平成12年度未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要



1.研究機関名 岡山理科大学
 
2.研究領域 理工
 
3.研究分野 高度プロセス
 
4.研究期間 平成8年度平成12年度
 
5.研究プロジェクト番号 96P00303
 
6.研究プロジェクト名 整合的化学プロセス

7.プロジェクト・リーダー
プロジェクト・リーダー名 フリガナ 所属部局名 職名
大寺 純蔵 オオテラ ジュンゾウ 工学部 教授

8.コア・メンバー

コア・メンバー名 フリガナ 所属研究機関名・所属部局名 職名
櫻井 英樹 サクライ ヒデキ 東京理科大学・理工学部 教授
大平 進 オオヒラ ススム 岡山理科大学・理学部 教授
折田 明浩 オリタ アキヒロ 岡山理科大学・工学部 講師

9.研究協力者

研究協力者名 フリガナ 所属研究機関名・所属部局名 職名
星 隆 ホシ タカシ 東京理科大学・理工学部 ポスドク
Jayamma Yaruva ジャヤンマ ヤルバ 岡山理科大学・工学部 ポスドク
池田 宏 イケダ ヒロシ 岡山理科大学・工学部 ポスドク

10.研究成果の概要

本プロジェクトは二つのグループにより推進された。岡山理科大学においては、多段階で行われる合成プロセスをワンポット化により簡略化することを試みた。その結果複数の反応を直列的にワンポット化するIntegrated Chemical Process、別種の反応を並列的に同時進行させるParallel Recognition及びShotgun Processという新しい概念を創出した。さらにそれらに基づくいくつかの有用化合物合成ための実用的プロセスの設計を行った。一方でこのようにして設計されたワンポットプロセスを自動的に遂行する合成装置の開発を並行して進めた。その結果、合成化学者が日常実験室で行う実験を完全に再現できる自動合成装置の開発に成功した。この装置を利用してワンポット化多段階合成プロセスを完全自動化することが可能となった。
 東京理科大学におけるテーマの一つは新規なポリシランの合成プロセスの開発である。重合反応は究極の多段階合成プロセスでありこの反応を精密に制御するには極めて高度な知識と技術が要求される。本研究において、マスクしたジシレンを用いることにより従来法と比べて格段に優れた重合プロセスを開発することに成功した。さらにポリシランを用いるポリクロロアレーンの新しい還元法を見いだした。これは現在社会的に大問題となっているダイオキシンの化学的処理法として注目を集める技術である。ケイ素材料の中で最も汎用性の高いシリコーンの新合成プロセスの開拓も重要なテーマである。過去60年にもわたって用いられているRochow法ではシリカのSi-O結合を一旦Si-Cl結合に変換後、有機ケイ素化しSi-ClをSi-O結合に戻すという回り道を余儀なくされている。我々は高配位ケイ素化学を基盤とし、シリカ中のSi-O結合を切断することなく有機基を導入することによるプロセスの簡略化について検討した。

11.キーワード

(1)ワンポット反応、(2)integrated chemical process、(3)parallel recognition
(4)shotgun process、(5)自動合成、(6)ポリシラン
(7)シリコーン、(8)ポリクロロアレーン、(9)還元

12.研究発表(印刷中も含む)

[雑誌論文]
著者名 論文標題
J. Chen Parallel recognition by virtue of differentiation between carbonyls, acetals and ennes
雑誌名 発行年 ページ
Tetrahedron 54 1998 8411-8420

著者名 論文標題
A. Orita Integrated Chemical Process:One-Pot Double Elimination Method for Acetylenes
雑誌名 発行年 ページ
Chem. Eur. J. 5 1999 1355-1367

著者名 論文標題
A. Orita Automated synthesis: Development of a new apparatus friendly to synthetic chemists
雑誌名 発行年 ページ
Org. Process Res. Dev. 4 2000 333-336

著者名 論文標題
T. Sanji Self-Assembled Micelles of Amphiphilic Polysilane Block Copolymers
雑誌名 発行年 ページ
Macromolecules 32 1999 5718

著者名 論文標題
T. Sanji Encapsulation of polysilane into shell-cross-linked micelles
雑誌名 発行年 ページ
Chem. Commun.   1999 2201

著者名 論文標題
T. Sanji Preparation of nanometer-sizedhollow particles by photochemical degradation of polysilane shell cross-linked micelles and reversible encapsulation of guest molecules
雑誌名 発行年 ページ
Macromolecules 33 2000 8524-8526

[図書]
著者名 出版者
J. Otera. Ed. Wiley-VCH, Weinheim
書名 発行年 総ページ数
Modern Carbonyl Chemistry 2000 613

著者名 出版者
M. J. Went R. G. Jones et al.
書名 発行年 総ページ数
Silicon-Containing Polymers. 2000 419-437


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