1.序文
未来開拓学術研究推進事業の研究評価委員会は2年目を迎え、前年度に引き続き研究推進委員会と産学協力研究委員会ならびに研究プロジェクトについて中間評価を行った。今回の評価対象は、26研究推進委員会と10産学協力研究委員会ならびに平成9年度に新たにスタートした89研究プロジェクトである。また平成8年度にスタートし前年度中間評価を行った研究プロジェクトについても、重要なコメントがついたものについては、追跡調査の意味も含めて、必要に応じコメントを求めた。
平成11年4月20日に本年度最初の評価運営委員会(通算第2回)を開き、前年度の評価プロセスの見直しを含めて中間評価に必要な基本事項を審議した。前年度に引き続き理工系、生命科学系、産学協力系の3つの評価部会を設けると共に、本年度は複合領域に属する研究推進委員会ならびに研究プロジェクトの数が大幅に増加したため、それらの評価のため“複合領域に係る評価作業グループ”を設けることとした。各評価部会ならびに評価作業グループの評価対象の分担は附属資料1に、またそれぞれの評価部会ならびに評価作業グループの主査および委員は附属資料4に示されている。実際の評価に当たっては、それぞれの研究推進委員会または産学協力研究委員会について、担当する評価委員と中心となる幹事を決め、またそれぞれの研究分野の専門家に評価協力者として協力をお願いした。
平成11年5月末から10月初めにかけて、各評価部会ならびに評価作業グループは、附属資料3に示すように2〜3回の会合を開き、また必要に応じて個別プロジェクトについてのヒアリングや現地調査を行なって理工系、生命科学系、産学協力系の3評価部会ならびに複合領域に係る評価作業グループの報告書をまとめた。そのプロセスは前年度とほぼ同じであるから説明を省略する。本年度の特色としてここでつけ加えておきたいことは、それぞれの研究推進委員会または産学協力研究委員会について、評価の中心となる担当幹事が必要と認めた場合には、問題点についてコメントを作成してそれぞれの委員会に伝え、それに対する対応を評価に反映させたことである。これは評価する側と評価される側との間の相互理解を深め、評価をより適格に行なうためにとられた措置である。
平成11年11月15日に開かれた第3回評価運営委員会において、理工系、生命科学系、産学協力系評価部会ならびに複合領域に係る評価作業グループの評価報告書の内容が、それぞれの主査から報告され了承された。さらに、これら報告書の主な内容を評価部会ならびに評価作業グループの主査が協力してまとめ、研究評価委員会全体としての本報告書が作成された。
本報告書の構成は、前年度と同様に“1.序文”、“2.研究推進委員会及び産学協力委員会の活動等について”、“3.プロジェクトの評価と今後の取扱いについて”、“4.事業全体について”及び“附属資料”から構成されている。
前年度の評価報告書に対する研究推進委員会や産学協力研究委員会をはじめ関係各方面の対応については、委員会の構成や自己評価の在り方に対する適切な対応をはじめとして高く評価する意見が評価委員の間で多かった。本年度についても、本報告書の内容が真摯に受けとめられ、未来開拓学術研究推進事業の本来の趣旨に沿った順調な発展と目的の達成に貢献することを願ってやまない。また今回実施した評価のプロセスや結果についても関係各方面から忌憚のないご意見やご批判をお願いしたい。そうした“評価に対する評価”を通して改善を重ねることにより、わが国の社会的、文化的風土に適した適正な評価制度が確立されるものと考える。
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