFの1型受容体や2型受容体、さらにはTIE受容体の発現を抑制して、血管新生の刺激を阻止する抑制性の機能を有していることを明らかにした。

転写因子VEZF1の血管新生における役割:stathminとの関係
 転写因子VEZF1もまた、マウス胎生期の血管内皮細胞に発現することが明らかとなっていたが、その機能は不明であった。まず、VEZF1が成熟個体の血管新生部位にも発現していることを確認した。内皮細胞のVEZF1の発現をknockdownすると、内皮細胞の増殖、遊走、ネットワーク形成能は著しく抑制され、in vivoにおいても血管新生が阻害された。そこで、VEZF1の標的遺伝子の解析を進めたところstathminが同定され、stathminによるチュブリンのターンオーバーが血管新生において極めて重要であることを示した。

転写因子ETS-1によるAngiopoietin-2の遺伝子発現調節
 Angiopoietin-2は、血管新生が開始する際に内皮細胞に発現し、ペリサイト離脱を来たすが、その発現調節にメカニズムは不明であった。転写因子ETS-1を内皮細胞に遺伝子導入するとAngiopoietin-2の遺伝子発現が誘導されることからAngiopoietin-2遺伝子の5'上流約3kbを調べた結果、この領域にはETS結合配列がクラスターしており、特に存在するETS結合配列が重要であり、転写因子ETS-1が同部位に結合してAngiopoietin-2の発現を誘導することを明らかにした。

血液細胞系列の起源としての血管内皮の意義
 マウス胎仔からFACSを用いて分離した血管内皮細胞が血液細胞に分化する能力を持つことをex vivoの培養系により既に示していた。本プロジェクトでは、この血管内皮細胞をbusulfan投与したSCIDマウス新生仔肝に移植することによってin vivoにおけるリンパ球造血を再構築できることを確認した。次に、マウス胚性幹細胞(ES細胞)の試験管内分化系を用いて細胞系譜解析を行い、側部中胚葉細胞から胚型赤血球系列と血管内皮細胞系列が発生し、さらに血管内皮細胞から成体型血液細胞系列が発生するという一連の分化経路を証明した。このことから、血液細胞系列の起源としての血管内皮の意義は、造血幹細胞を含む成体型血液細胞系列に特異的な発生プログラムを内包することにあると考えられる。

血管内皮に内包される血液細胞発生プログラム
 このプログラムの少なくとも一部がRunx1/AML1であることを、同遺伝子のノックアウトマウス胎仔から分離された血管内皮細胞が血液細胞分化能を持たないことを示すことにより証明した。さらに、血管内皮細胞に分化する以前の中胚葉の段階で発現するTal1/SCLが、将来の血管内皮に内含される血液細胞発生プログラムの実効性を規定することを、tal1ノックアウトES細胞の試験管内レスキュー実験によって明らかにした。血管内皮細胞の分化プログラムと血液細胞の発生プログラムが一時的には共存できるものの最終的には排他的であることは、flk-1遺伝子のエンハンサー活性の発現によって定義される血管内皮細胞の成熟過程が血液細胞分化能の消失をもたらすことから確認された。

ES細胞による血管の構築
 ES細胞を利用した再生医学の展開をめざした基礎研究の一環として、ES細胞からin vitroおよびin vivoで血管を新たに構築することを試みた。まず、ES細胞から分化誘導した側部中胚葉細胞が血管内皮細胞と血管平滑筋細胞に分化する能力を持つことを利用して、側部中胚葉細胞をコラーゲンゲル内で3次元培養することにより、内皮細胞と周皮細胞から成る血管様構造を構築することに成功した。次いで、神経膠芽腫細胞株をヌードマウス皮下に移植する腫瘍血管新生モデルにおいて、ES細胞からin vitroで分化誘導した血管内皮細胞を腫瘍の周囲に移植することによって、これが腫瘍血管の形成に効率よく寄与することを証明した。さらに、ES細胞から分化誘導した細胞を移植医療に利用するにあたっては培養系の無血清化が必須であることから、ES細胞に由来する側部中胚葉細胞から血管内皮細胞にいたる分化誘導を無血清下で行う培養系を開発した。この培養系を利用して、血管内皮細胞の生存維持に必要なVEGFに対する濃度依存性が、デコイとして働くVEGFR-1の発現によって規定されることを明らかにした。

VEGF-C/VEGFR-3に依存した血管内皮の密着性維持
 神経膠芽腫細胞株をヌードマウス皮下に移植する腫瘍モデルにおいて、VEGFR-3に対する阻害抗体の投与が腫瘍血管新生と腫瘍増殖を抑制することを見出した。組織学的な解析から、VEGFR-3の阻害により新生血管の内皮に亀裂が生じ出血をきたすことが確認された。次に、ES細胞からin vitroで分化誘導した血管内皮細胞を細胞学的に解析することにより内皮細胞レベルにおけるVEGFR-3の機能を検討した。VEGFによるVEGFR-2の刺激および抗体によるVEGFR-3の阻害が何れも血管内皮細胞同士の密着性の消失をもたらすことから、VEGF-C/VEGFR-3シグナルがVEGF/VEGFR-2シグナルを抑制的に調節し血管内皮の密着性を維持することが明らかとなった。

Angiopoietin-1による血管リモデリングの促進
 血管リモデリングにおける血管壁細胞の役割を解析するために、マウス新生仔の網膜血管の発生をモデルとして、PDGFRβに対する阻害抗体を投与することにより壁細胞の分化を伴わない血管をin vivoで形成させる実験系を開発した。その結果、壁細胞を伴わない血管形成においては血管リモデリングが阻害されるが、Angiopoietin-1をさらに投与することによって壁細胞がなくてもリモデリングが進行することを見出した。これにより、Angiopoietin-1は血管内皮細胞に対する直接の作用として血管リモデリングを促進的に調節することが証明された。


4−2 研究計画、目的外の成果
血管新生と内皮前駆細胞動員を促進する化合物
 抗血管新生療法、あるいは血管再生療法への臨床応用を期待して、血管新生に影響を与える天然物や化学物質の検討が行われている。血管新生抑制剤の候補物質としては、これまでに多くの研究室から報告がなされており、我々も今回の研究期間に1つ候補を報告した。一方、血管再生療法が注目を集めているにもかかわらず、血管新生促進剤の候補についての報告、は世界的に見ても極めて稀である。我々は、合成ピリミジン化合物MS-818が、内皮細胞に直接作用して血管新生を促進すること、またES細胞や骨髄由来内皮前駆細胞に作用して内皮細胞への分化を促進すること、さらには全身投与によって骨髄からの内皮前駆細胞の血液中への動員を促進することを見出した。本知見は、合成ピリミジン化合物MS-818の血管再生療法への応用の可能性を示すものであり、興味深い。今後は、その作用機序についての解析を進めるとともの、同じような構造を有する化合物についても検討を広げる。

転写因子RBP-Jの機能
 転写因子RBP-Jは、個体発生において様々な機能を持つNotchシグナル伝達経路の主要な下流分子である。RBP-J遺伝子のノックアウトマウスは胎生致死となるため、その詳細な機能については不明であった。側部中胚葉に由来する細胞系列におけるRBP-Jの役割を明らかにするために、RBP-J欠損ES細胞を試験管内分化系に応用し解析を行った。RBP-J欠損ES細胞は、心筋細胞、血管内皮細胞、胚型赤血球、成体型血液細胞にそれぞれ分化し、これらの細胞系列の分化決定にRBP-Jが少なくとも必須ではないことが示された。しかし、心筋細胞の出現頻度は野生型ES細胞と比較してRBP-J欠損ES細胞で非常に高く、この形質はRBP-Jの発現を回復させることにより解消した。この観察から、RBP-Jは心筋細胞の分化決定に関して何らかの役割を持つことが明らかとなった。


4−3 研究成果の展望
 本プロジェクトにおいて、これまでに全く知られていなかった新規の血管新生調節因子を2つ同定し得た。そのうち新規アミノペプチダーゼは、ヒトやラットで報告されていたPILSAPのマウスカウンターパートはであったが、血管内皮における発現とその機能についてはこれまで知られておらず、しかも細胞内シグナル伝達に関わるユニークな機能を示すことができことは、アミノペプチダーゼの新しい研究分野を開拓するものとして特筆される。一方、血管新生のnegative feedback機能を有する"vasohibin"の同定は、さらに大きなインパクトを秘めている(vasohibinの最初の論文は、Journal of Clinical Investigationにおいて、現在revise中である)。それは、これまでに内皮細胞自身が産生し、血管新生刺激で誘導され、血管新生を負に制御するような因子は全く知られていなかったこと、さらには、胎生期の血管形成を調節する血管新生抑制因子は知られていなかったが、マウス発生工学を用いた研究からvasohibinにそのような作用があることを明らかにしつつあることによる。本因子の研究は、胎生期の内皮分化や血管形成、成熟個体における血管新生と血管再生、種々の血管新生関連疾患など、この領域のさまざまな局面において幅広く展開するものと確信しており、今後は多くの臨床分野と連携して、トランスレーショナルリサーチを強力に推進したいと考えている。  内皮細胞に発現する転写因子についての機能解析からは、それぞれの転写因子が標的分子の遺伝子発現に対して特徴的な機能を担っていることを明らかにすることが出来、しかも、血管新生が促進的に機能する転写因子と抑制的に機能する転写因子とによって制御されているという、内皮細胞の遺伝子発現調節から見た新しい概念を提示することできたことは、血管新生制御のための分子標的を間かえる上で、貴重な知見と考えている。
 内皮細胞の分化における機能解析では、中胚葉を起点にして、胚型赤血球への分化経路、血管内皮細胞を経由しない成体型血液細胞の分化経路、血管内皮細胞を経由する成体型血液細胞の分化経路がそれぞれ存在することを証明した。従来の造血発生に関する議論は「血液前駆細胞が胎生期のいつ・どこで発生するか」ということに終始してきたが、今回の成果は「どの細胞がどのようにして血液前駆細胞になるか」というメカニズムを意識した新しい視点にシフトするものである。さらに、単に血液細胞と血管内皮細胞がヘマンジオブラストから分岐するという従前の概念からは導き出すことのできない複雑な細胞系譜制御メカニズムの存在を提起する点で学術的意義は高い。特に、血管内皮細胞に内在する血管形成と血液分化の二つのプログラムの共通性と特異性が両細胞系列の分化にどのような影響を及ぼしているかという問題は、今後の造血発生学の主題であると同時に、血管の発生生物学においても理解すべき新しい領域として開かれている。シグナル伝達との関連ではVEGF-A/VEGFR-2シグナルが内皮細胞の形態的な制御に関係していること、VEGF-C/VEGFR-3シグナルが血管内皮細胞間の密着性の維持に関与していることを明らかにした。さらに、Angiopoietin-1/Tie2シグナルが血管内皮細胞に対して直接的な作用を持ち、血管平滑筋との相互作用に依存せずに血管リモデリングを促進することを見出した。これらのシグナルは血管形成を調節すると考えられている主要なものであり、本プロジェクトで同定されたそれらの機能は何れも新規性が高く、血管形成のメカニズムに対する理解に新しい視点を与えるものとして学術的なインパクトは大きい。それぞれの作用がどのように統合されるのかという観点から今後研究が展開するものと考えられる。


4−4 本事業の趣旨に鑑み、果たした役割
 血管新生を制御する全く新しい因子を単離・同定することができた。これまでに明らかにされている調節因子のほとんどは、欧米の研究者によって報告されたものであることからも、今回の成果は特筆されるものである。PILSAPの研究成果は、シグナル伝達に関わるアミノペプチダーゼの新しい意義を示しており、この成果は血管新生と内皮分化の領域に留まることなく、アミノペプチダーゼの新しい研究分野を開拓するものである。一方、vasohibinの発見は、血管新生の調節機構に関して、これまでのミッシングリングを埋める、新たな調節系を提示するものとして国際的に大きなインパクトを与えるものと考えている。本因子が胎生期の血管形成において機能していることを示す最近の研究結果は、vasohibinの重要性を強く示唆するものである。現時点では、この因子の作用メカニズム、内皮における発現調節機序など明らかにしなければならない課題はまだ多いが、それと同時に、病態との関連性や、治療への応用などトランスレーショナルリサーチとして発展するものと期待している。
 本プロジェクトで整備したES細胞の試験管内分化誘導系はそれ自体重要な成果の一つである。これは、血液細胞、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、心筋細胞など中胚葉系細胞の試験管内での創出を容易で再現性の高いものにした。血管を構築する主たる細胞である血管内皮細胞と血管平滑筋細胞を移植のために供給することが可能である。また、誘導した細胞は薬剤や未知の因子のスクリーニングにも利用できる。この両者にとって分化誘導系の無血清化は重要な意味を持つ。さらに、ES細胞から誘導した血管内皮細胞によるタイムラプス解析システムは、血管形成の細胞生物学的素過程を解析する有用なツールであり独自性が極めて高い。遺伝子の導入や改変が容易なES細胞の特性と組み合わせることによって応用性はさらに拡大するものと期待できる。また、本プロジェクトで得られた知見は、再生医療へと連なる基盤研究として、極めて意義深いものである。

5.キーワード

(1)内皮細胞 (2)アミノペプチザーゼ (3)血管新生抑制因子
(4)Negative feedback (5)転写因子  (6)胚性幹 (ES) 細胞
(7)血球細胞 (8)VEGF (9)Angiopoietin

6.研究成果発表状況

A.学術雑誌論文(Journal Papers)
全著者名 論文名
Miyashita, H., Kanemura, M., Yamazaki, T., Abe, M., and Sato, Y. Vascular endothelial zinc finger 1 (Vezf1), an endothelium-specific transcription factor, plays an important role in angiogenesis. -possible contribution of stathmin/OP18 as a downstream target gene
学術雑誌名 ページ 発行年
Arterioscl. Thromb. Vasc. Biol. ??? ??? ??? 2004 (in press)

全著者名 論文名
Watanabe, D., Takagi, H., Suzuma, K., Suzuma, I., Oh, H., Ohashi, H., Kemmochi, S., Uemura, A., Ojima, T., Suganami, E., Miyamoto, N., Sato, Y., and Honda, T. Transcription Factor Ets-1 Mediates Ischemia- and VEGF-dependent Retinal Neovascularization.
学術雑誌名 ページ 発行年
Am. J. Pathol. ??? ??? ??? 2004 (in press)

全著者名 論文名
Niizeki, O., Miyashita, H., Yamasaki, T., Akada, T., Abe, M., Yoshida, N., Toshio Watanabe, Yoshimatsu, H., and Sato, Y. Transcriptional regulation of angiogenesis-related puromycin-insensitive leucyl-specific aminopeptidase in endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
Arch. Biochem. Biophys. 424 ??? 63-71 2004

全著者名 論文名
Hasegawa Y., Abe, M., Shiiba, K., Sasaki, I, and Sato, Y. Transcriptional regulation of humen angiopoietin-2 by transcription factor ETS-1.
学術雑誌名 ページ 発行年
Biochem. Biophys. Res. Commun. 361 ??? 52-58 2004

全著者名 論文名
Schroeder, T., S. Fraser, M. Ogawa, S. Nishikawa, C. Oka, G. Bornkamm, S-I. Nishikawa, T. Honjo and U. Just. Recombination signal sequence-binding protein Jκ alters mesodermal cell fate decisions by suppressing cardiomyogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Endocrinology 143 9 3604-3610 2002

全著者名 論文名
Fraser, S., M. Ogawa, T. Yokomizo, Y. Ito, S. Nishikawa and S-I. Nishikawa. Putative intermediate precursor between hematogenic endothelial cells and blood cells in the developing embryo.
学術雑誌名 ページ 発行年
Develop. Growth Differ. 45 ??? 63-75 2003

全著者名 論文名
Yurugi-Kobayashi, T., H. Itoh, J. Yamashita, K. Yamahara, H. Hirai, T. Kobayashi, M. Ogawa, S. Nishikawa, S-I. Nishikawa and K. Nakao. Effective contribution of transplanted vascular progenitor cells derived from embryonic stem cells to adult neovascularization in proper differentiation stages.
学術雑誌名 ページ 発行年
Blood 101 ??? 2675-2678 2003

全著者名 論文名
Hirashima, M, M. Ogawa, S. Nishikawa, K. Matsumura, K. Kawasaki, M. Shibuya and S-I. Nishikawa. A chemically defined culture of VEGFR2+ cells derived from embryonic stem cells revealed the role of VEGFR1 in tuning the threshold for VEGF in developing endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
Blood 101 ??? 2261-2267 2003

全著者名 論文名
Matsumura, K., M. Hirashima, M. Ogawa, H. Kubo, H. Hisatsune, N. Kondo, S. Nishikawa, T. Chiba and S-I. Nishikawa. Modulation of VEGFR-2-mediated endothelial-cell activity by VEGF-C/VEGFR-3.
学術雑誌名 ページ 発行年
Blood 101 ??? 1367-1374 2003

全著者名 論文名
Hirai, H., M. Ogawa, N. Suzuki, M. Yamamoto, G. Breier, O. Mazda, J. Imanishi and S-I. Nishikawa. Hemogenic and non-hemogenic endothelium can be distinguished by the activity of fetal liver kinase (Flk)-1 promoter/enhancer during mouse embryogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Blood 101 ??? 886-893 2003

全著者名 論文名
Sato, Y. Aminopeptidase and angiogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Endothelium 10 ??? 287-290 2003

全著者名 論文名
Sato, Y. Molecular diagnosis of tunmor angiogenesis and anti-angiogenic cancer therapy.
学術雑誌名 ページ 発行年
Int. J. Clin. Oncol. 8 ??? 200-206 2003

全著者名 論文名
Sato, Y Neovascularization; its molecular mechanism and biology.
学術雑誌名 ページ 発行年
Intern Med 42 ??? 295-297 2003

全著者名 論文名
Nakagawa, T., Abe, M., Yamazaki, T., Miyashita, H., Niwa, H., Kokubun S., and Sato, Y. HEX acts as a negative regulator of angiogenesis by modulating the expression of angiogenesis-related gene in endothelial cells in vitro.
学術雑誌名 ページ 発行年
Arterioscl. Thromb. Vasc. Biol. 23 ??? 231-237 2003

全著者名 論文名
Endoh, M., M. Ogawa, S. Orkin and S-I. Nishikawa. SCL/tal-1 dependent process determines a competence to select the definitive hematopoietic lineage prior to endothelial differentiation.
学術雑誌名 ページ 発行年
EMBO J. 21 24 6700-6708 2002

全著者名 論文名
Uemura, A., M. Ogawa, M. Hirashima, T. Fujiwara, S. Koyama, H. Takagi, Y. Honda, S. J. Wiegand, G. D. Yancopoulos and S-I. Nishikawa. Recombinant angiopoietin-1 restores higher order architecture on growing blood vessels in absence of mural cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
J. Clin. Invest. 110 ??? 1619-1628 2002

全著者名 論文名
Fraser, S., M. Ogawa, R. Yu, S. Nishikawa, M. Yoder and S-I. Nishikawa. Definitive hematopoietic commitment within the embryonic vascular endothelial-cadherin+ population.
学術雑誌名 ページ 発行年
Exp. Hematol. 30 ??? 1070-1078 2002

全著者名 論文名
Fraser, S., M. Ogawa, S. Nishikawa and S-I. Nishikawa. Embryonic stem cell differentiation as a model to study hematopoietic and endothelial cell development.
学術雑誌名 ページ 発行年
Methods in Molecular Biology 185 ??? 71-81 2002

全著者名 論文名
Akada, K, Yamazaki, T., Miyashita, H., Niizeki, O., Abe, M., Sato, A., Satomi, S., and Sato, Y. Puromycin insensitive leucyl-specific aminopeptidase (PILSAP) is involved in the activation of endothelial integrins.
学術雑誌名 ページ 発行年
J. Cell. Physiol. 193 ??? 253-262 2002

全著者名 論文名
Abe, M., Oda, N., Shibata, K., Yamasaki, M., and Sato, Y. Augmented binding and activation of latent transforming growth factor-β by a tryptic fragment of latency associated peptide.
学術雑誌名 ページ 発行年
Endothelium 9 ??? 25-36 2002

全著者名 論文名
Miyashita, H., Yamazaki, T., Akada, T., Niizeki, O., Ogawa, M., Nishikawa, S-I., and Sato, Y. A mouse orthologue of puromycin insensitive leucyl-specific aminopeptidase (PILSAP) is expressed in endothelial cells and plays an important role in angiogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Blood 99 ??? 3241-3249 2002

全著者名 論文名
Abe, M., Inoue, D., Matsunaga, K., Ohizumi, Y., Ueda, H., Asano, T., Murakami, M., and Sato, Y. Goniodomin A, an antifungal polyether macrolide, exhibits antiangiogenic activities via inhibiting actin reorganization of endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
J. Cell. Physiol. 190 ??? 109-116 2002

全著者名 論文名
Fujimoto, T., M. Ogawa, N. Minegishi, H. Yoshida, T. Yokomizo, M. Yamamoto and S-I. Nishikawa. Step-wise divergence of primitive and definitive hematopoietic and endothelial cell lineages during embryonic stem cell differentiation.
学術雑誌名 ページ 発行年
Genes Cells 6 ??? 1113-1127 2001

全著者名 論文名
Ogawa, M., S. Fraser, T. Fujimoto, M. Endoh, S. Nishikawa and S-I. Nishikawa. Origin of hematopoietic progenitors during embryogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Int. Rev. Immunol. 20 ??? 21-44 2001

全著者名 論文名
Yokomizo, T., M. Ogawa, M. Osato, T. Kanno, H. Yoshida, T. Fujimoto, S. Fraser, S. Nishikawa, H. Okada, M. Satake, T. Noda, S-I. Nishikawa and Y. Ito. Requirement of Runx1/AML1/PEBP2αB for the generation of hematopoietic cells from endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
Genes Cells 6 ??? 13-23 2001

全著者名 論文名
Abe, M., and Sato, Y. cDNA microarray analysis of the gene expression profile of VEGF-induced human umbilical vein endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
Angiogenesis 4 ??? 289-298 2001

全著者名 論文名
Sato, Y., Teruyama, K., Nakano, T., Oda, N., Abe, M., Tanaka, K., and Iwasaka-Yagi, C. Role of transcription factors in angiogenesis: Ets-1 promotes angiogenesis as well as endothelial apoptosis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Ann. N. Y. Acad. Sci. 947 ??? 117-123 2001

全著者名 論文名
Oikawa, M., Abe, M., Kurosawa, H., Hida, W., Shirato, K., and Sato, Y. Hypoxia induces transcription factor ETS-1 via the activity of hypoxia inducible factor-1.
学術雑誌名 ページ 発行年
Biochem. Biophys. Res. Commun. 289 ??? 39-43 2001

全著者名 論文名
Teruyama, K., Abe, M., Nakano, T., Takahashi, S., Yamada, S., and Sato, Y. Neuropilin-1 is a downstream target of transcription factor Ets-1 in human umbilical vein endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
FEBS Lett. 504 ??? 1-4 2001

全著者名 論文名
Igarashi, T., Abe, M., Oikawa, M., Nukiwa, T., and Sato, Y. Retinoic Acids Repress the Expression of ETS-1.
学術雑誌名 ページ 発行年
Tohoku J. Exp. Med. 194 ??? 35-43 2001

全著者名 論文名
Terai, Y., Abe, M., Miyamoto, K., Koike, M., Yamasaki, M., Ueda, M., Ueki, M., Sato, Y. Vascular smooth muscle cell growth-promoting factor/F-spondin inhibits angiogenesis via the blockade of integrin αvβ3 on vascular endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
J. Cell. Physiol. 88 ??? 394-402 2001

全著者名 論文名
Iwasaka-Yagi, C., Abe, M., and Sato, Y. TGF-β attenuates the transactivation activity of Ets-1 despite its induction via the inhibition of DNA binding.
学術雑誌名 ページ 発行年
Tohoku J. Exp. Med. 193 ??? 311-318 2001

全著者名 論文名
Teruyama, K., Abe, M., Iwasaka-Yagi, C. Nakano, T., Takahashi, S., Yamada, S., and Sato, Y. Role of transcription factor Ets-1 in the apoptosis of human vascular endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
J. Cell. Physiol. 188 ??? 243-252 2001

全著者名 論文名
Yashima, R., Abe, M., Tanaka, K., Ueno, H., Shitara, K., Takenoshita, S., and Sato, Y Heterogeneity of the signal transduction pathways for VEGF-induced MAPKs activation in human vascular endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
J. Cell. Physiol. 188 ??? 201-210 2001

全著者名 論文名
Sato Y Role of ETS family transcription factors in vascular development and angiogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Cell Struct. Funct. 26 ??? 19-24 2001

全著者名 論文名
Yamashita, J., H. Ito, M. Hirashima, M. Ogawa, S. Nishikawa, T. Yurugi, M. Naito, K. Nakao and S-I. Nishikawa. Flk1-positive cells derived from embryonic stem cells serve as vascular progenitors.
学術雑誌名 ページ 発行年
Nature 408 ??? 92-96 2000

全著者名 論文名
Nishikawa, S-I., S. Fraser, T. Fujimoto, M. Endoh, S. Nishikawa and M. Ogawa. All B cells are progeny of endothelial cells: a new perspective.
学術雑誌名 ページ 発行年
Immunol. Rev. 175 ??? 112-119 2000

全著者名 論文名
Kubo, H., T. Fujiwara, L. Jussila, H. Hashi, M. Ogawa, K. Shimizu, M. Awane, Y. Sakai, A. Takabayashi, K. Alitalo, Y. Yamaoka, and S-I. Nishikawa. Involvement of vascular endothelial growth factor receptor-3 in maintenance of integrity of endothelial cell lining during tumor angiogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Blood 96 ??? 546-553 2000

全著者名 論文名
Sato, Y., Abe, M., Tanaka, K., Iwasaka , C., Oda, N., Kanno, S., Oikawa, M., Nakano, T., and Igarashi T. Signal transduction and transcriptional regulation of angiogenesis.
学術雑誌名 ページ 発行年
Adv. Exp. Med. Biol. 476 ??? 109-115 2000

全著者名 論文名
Sato, Y. Molecular mechanism of angiogenesis: transcription factors and their therapeutic relevance.
学術雑誌名 ページ 発行年
Pharmacol. Ther. 87 ??? 51-60 2000

全著者名 論文名
Nakano, T., Abe, M., Tanaka, K., Shineha, R., Satomi, S., and Sato, Y. Angiogenesis Inhibition by Transdominant Mutant Ets-1.
学術雑誌名 ページ 発行年
J. Cell. Physiol. 184 ??? 255-262 2000

全著者名 論文名
Sato, Y., Kanno, S., Oda, N., Abe. M., Ito, M., Shitara, K., and Shibuya, M. Properties of two VEGF receptors, Flt-1 and KDR, in the signal transduction.
学術雑誌名 ページ 発行年
Ann. N. Y. Acad. Sci. 901 ??? 201-207 2000

全著者名 論文名
Kanno, S., Oda, N., Abe. M., Terai, Y., Ito, M., Shitara, K., Tabayashi, K., Shibuya, M., and Sato, Y. Roles of two VEGF receptors, Flt-1 and KDR, in the signal transduction of VEGF effects in human vascular endothelial cells.
学術雑誌名 ページ 発行年
Oncogene 19 ??? 2138-2146 2000

全著者名 論文名
Namba, K., Abe, M., Saito, S., Satake, M., Ohmoto, T., Watanabe, T, and Sato, Y. Indispensable role of the transcription factor PEBP2/CBF in angiogenic activity of a murine endothelial cell MSS31.
学術雑誌名 ページ 発行年
Oncogene 19 ??? 173-179 2000

C.著書(Books)
全著者名 書名
Sato, Y. The ETS family of transcription factors. In “Genetics of Angiogenesis” (Editor: J.B. Hoying)
出版者名 出版場所 ISBN番号 ページ 発行年
BIOS Scientific Publisher Ltd. Oxford ??? 55-68 2003

全著者名 書名
Sato, Y. Molecular mechanism of angiogenesis: Role of Ets-1 in angiogenesis. in “New Frontier in Vascular Biology; Thrombosis and hemostasis” (Editors: K. Suzuki, Y. Ikeda, I, Maruyama)
出版者名 出版場所 ISBN番号 ページ 発行年
Eibun Press, Ltd. Tokyo ??? 1-6 2000


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