未来開拓学術研究推進事業

(生命科学領域-11)

遺伝子発現制御ネットワーク

(研究推進委員長: 藤井 義明  筑波大学先端学際領域研究センター客員教授)


 受精卵から生命体が形成されるまでの細胞分化過程や、完成した生命体において細胞が様々な環境因子に環境応答する過程では、多種多様な遺伝子が正しく協調して機能発現することが必須である。近年の遺伝子発現制御機構研究の発展は、神経細胞、血液細胞、四肢、眼などの発達・形成やそれらの機能発現、すなわち、多細胞生物が営む高次生命活動の基本的な制御機構への分子レベルでのアプローチを可能としている。また、ゲノムプロジェクトの進展により、高次生命活動に必要な多くの新規遺伝子の構造も明らかにされてきた。しかしながら、このような多種多様な遺伝子群がどのようにして統合的に発現調整されているかについては未だに多くの点が不明であり、今後の生命科学に残された重要な研究課題である。そこで、本研究分野では遺伝子発現制御に中心的な役割を担う転写因子ネットワークに注目し、様々な高次生命活動に必要な遺伝子情報の発現制御プログラムを明らかにする。本領域は、ゲノムサイエンスの進展とともに今後ますます重要性を増すFunctional Genomicsのさきがけとなるものである。


(平成10年度開始) 
 
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