平成12年度未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要



1.研究機関名 東京大学
 
2.研究領域 生命科学
 
3.研究分野 細胞シグナリング
 
4.研究期間 平成8年度〜平成12年度
 
5.研究プロジェクト番号 96L00307
 
6.研究プロジェクト名 免疫担当細胞における増殖と分化のシグナル

7.プロジェクト・リーダー
プロジェクト・リーダー名 フリガナ 所属部局名 職名
谷口 維紹 タニグチ タダツグ 大学院医学系研究科 教授

8.コア・メンバー

コア・メンバー名 フリガナ 所属研究機関名・所属部局名 職名
田中 信之 タナカ ノブユキ 東京大学・大学院医学系研究科 助教授
瀧 伸介 タキ シンスケ 東京大学・大学院医学系研究科 講師
高岡 晃教 タカオカ アキノリ 東京大学・大学院医学系研究科 助手

9.研究協力者

10.研究成果の概要

生体は外界からの感染源の侵入に対し感染防御機構を発動し生存をはかる。このとき主たる役割を果たす免疫系を担う細胞、すなわちリンパ球をはじめとする免疫担当細胞は骨髄幹細胞から分化する。近年、この過程における文化や増殖に関する細胞シグナリングの機構は急速に解明されつつあるものの、その全貌の理解にはほど遠く、特定の分化、増殖刺激に対する細胞シグナリングの分子的実体、シグナリングの結果どのような標的遺伝子が発現するのか、それら遺伝子の機能はどのようなものか、については多くの未解決な課題が残されている。本研究は学術的には、免疫系という生体防御において不可欠な系における細胞シグナリングをこれらの観点から分子レベルで解明しようとするものであり、我々がこれまでに実績を重ねてきたサイトカインシグナリングの研究をさらに広く発展させ、免疫系細胞のシグナル伝達系の研究に新しい展開をもたらすものである。
 一方、本研究は当然ながら生体防御系を対象とするものであり、当該の系におけるシグナリングを解明する事ができれば、その系の人為的制御を目的とする薬剤等のデザインが可能になり、現在様々な局面で再び大きな問題になっているウイルスや細菌による感染症を制圧するために大きな貢献が期待できる。また、生体防御系におけるシグナリングの乱れによって引き起こされる自己免疫疾患やアレルギーの理解、制御など医学の広い範囲にわたる応用にもつながるものと期待される。

11.キーワード

(1)インターロイキン-2、(2)IRFファミリー転写因子、(3)RANKL
(4)インターフェロン、(5)シグナルクロストーク、(6)Noxa
(7)p53誘導遺伝子、(8)アポトーシス、(9)ウイルス感染

12.研究発表(印刷中も含む)

[雑誌論文]
著者名 論文標題
Takayanagi et al. T cell-mediated regulation of osteoclastogenesis via novel signalling cross-talk between RANKL and IFN-γ.
雑誌名 発行年 ページ
Nature 408 2000 600-605

著者名 論文標題
Takaoka et al. Cross talk between interferon-γ and α/β signaling components in caveolar membrane domains.
雑誌名 発行年 ページ
Science 288 2000 2357-2360

著者名 論文標題
Sato et al. Distinct and essential roles of transcription factors IRF-3 and IRF-7 in response to viruses for IFN-α/β gene induction.
雑誌名 発行年 ページ
Immunity 13 2000 539-548

著者名 論文標題
Hida et al. T cell mediated skin disease in mice lacking IRF-2, the transcriptional attenuator of interferon-α/β signalling.
雑誌名 発行年 ページ
Immunity 13 2000 643-655

著者名 論文標題
Oda et al. Noxa, a BH3-only member of the Bcl-2 family, and candidate mediator of p53-induced apoptosis
雑誌名 発行年 ページ
Science 288 2000 1053-1058


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