平成12年度未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要



1.研究機関名 東京大学
 
2.研究領域 理工
 
3.研究分野 シンセシスの科学
 
4.研究期間 平成8年度〜平成12年度
 
5.研究プロジェクト番号 96P00701
 
6.研究プロジェクト名 シンセシスのモデル論

7.プロジェクト・リーダー
プロジェクト・リーダー名 フリガナ 所属部局名 職名
冨山 哲男 トミヤマ テツオ 人工物工学研究センター 教授

8.コア・メンバー

コア・メンバー名 フリガナ 所属研究機関名・所属部局名 職名
村上 存 ムラカミ タモツ 東京大学・大学院工学系研究科 助教授
鷲尾 隆 ワシオ タカシ 大阪大学・産業科学研究所 助教授
武田 英明 タケダ ヒデアキ 国立情報学研究所・知能システム研究系 助教授

9.研究協力者

研究協力者名 フリガナ 所属研究機関名・所属部局名 職名
梅田 靖 ウメダ ヤスシ 東京都立大学・大学院工学研究科 助教授
吉岡 真治 ヨシオカ マサハル 国立情報学研究所・情報学資源研究センター 助手
妻屋 彰 ツマヤ アキラ 大阪大学・先端科学技術共同研究センター 助手

10.研究成果の概要

本研究では、まずシンセシスとアナリシスをその対置において理解することから始め、シンセシスに関するさまざまのモデル群を構築した。具体的には、シンセシスとアナリシスの思考過程モデル、マルティプル・モデルベース推論、機能モデリングとシンセシス言語による定式化、シンセシスのプロセスに関する知識操作レベルモデル(これ自体はさらに論理操作とモデリング操作に分解される)、semantics constrained abductionとmodel-based abductionのアルゴリズムなどを開発した。さらに、シンセシスのモデル検証のためのレファレンス・モデルを実際の設計例から作成し、これを用いた知識操作レベルモデルの検証を行った。これらのモデル群は、既存の設計学・設計理論との比較検討などを行ったほか、検証のためのテストベッドを開発し、テストベッドによってレファレンス・モデルのシミュレーションによる検証も行った。
 当初、本研究では、これらの数々のモデルを単一のシンセシスのモデルとして統合することを計画していた。特にアブダクションを中心としたシンセシスのモデルが得られると予想されていた。しかし、結果論から言えば、そのようなモデルは存在せず、シンセシスのモデルはこれらの複数のモデルの総体としてのみ記述可能であることが判明した。このような個別モデル群の統合においても、アブダクションは指導原理としての重要な役割を果たしているが、その統合のための条件は、統合される理論体系が共通のオントロジーを持つことである。しかし、そのオントロジー体系を設定することは、実はシンセシスの個々のモデルを作ることと等価である。シンセシス全体を統合的に記述するオントロジー体系が存在していないために、シンセシスを全体として見渡す単一理論体系を作り出すことは出来ないのである。

11.キーワード

(1)シンセシス、(2)アナリシス、(3)アブダクション
(4)知識操作、(5)論理演算、(6)設計
(7)設計知識、(8)オントロジー

12.研究発表(印刷中も含む)

[雑誌論文]
著者名 論文標題
T. Murakami Mechanism Concept Retrieval Using Configuration Space
雑誌名 発行年 ページ
Research in Engineering Design 9 1997 99-111

著者名 論文標題
梅田 靖 機能設計支援のためのFBSモデリングの提案
雑誌名 発行年 ページ
精密工学会誌 63 1997 795-800

著者名 論文標題
T. Tomiyama General Design Theory and its Extensions and Applications
雑誌名 発行年 ページ
General Design Theory and its Extensions and Applications 63 1998 25-45

著者名 論文標題
T. Kiriyama Strategic Knowledge Acquisition: a Case Study of Learning through Prototyping
雑誌名 発行年 ページ
Knowledge-Based Systems 11 1998 399-404

著者名 論文標題
鷹合 基行 協調設計作業を実現するための設計者支援環境
雑誌名 発行年 ページ
電子情報通信学会論文誌 J81-D-I(5) 1998 488-495

著者名 論文標題
H. Takeda Collaborative Development and Use of Ontologies for Design
雑誌名 発行年 ページ
Globalization of Manufacturing in the Digital Communications Era of the 21st Century: Innovation, Agility and the Virtual Enterprise (G. Jacucci, G. J. Olling, K. Preiss, and M. Wozny (eds. ), Kluwer Academic Publishers)   1998 (CD-ROM)

著者名 論文標題
M. Yoshioka Design Knowledge Collection by Modeling
雑誌名 発行年 ページ
Globalization of Manufacturing in the Digital Communications Era of the 21st Century: Innovation, Agility and the Virtual Enterprise (G. Jacucci, G. J. Olling, K. Preiss, and M. Wozny (eds. ), Kluwer Academic Publishers)   1998 287-298

著者名 論文標題
吉岡 真治 設計支援のための統合モデリング環境の研究−プラガブル・メタモデル機構の提案−
雑誌名 発行年 ページ
人工知能学会誌 13 1998 312-319

著者名 論文標題
T. Sekiya Classification of Knowledge for Generating Engineering Models
雑誌名 発行年 ページ
Knowledge Intensive Computer Aided Design (S. Finger, T. Tomiyama, and M. Mantyla (eds. ), Kluwer Academic Publishers)   1999 73-90

著者名 論文標題
関谷 貴之  オントロジーを用いた統合的設計支援環境の実現
雑誌名 発行年 ページ
人工知能学会誌 14 1999 1051-1060

著者名 論文標題
H. Takeda Synthesis Thought Processes in Design
雑誌名 発行年 ページ
Integration of Process Knowledge into Design Support Systems, (H. Kals and F. van Houten (eds. ), Kluwer Academic Publishers)   1999 249-258

著者名 論文標題
M. Yoshioka An Application of the Knowledge Intensive Engineering Framework to Building Foundation Design
雑誌名 発行年 ページ
Knowledge Intensive Computer Aided Design, (S. Finger, T. Tomiyama, and M. Mantyla (eds. ): Kluwer Academic Publishers)   1999 197-212.

著者名 論文標題
T. Xie Micro Photoforming Fabrication Using a Liquid Hollow Shaped by Pressure Difference and Surface Tension
雑誌名 発行年 ページ
International Journal of the Japan Society for Precision Engineering 33 1999 253-258

著者名 論文標題
冨山 哲郎 人工物工学と人工知能
雑誌名 発行年 ページ
人工知能学会誌 15 2000 436-444

著者名 論文標題
T. Xie Micro Photoforming Fabrication Using a Liquid Hollow Shaped by Pressure Difference and Surface Tension
雑誌名 発行年 ページ
International Journal of the Japan Society for Precision Engineering 33 1999 253-258

[図書]
著者名 出版者
S. Finger Kluwer Academic Publishers
書名 発行年 総ページ数
Knowledge Intensive Computer Aided Design 1999 326


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