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(生命科学領域-12)
昆虫特異機能の発現機構と開発
(研究推進委員長: 山下 興亜 中部大学副学長)
昆虫は現在の地球上でもっとも繁栄している生物群であり、この繁栄は3億5000万年の進化の過程を通して多様で特異的なライフスタイルを創出し、あらゆる環境に生活空間を拡大したことにある。したがって昆虫は人間活動と密接不可分の関係にある。
これまでにも産業動物として利用され、また有害動物として防除の対象にされてきた。しかし、昆虫に特異的な特性を選択的に拡大利用する理論と技術の構築には弱点を残しており、唯一の残された未開の生物資源である。昆虫研究の発展は現在地球規模で進行している資源枯渇、環境破壊問題の解決に一石を投じることになる。
本研究分野は、昆虫が特異的に発達させている現象、性の調節、変態、休眠、社会性、寄生、攻撃防御、環境応答など、の発現機序とその調節機構を鍵分子の動態として解明し、昆虫バイオテクノロジーの基礎を構築する。その上で特異物質生産のための昆虫体工場の設計、改造昆虫による昆虫防除、昆虫発信の生理活性物質による医薬、動物薬の創製等の基盤を提案する。
(平成11年度開始)
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