学振ニュース トピックス
   

ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞 2009」の後援について

独立行政法人日本学術振興会は、ドイツ・イノベーション・アワード事務局主催の若手研究者支援を目的としたドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞 2009」を後援します。
詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。

●ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞 2009」のホームページ
http://german-innovation-award.jp/JA

   

「平成20年度日英学長会議」の結果概要について

 平成21年2月11日から13日まで、英国・ロンドンで、日本学術振興会及びブリティッシュカウンシルの主催にて、日英学長会議が開催されました。

「社会の多様なニーズに対し、大学の教育研究がいかにして応えることができるのか。」日英の大学長が一堂に会し、緊密なパートナーシップの形成を念頭におきながら、共通の問題点を認識し、その解決策を探ることが本会議の目的です。
第一回目の今回は、日本側16大学、英国側18大学の大学長・副学長及び学術関係機関関係者ら約90名が参加しました。シンポジウムでは、地域活性化への大学の貢献、社会で通用する力を身につけるためのカリキュラム開発、研究の国際化、という3テーマを通じてディスカッションを行った他、日英各9大学が将来の交流を念頭においた個別大学訪問を実施しました。

会議は、総会とテーマ毎の分科会の二部構成で行われました。
総会では、独立行政法人大学評価・学位授与機構長の木村孟氏が「近年の高等教育政策における日本の挑戦」というタイトルで講演を行いました。木村氏の講演では、英国をモデルとした日本の近年の大学改革や日本をより世界に開かれた国とすることを目指した留学生30万人計画の取り組み等が紹介されました。また、21世紀の日本の高等教育が直面する問題点を解決するために、高等教育の質の向上、大学の国際化、交換留学制度の明確化、情報の充実化、短期留学生の積極的受入、職業学校や語学学校も含めた留学生支援の充実、が必要であることが報告され、シンポジウムの幕開けにふさわしい講演となりました。
イギリス側はイングランド高等教育助成会議(HEFCE)理事長のProf. David Eastwood氏が知識経済に対する高等教育の貢献について、プレゼンテーションを行いました。Eastwood氏からは、イギリスの高等教育の概要、経済不況や人口推移など時代の流れを受けた予算状況の説明がありました。英国政府主導の取り組みとして、優れた研究を支援しイノベーションを促進すること、高等教育機会を広めること、社会人のスキル向上、STEM科目(science, technology, engineering, mathematics and medicine)の重要性の認識、大学教育の充実が挙げられた他、3分科会テーマを取り巻く英国高等教育の現状が紹介されました。

分科会では、3テーマに分かれて、活発な議論が行われました。
分科会1「地域活性化への大学の貢献」では、地元企業との連携、地域に利益をもたらすような応用研究を大学が行う意義は何かを問い、それぞれの地域に特有の事情を理解する研究がまず必要であると認識されました。社会・経済面での地域活性化は、グローバルな問題の解決にもつながる重要なテーマで、大学が果たせる役割は大きいですが、その一方で、具体的なプログラムを大学が実際に行う資金を獲得する必要性が切実に問われました。
分科会2「社会で通用する力を身に付けるためのカリキュラム開発」では、日英の大学におけるカリキュラム開発の違いが明確に浮かび上がりました。英国では、特に1992年以降の新設大学で雇用適性力を重視したカリキュラム開発が進んでいますが、それ以前に設立された大学では、まだまだ従来型の教育が行われていることが話題となりました。日本では、就職活動が激化するあまり、学業が疎かになる傾向があることが紹介されました。日英双方で、教養を身に付けることと社会で通用する力を身に付けることのバランスをとる必要があることが認識されました。また、一般的に、社会で通用する力を身に付けるためには、学生のイノベーション力、想像力が必須であること、大学と雇用者である企業側の意思疎通が重要であること、が強調されました。
分科会3「研究の国際化」では覚書や協定にとらわれず、個人レベルの柔軟な国際交流の実施が大切であることが話題となりました。多様な語学プログラムを提供し、人材の社会的流動性を高める努力を各大学が行う必要性が議論されました。

以上のプログラムを通して、各大学は具体的な交流を実現するため、今後も話し合いを続けていくこととなりました。

なお、以下のリンクからシンポジウムの概要(英文)をご覧いただけます。

Executive Summary 掲載(PDF)

ご参考:ブリティッシュカウンシルのホームページ
http://www.britishcouncil.org/jp/japan-education-reform-higer-education-symposium2009.htm

シンポジウム会場の様子   シンポジウム会場の様子
     
シンポジウム会場の様子
   

「サイエンス・ダイアログ プログラム」を実施しています。

 平成20年12月18日、「サイエンス・ダイアログ プログラム」が実施されました。今回の実施校は、福島県立相馬高等学校です。同校は平成16年度より、科学技術、理科・数学教育を重点的に行う学校として文部科学省が指定するスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けており、科学教育の充実をはかる一環として「サイエンス・ダイアログ プログラム」を利用しています。

 「サイエンス・ダイアログ プログラム」とは、日本学術振興会の外国人特別研究員事業により来日している外国人若手研究者に有志を募り、近隣の高等学校等において、研究活動や研究者になった経緯、母国の紹介などに関する講義を行うものです。本プログラムの特徴は、地域の大学や研究機関で活躍している外国人若手研究者が学校を直接訪問し、英語で専門的な講義を聴けるところにあります。

 今回は、日本学術振興会の外国人特別研究員Louis.J.IRVING氏(東北大学大学院 植物栄養生理学分野)、和田慎也氏(同左)のお二人が相馬高等学校を訪問されました。
 13時15分、同校の1、2年生72名を対象としてプログラムが開始。まずは、IRVING氏の講演です(写真1)。“My Life in Science”と題して、母国である英国スコットランドの紹介から始まり、研究者になろうと決意するまでの動機や経緯、研究することの素晴らしさについてお話がありました。平易な英語で、かつ、適宜スクリーンに英文・和文を映し出しながら説明がなされたおかげで、生徒の皆さんは、英語の講義でも取り残されることなく熱心に耳を傾けていました。約45分の講演後、質疑応答の時間が設けられると、IRVING氏が歩き回りながら生徒の皆さんと話を交わす機会もありました(写真2)。
 休憩を挟んで、続いては和田氏の講演です。約30分にわたる講演では、大学院生の生活や研究風景の紹介のほか、葉が枯れるメカニズムについて専門的なお話がありました(写真3)。質疑応答では、大学院への進学状況等にも話が及び、質問が尽きないほどでした。
 それぞれの講演が終わると、生徒代表の方からIRVING氏は英語、和田氏は日本語で御礼の言葉を受け、プログラムは終了しました(写真4)。

(写真1)   (写真2)
(写真1)   (写真2)
     
(写真3)   (写真4)
(写真3)   (写真4)

 今回のプログラムでは、生徒の皆さんに質問を投げかけてのやり取りや、冗談で笑いを誘うなど、双方向的かつ積極的な講義となりました。このような貴重な経験を英語のスキルアップだけでなく、学術研究への興味関心や国際理解を深めることにもつなげてほしいと考えています。

 この他にも全国各地の高等学校等で、プログラムが実施されています。今年度の実施プログラムはこちらからどうぞ。

 日本学術振興会では、サイエンス・ダイアログ プログラムへ参加する高等学校等を随時募集しています。特に、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)や、スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)をはじめ、科学教育や英語教育を重視している学校の積極的なご参加をお待ちしています。
 参加につきましては、こちらをご覧下さい。

福島県立相馬高等学校 http://www.soma-h.fks.ed.jp/

文部科学省スーパーサイエンスハイスクール http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/04/08040905.htm

   

小林誠理事が文化勲章、井上博允監事が紫綬褒章を受章

小林誠理事の文化勲章、井上博允監事の紫綬褒章受章について
理事長談話

 このたび、本会の小林誠理事が文化勲章を、また、井上博允監事が紫綬褒章を、それぞれ受章されることとなりました。心からお祝いを申し上げます。
 小林理事は、長年にわたり、素粒子物理学に関する研究に努め、優れた業績を挙げて、文化の発展に寄与したこと、また、井上監事は、長年にわたり、ロボット学に関する研究に努め、優れた業績を挙げて、学術の進歩に寄与したことが高く評価されたものです。
 今回の小林誠理事の文化勲章並びに井上博允監事の紫綬褒章受章は、日本学術振興会にとって栄誉であり、誠に喜ばしいことであります。
 日本学術振興会といたしましては、知的好奇心や研究者の自由な発想に基づく創造性豊かで多様な基礎研究を支援することによって、我が国の学術研究がより一層発展し、その成果が人類共有の知的財産として蓄積され、人類の発展に貢献できるよう、引き続き、その責務を果たしてまいります。

平成20年11月3日

独立行政法人日本学術振興会理事長
小野 元之

   

2008 STS フォーラム の結果概要について

 2008 STS フォーラムが10月初旬に開催され、その一部であるD3セッション「Proposals from Young Scientists」をJSPSが企画運営しましたので、その結果概要についてご報告します。

○2008 STS フォーラム について

 10月5-7日に世界91の国・地域・国際機関から750名以上の参加を得てダボス会議の科学技術版と称される"STS Forum"が、国立京都国際会館において開催されました。本会議は、人類の英知を結集し、科学技術を適切にコントロール、発展させることを目的に、各国から元首級、王族、科学技術担当大臣、ノーベル賞受賞者、アカデミー・大学の長、財界のトップ級、ジャーナリスト等が一堂に会して「科学技術の光と陰(light and shadow)」について議論、意見交換を行う場として、毎年10月初旬に開催されており、本年は5回目となります。(主催者: NPO法人STSフォーラム(内閣府認可) (理事長:尾身幸次衆議院議員))
 本年は、「Harmony with Nature」をメインテーマに、気候変動、エネルギー、バイオ、食料生産、医療、ICT、先進国と途上国との研究協力等を全体会及び分科会において議論しました。最終日には合意事項や科学者を関与させ科学に依拠した政策形成を行うべきとする声明を発出し、閉会式では皇太子殿下がお言葉を述べられました。
 声明文をご覧になる場合はこちらから
 http://www.stsforum.org/press/PDF/2008/Statement2008Final_EN.pdf

○D3 セッションについて
 STSフォーラムの分科会のひとつであるD3セッション「Proposals from Young Scientists」は、STSフォーラム理事会において、「将来世界のリーダーとなるような様々な専門分野の若手研究者が集まり、科学技術の未来に対する提言を行うセッションを開催し、若手研究者のネットワーク作り、育成を行うこと」が提案されて、今年初めて設けられたものであり、JSPSはSTSフォーラムから企画運営を任されました。
 セッションの議長は、ウォルフガング・シューラー リンダウ・ノーベル賞受賞者会議基金会長が務めました。スピーカーとして世界各国から10名の若手研究者(日本、アメリカ、欧州、アフリカ、アジアから各2名)がNew York Science of Academy及びJSPSにより選抜されました。
 10月6日に開催された本セッションでは、5つのテーマ「研究者の育成について」、「若手研究者の自由な発想を生かすスキームについて」、「若手研究者のネットワーク作りについて」、「学術界と産業界と政界との相互・国際交流について」、「科学技術の挑戦について」それぞれについて活発な議論が繰り広げられました。セッションの参加者は約60名に上り、会場は熱気に満ちて活発な議論が行われました。終了時には「若手研究者からの提案 ~次世代の科学の構築に向けて~」がとりまとめられました。(全文は後載)
 本セッションの成果については、翌7日のオープンセッションの冒頭に若手研究者の代表が報告を行い、会場からは盛大な拍手が贈られました。

セッションでの議論の様子①   セッションでの議論の様子②
セッションでの議論の様子①   セッションでの議論の様子②
     
オープンセッションにて   小野理事長、シューラー議長と10人の若手研究者
オープンセッションにて   小野理事長、シューラー議長と10人の若手研究者

○スタディツアーについて:
 STSフォーラム終了後、10月8-9日にD3セッションスピーカーの若手研究者を対象にしたJSPSによるStudy tourを実施し、研究施設・研究所での研究者の方々との交流を通して、日本の最先端科学に触れていただきました。視察先の、高エネルギー加速器研究機構、筑波大学の先端学際領域研究センター(TARA)及びシステム情報工学研究科、理化学研究所横浜研究所、東京大学ナノバイオインテグレーション拠点では、活発な質疑応答が行われました。

東京大学ナノバイオインテグレーション拠点にて   高エネルギー加速器研究機構にて
東京大学ナノバイオインテグレーション拠点にて   高エネルギー加速器研究機構にて

セッションD3:「若手研究者からの提案」
~次世代の科学の構築に向けて~

 現在、地球は危機に瀕している。旱魃、温暖化、食糧危機、エネルギー危機。この危機に挑戦し、解決に導くのは、科学技術においてほかない。
 今、科学者たちは国境を越えてグローバルな場で協力しながら、ひたすら知の追及に日々邁進している。

 地球規模の問題を解決するという大きな目的を成し遂げ、人類共通の知的財産を生み出すためには、国際的な大プロジェクトを動かすことはもちろん大事だ。しかし、最先端の大型プロジェクトも、出発点は、研究者の自由な発想からだ。

 近年、大学や政府の中には、研究分野における財政を安定的な資金から競争的資金にシフトさせているところがある。大学や政府によっては、比較的短期間である程度の研究成果が見込まれる研究に資金を投入する傾向が見られる。また、トップダウン型の研究を好むところもある。
 しかし、このような傾向は、科学の振興という観点からすれば、研究者の意欲や自発性を妨げる可能性がある。また、研究は、常に前進するものではなく、反復しながら進められるものであるため、研究者育成という観点からもマイナスになることもある。
 また、民間の研究資金を導入に関し、研究プログラムの規模によって状況が異なり一概には言えないが、民間資金への傾注は、研究が、ハイリスク・ハイリターン型に偏る可能性を秘めている。

 若手研究者の自由な発想はダイヤの原石ともいえる。各国において、若手研究者の自由な発想を鼓舞し、安定的に支援し、育成する仕組みを構築することが求められている。

 大学等の研究の基盤を支える若手研究者は、ともすれば安価な労働者として扱われることもある。若手研究者の研究活動の主な場である大学は、その研究者を雇用する資金を不安定な競争的資金にばかり頼るのではなく、安定した資金によってまかなわれる道も拓かれる必要がある。

 また、研究者が、年齢、国境、分野を越えて交流し、互いに切磋琢磨しながら英知を養うことは、世界のあらゆる分野の牽引力になる確信している。

 ここに世界各国から集まった将来のリーダーになるであろうさまざまな専門分野を有するわれわれ10人の研究者は、セッションの参加者との討議を通じ以下を宣言する。

  • 着実な科学の発展のためには、若手研究者が次の世代に科学の魅力を伝え、次の世代が科学の魅力を理解するような卓越した教育の機会が必要である。
  • 若手研究者には、短期間で明確かつ実用的な成果がみこまれなくても先見の明のある研究に着手するための支援が必要である。
  • 競争的な分野であっても、研究者間の信頼に基づいた、世代を越えた国際的な人的ネットワークを構築することが必要である。
  • 我々は、発展途上国のコミュニティーを尊重しつつ、途上国における科学の発展の必要性を強く主張する。
  • 社会は、科学に対する愛を深めることが必要である。科学は、政治のリーダーから支持されるようにならなければならない。
   

小林誠理事が2008年ノーベル物理学賞を受賞

 南部陽一郎シカゴ大学名誉教授、小林誠日本学術振興会理事、益川敏英京都産業大学教授が、2008年のノーベル物理学賞を受賞しました。

 今回の受賞は「クォークが自然界に少なくとも三世代以上あることを予言する、対称性の破れの起源発見」の業績に対して贈られるもので、この成果は、物理学の歴史に残る卓越した業績として、この分野の発展に顕著な功績を残されたものとして高く評価されました。

小林理事_写真   生年月日:1944年4月7日
専門分野:素粒子理論
最終学歴:1972年3月 名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了
学位:1972年3月 理学博士(名古屋大学)

<経歴>
1972年4月 京都大学理学部助手
1979年7月 高エネルギー物理学研究所物理研究系助教授
1985年8月 高エネルギー物理学研究所物理研究系教授
1987年5月 高エネルギー物理学研究所物理研究部物理第一研究系教授
1989年4月 高エネルギー物理学研究所物理研究部物理第二研究系研究主幹(併)
1997年4月 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所物理第二研究系教授
高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所物理第二研究系研究主幹(併)
2003年4月 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所長
2004年4月 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構理事
素粒子原子核研究所長(兼任)
2006年6月 高エネルギー加速器研究機構名誉教授
2007年10月 独立行政法人日本学術振興会理事

<受賞歴>
1979年 第25回仁科記念賞
1985年 日本学士院賞
1985年 米国物理学会J.J.sakurai賞
1995年 朝日賞
第48回中日文化賞
2001年 文化功労者
2007年 欧州物理学会高エネルギー・素粒子物理学賞


小林誠理事のノーベル物理学賞受賞について
理事長談話

 南部陽一郎シカゴ大学名誉教授、小林誠日本学術振興会理事、益川敏英京都産業大学教授の3人が、これまでの優れた業績により、本年のノーベル物理学賞を、また、下村脩ボストン大学名誉教授がノーベル化学賞を受賞されることとなり、計4人もの日本人研究者が一度に受賞されましたことについて、心からお祝いを申し上げます。
 今回のノーベル賞受賞は、平成14年の小柴昌俊東京大学特別栄誉教授の物理学賞、及び田中耕一島津製作所フェローの化学賞の受賞以来、我が国としては6年ぶりの受賞であり、国民の皆様に自信と希望を与える素晴らしい成果であります。
 この度のノーベル物理学賞の受賞において、南部名誉教授は「素粒子物理学と核物理学における自発的対称性の破れの発見」、小林理事及び益川教授は、「クォークが自然界に少なくとも三世代以上あることを予言する、対称性の破れの起源発見」という物理学の歴史に残る卓越した業績を挙げられ、この分野の発展に顕著な功績を残されたことが高く評価されたものです。また、ノーベル化学賞の受賞において下村名誉教授は、「緑色蛍光タンパク質GFPの発見と開発」が高く評価されたものです。
 今回の受賞により、日本人研究者の業績が世界的にも認められ、我が国の学術研究の水準の高さを改めて世界に示すものであり、国民全体にとって大きな誇りとなるものです。
 今回の受賞はいずれも、知的好奇心や研究者の自由な発想に基づく創造性豊かで多様な基礎研究が評価されたものであります。日本学術振興会といたしましては、このような基礎研究を支援することによって、我が国の学術研究がより一層発展し、その成果が人類共有の知的財産として蓄積され、人類の発展に貢献できるよう、その責務を果たしてまいります。

平成20年10月8日

独立行政法人日本学術振興会理事長
小野 元之

   

第24回(平成20年)国際生物学賞の受賞者決定

 日本学術振興会は、平成20年9月17日に開催された国際生物学賞委員会(委員長 杉村 隆:日本学士院幹事)において、第24回国際生物学賞を米国ミネソタ大学教授のジョージ・デイビッド・ティルマン博士(59歳)に授与することを決定しました。
 今回の授賞対象分野は「生態学(Ecology)」で、ティルマン博士は、生物多様性の成立とその維持機構、および生態系の機能ならびに安定性との関係に関して、理論と長期野外実験の両面で他の追随を許さない優れた研究成果をあげ、生態学および関連分野に多大な影響を与えたことが評価されました。
 授賞式は、平成20年12月8日(月)に、東京・上野の日本学士院において行われる予定です。

<受賞者について>
氏  名 ジョージ・デイビッド・ティルマン博士
(Dr. George David Tilman)
Dr. George David Tilman
生年月日 1949年7月22日(59歳)
国  籍 米国
現  職 ミネソタ大学
生態・進化・行動学教室
教授 (Regents Professor)
生態学領域マックナイト首席
シダークリーク自然史区域所長
略  歴
1976年 ミシガン大学大学院修了(Ph.D.)
1976年-1980年 ミネソタ大学 助教
1980年-1984年 ミネソタ大学 准教授
1984年-1996年 ミネソタ大学 教授
1992年-現在 ミネソタ大学 シダークリーク自然史区域 所長
1996年-2001年 ミネソタ大学 教授(Distinguished McKnight University Professor)
2001年-現在 ミネソタ大学 生態学領域マックナイト首席
2002年-現在 ミネソタ大学 教授(Regents Professor)
   

小野理事長、ドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字章を受章

 ドイツ連邦共和国より小野元之理事長に対して,『ドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字章』が授与され,平成20年8月6日,駐日ドイツ大使館で伝達式と授賞パーティーが行われました。
 式典では,デア駐日ドイツ大使より小野理事長に勲章が授与され,小野理事長の謝辞に続いて廣渡清吾東京大学教授から乾杯の挨拶がありました。式典には,ノーベル賞受賞者江崎玲於奈先生をはじめ、文部科学省、研究所、大学などの関係者約60名が集まり,受章を祝いました。
 「ドイツ連邦共和国功労勲章」は個人の優れた政治、経済、社会活動をたたえることを目的とする、ドイツ最高の顕彰制度です。
 今回の受章は,小野理事長が日独両国間の学術交流の発展に果たしてきた功績がその理由とされ、特に最近数年間、「日本におけるドイツ」年の多数のシンポジウムやセミナーのほか、日独の研究交流を促進する様々な日独共同事業の実施を精力的に支援したことが評価されました。
 小野理事長は受章にあたり,「私自身の功績と言うよりも、JSPSが永年にわたり、日本とドイツとの学術・研究の面で交流・協力に努力してきており、ドイツ政府やドイツ研究協会(DFG)、ドイツ学術交流会(DAAD)、マックス・プランク研究協会(MPG),フンボルト財団(AvH)などとの長い友好協力関係を築いてきたことを評価いただいて、この栄誉ある叙勲の機会をいただいたものと考えております。言い換えれば、組織としてのJSPSがいただいた栄誉であると確信いたしております。今回の受章を機に、ますますドイツとの関係を深め両国の発展と友好親善のために全力を挙げて取り組んで参ることをお誓い申し上げたいと存じます。」と謝辞を述べました。

伝達の写真   謝辞
   

小野理事長 著名研究者と懇談

 日本学術振興会では、ノーベル賞受賞等の顕著な研究業績を有する研究者を日本に招へいして、我が国全体の学術研究の進展に寄与することを目的とする「外国人著名研究者招へい事業」を実施しています。7月11日、平成20年度に採用されたオランダのグローニンゲン大学教授であるSerge Daan博士とご令室が本会を来訪し、小野元之理事長と懇談しました。

 Daan博士は、生物学の奨励を図ることを目的に1985年に昭和天皇の在位60年を記念して創設され、本会の国際生物学賞委員会が授与する国際生物学賞の2006年の受賞者ということで本会ともゆかりがありますが、今回の来日では、北海道大学、上智大学、名古屋大学、大阪大学、熊本大学、福岡教育大学等で開催されるシンポジウム等に参加され、講演活動などを精力的にこなされた他、天皇陛下や秋篠宮殿下を訪問されました。

 懇談では、Daan博士からは、今回の来日で特に印象深かったこととして、大阪や九州における若手研究者との対話があげられましたが、併せて、現代の研究者として活動していくため、研究者は、さらに英語力をつけていくことが必要だと指摘されました。

懇談の様子_1   懇談の様子_2
   

英国王立協会学術誌Philosophical Transactions B日本特集号の発刊について

 2008年6月27日、英国王立協会発行の学術誌Philosophical Transactions Bが、日本の脳科学、幹細胞生物学、単一分子イメージング研究の最前線について紹介する特集号”Japan-Its traditions and hot topics in biological sciences”を組み、上梓されました。

 発行を記念し、英国において、英国王立協会と当会共催の同号出版記念シンポジウムが在英日本国大使館で開催されました。

 英国王立協会のHPに関連記事が掲載されております。下記ウェブサイトにて詳細をご覧ください。
 http://publishing.royalsociety.org/japan

   

「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」を実施しています。

 平成20年7月26日、愛知工科大学にて「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」によるプログラム「自分でロボットをつくろう(体験型実習講座)」が開催されました。中学生を対象としたこのプログラムには、定員25名のほか数組の保護者が参加し、会場は満席でした。

 9時半、プログラムが開始。まずは、同大学畑中先生、大西先生から今後期待される未来のロボットについてなど専門的な話がありました(写真1)。その後、すぐに実習へ。実習に使用したのは「LEGO Mindstorms NXT」というロボット組み立てキットです。今回は、犬型ロボットを作成するプログラムでした(写真2)。577個ものパーツを組み立てます(写真3)。

講演の様子   実験の様子
(写真1)   (写真2)
実験の様子    
(写真3)    

 1時間半ほどであっという間にロボットが完成すると、しっぽに鎌、鼻にドリルなど武装するロボットも現れました(写真4)。
 午後からは、プログラミングも実施されました。完成したロボットに専用のソフトを使って、命令を与えます。生徒たちは、自分が命令した通りにロボットが動くと、嬉しそうに声を上げていました。
 実習後には、研究室見学が行われました。見学が終わると、このプログラムも終了です。最後には、今回のプログラムを修了したことを証して「未来博士号」が授与されました(写真5)。

講演の様子   実験の様子
(写真4)   (写真5)

 この事業は、科学研究費補助金(KAKENHI)によって得られた研究成果を我が国の将来を担う小中高校生に発信し、人文科学から自然科学にわたるさまざまな分野の楽しさを身近に感じてもらい、知的創造性を育んでもらうというもので、日本学術振興会の後援により各大学が実施する「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」事業の一つとして実施されたものです。
 小中高校生の皆さんに実際に大学を訪問してもらい、普段知ることのできない研究室内を見学したり、第一線で活躍する研究者から直接話を聞いたりできるところに特徴があります。
 今回のプログラムでは、1㎝四方の非常に小さなマイクロロボットや音楽に合わせてダンスをするロボット、字を書くロボットなどを目にすることが出来ました。このような貴重な体験を通して、知的好奇心を高め、学術研究がどのように役立っているのかを理解してもらいたいと考えています。

今回のプログラム内容の概要は、下記から見ることが出来ます。
http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht20000/ht20095-1.html

 この他にもたくさんのプログラムが全国各地の大学で実施されています。この夏休みのプログラムも、まだまだ申し込みを受付中です。
 今年度の実施プログラムはこちらからどうぞ。

   

2008年先進8カ国研究会議長会合(G8-HORCs)実施報告

G8-HORCs 2008が、本会主催により京都で開催されました。
G8-HORCsは、Heads of Research Councils of the G8 countriesの略で、先進8カ国(日、米、英、仏、独、伊、加、露)の研究会議の代表者が一堂に会す会議です。この会議は、科学技術と関係する全地球的な諸問題や各国の科学技術政策動向等について、参加者がそれぞれの公的な立場にとらわれることなく、自由に討論することを目的としています。その為、各機関の代表者のみが参加を許されており、会合内容は完全非公開となっています。
2008年会合は、5月17日及び18日にかけて、全8カ国、10機関の代表者が集って開催されました。本会からは小野理事長が出席し、米国科学財団(NSF)のBement長官(Dr. Arden L. Bement, Jr.)、英国工学物理科学研究会議(EPSRC)のDelpy会長(Professor David Delpy)、ドイツ研究協会(DFG)のクライナー会長(Prof. Dr. Matthias Kleiner)など、各国を代表する研究会議の代表者と意見交換を行いました。
また、5月19日には、京都大学においてサイエンス・プログラムを開催し、山中伸弥教授(物質-細胞統合システム拠点)によるiPS細胞に関する講演を聞いた後、桂キャンパスの視察を行いました。

G8-HORCs
   

ドイツ・イノベーション・アワード「第1回 ゴットフリード・ワグネル賞」の公募について

独立行政法人日本学術振興会は、若手研究者支援を目的としたドイツ・イノベーション・アワード「第1回 ゴットフリード・ワグネル賞」を後援します。
詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。

●ドイツ・イノベーション・アワード「第1回 ゴットフリード・ワグネル賞」のホームページ
http://german-innovation-award.jp/JA

   

ひらめき☆ときめき サイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHIのプログラムが実施されました。

エコカイロ_写真
エコカイロ

 平成19年8月21日(火)に、「ひらめき☆ときめき サイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」によるプログラム「ランダムな原子配列をした不思議な金属」が東京理科大学を会場として実施されました。
 本プログラムでは、午前中に、同大学の春山教授による講演「ランダムな原子配列をした不思議な金属」が行われ、エコカイロ(湯煎することで繰り返し使えるカイロ:写真参照)を使った過冷却液体から結晶固体への変化を確認する実験や液体チッソを使ったエタノールとメタノールの冷却の実験など、実例を交えながら、解りやすく、丁寧な説明が行われました。

 午後からは、春山教授の研究室を訪問し、金属ガラスの性質を測定する実験を行いました。参加者達は、実験機器の構造や実験データの解析方法等について熱心に質問するなど、大学の研究現場でなければ体験できない最先端の研究を見る・聞く・触れることができました。 また、プログラムの最後には、参加者全員に修了証書が手渡されました。

 本プログラムは、我が国の将来を担う児童・生徒を主な対象として、研究者が科学研究費補助金(KAKENHI)による研究成果を解りやすく説明することを通じて、生徒の知的好奇心を刺激し、心の豊かさと知的創造性を育み、学術研究の文化的価値及び社会的重要性について示し、もって学術の振興を図ることを目的に、平成17年度より実施されています。

 平成19年度においても、全国の78の大学で創意工夫されたプログラムが企画・実施されており、以下のホームページに掲載している実施プログラムの一覧より、Web上で参加申し込みをすることができます。 9月18日現在でも、40のプログラムにおいて参加申し込みを受け付けておりますので、未来の研究者を目指す児童・生徒の皆さんの参加をお待ちしております。

○実施プログラムの一覧
https://cp11.smp.ne.jp/gakujutu/seminar

本プログラムにご関心がある方は、以下のホームページにもアクセスしてみてください。
ホームページ http://www.jsps.go.jp/hirameki/index.html

【参考情報】
○東京理科大学 春山教授のホームページ
http://www.rs.noda.tus.ac.jp/haruyama/
○プログラム「ランダムな原子配列をした不思議な金属」の概要
http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht3000/ht3038_rikadai.html

講演の様子   実験の様子
講演の様子   実験の様子
     
実験の様子   フリーディスカッションの様子
実験の様子   フリーディスカッションの様子
   

小野理事長 著名研究者と懇談

   

 日本学術振興会では、ノーベル賞受賞等の顕著な研究業績を有する研究者を日本に招へいして、我が国全体の学術研究の進展に寄与することを目的とする「外国人著名研究者招へい事業」を実施しています。この度、本事業により来日した研究者が本会を来訪し、小野元之理事長と懇談しました。

 来訪したのは、次の2名の方々です。

5月18日 Pierre Marcel Paul Toubert コレージュ・ド・フランス名誉教授(1975年国際ガリレオ・ガリレイ賞受賞)
5月30日 Tsung-Dao Lee(李政道) コロンビア大学教授(1957年ノーベル物理学賞受賞)

 Toubert教授は、フランスの大学・グラン=ゼコール評価国家委員会の委員、フランス学士院院長等を歴任され、フランスの研究・教育全般について俯瞰されてきたことから、小野理事長との懇談後は本会の学術システム研究センターにおいて石井副所長並びに人文学及び社会科学の専門調査班主任研究員とも意見交換を行いました。

 Lee教授とは、湯川秀樹がコロンビア大学教授を辞するまで使用していた研究室をそのまま引き継いだ話や野依良治教授(現(独)理化学研究所理事長)との出会いなどノーベル賞受賞者をつなぐ興味ある系譜について、更に、日米中の科学技術協力など幅広い内容が話題になりました。

南部教授   Marshall教授
Toubert教授   Lee教授(左から2人目)
   

小野理事長 著名研究者と懇談

 日本学術振興会では、ノーベル賞受賞等の顕著な研究業績を有する研究者を日本に招へいして、我が国全体の学術研究の進展に寄与することを目的とする「外国人著名研究者招へい事業」を実施しています。この度、本事業により来日した研究者が本会を来訪し、小野元之理事長と懇談しました。

 来訪したのは、次の5名の方々です。

11月15日 南部陽一郎 シカゴ大学名誉教授(1994/1995年ウォルフ賞受賞)
11月16日 Barry Marshall 西オーストラリア大学教授(2005年ノーベル医学・生理学賞受賞)
11月24日 浅野 孝 カリフォルニア大学名誉教授(2001年ストックホルム水賞受賞)
11月27日 Gerardus 't Hooft ユトレヒト大学教授(1996年ノーベル物理学賞受賞)
12月 5日 Dudley Robert Herschbach ハーバード大学教授(1986年ノーベル化学賞受賞)

 それぞれの懇談では、科研費等の日本のファンディングシステム、海外から見た日本の大学の研究活動、若手研究者の養成、高校生等に科学に関心を持たせるためのアウトリーチ活動などの幅広い内容が話題になりました。

南部教授   Marshall教授
南部教授   Marshall教授、小野理事長が手に しているのはMarshall教授のノーベル賞受賞メダル
     
浅野教授   't Hooft教授
浅野教授   't Hooft教授
     
Herschbach教授(写真中央)    
Herschbach教授(写真中央)    
   

「第4回日中韓学術振興機関長会議(A-HORCs)」及び「北東アジアシンポジウム」を開催しました。

 平成18年11月6日(月)~9日(木)に、大分県・別府市及び福岡県・福岡市で「第4回日中韓学術振興機関長会議(A-HORCs)」を開催しました。
 A-HORCsは、日本・中国・韓国の学術協力を強化するため、3ヶ国を代表する学術振興機関(本会、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)、韓国科学財団(KOSEF))の最高責任者が各国の科学技術政策における諸問題などについて意見交換を行うことを目的に開かれている会議です。本会が提唱したもので、平成15年に東京で開催された第1回を皮切りに、中国(上海)での第2回、韓国(慶州)での第3回を経て、今回、再度日本での開催となりました。
 11月7日(火)の本会議では、本会小野理事長からの開会挨拶の後、「各国の科学技術政策」をテーマに3ヶ国からプレゼンテーションが行われ、活発な質疑応答が交わされました。また、各機関の新しい事業や試みについても紹介され、有意義な意見交換の場となりました。

 また、同時期に、福岡県・北九州市において「北東アジアシンポジウム」を開催しました。 このシンポジウムは、第2回A-HORCsでの合意に基づき、KOSEF、NSFCと本会が共催するものです。前年度のA-HORCsで重要と認められた研究分野における日中韓の研究者が一堂に会し、各国の最先端研究内容の発表や相互の討論等を通じて、当該研究分野における最新情報を共有するとともに、参加者間の国際共同研究開始へとつながるネットワークを構築する機会を与えることを目的として、3機関持ち回りで開催しています。
 今回は「気候変動」を対象分野とし、日中韓3ヶ国及びオブザーバーとして米国から総勢53人(共催機関担当者含む)の参加があり、活発な議論が行なわれました。

 第4回A-HORCsでは、来年度の北東アジアシンポジウムのテーマについても討議し、「新材料(New Materials)」で合意しました。

A-HORCs   北東アジアシンポジウム
A-HORCs   北東アジアシンポジウム
   

小野理事長 レジオン・ドヌール勲章を受章

 平成18年9月27日,フランス共和国より,小野元之理事長に対して,『レジオン・ドヌール勲章』が授与され,フランス大使館で叙勲式と受章パーティーが行われました。
 式典では,駐日フランス大使ジルダ・ル・リデック氏より,小野理事長に勲章(シュバリエ)が授与され,小野理事長の謝辞に続いて,遠山敦子元文部科学大臣から乾杯の挨拶がありました。式典には,村田吉隆衆議院議員(元国務大臣国家公安委員長),小柴昌俊先生や江崎玲於奈先生のノーベル賞受賞者をはじめ関係者約100名が集まり,受章を祝いました。
  「レジオン・ドヌール勲章」は,1802年,ナポレオン・ボナパルトによって創設され,平時・戦時に軍人や民間人の勲功を表彰することを目的としています。長い歴史と格式あるフランス最高の勲章で,フランス栄典制度の花と言われています。
 今回の受章理由は,小野理事長が文部科学省在職時から,長年に渡り,日本とフランス共和国との学術交流や文化交流,研究者の派遣・受け入れ,共同研究,セミナーの実施など様々な学術・文化交流活動を地道に行ってきたことにあり,その貢献がフランス共和国より,評価されたものです。
 小野理事長は,受章にあたり,「日本学術振興会は,わが国を代表するファンデイング・エージェンシーとして,大学を中心とした基礎研究の振興と学術の国際交流の推進に邁進していく所存であり、この受章を機にますます日本とフランスの学術交流に努力して参りますことをお誓いする」と挨拶を述べました。

叙勲式
   

ひらめき☆ときめき サイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHIのプログラムが実施されました

 平成18年7月22日(土)に、「ひらめき☆ときめき サイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI」によるプログラム「「ゲノムの秘密」を解き明かせ!」が筑波大学を会場として実施されました。
  本プログラムでは、午前中に、我が国でゲノムの最先端研究をしている、同大学生命環境科学研究科の柳澤教授、深水教授、馬場教授による「ゲノム情報を活用する生命のしくみ」、「ゲノムと病気」、「生命誕生のしくみ」の講演が行われました。
  午後には、それぞれの研究室を実際に訪問し、大学院生の指導の下、「細胞中のたんぱく質」と「プレート上の生きている線虫」などを実際に顕微鏡で観察し、「ゲノムの検出」や「人工授精」などの実験を行いました。当日は、関東各地から高校生、保護者の皆様20名にご参加いただきました。また、プログラムに参加した高校生には「未来博士号」が授与されました。

 本プログラムは、学術の振興を目的として、中学生・高校生が大学の研究室を訪問し、科学研究費補助金(KAKENHI)による研究成果を研究者より分かり易く説明を受けるとともに、実験などを体験できるプログラムで、平成17年度より実施されています。

 平成18年度も全国の大学で創意工夫されたプログラムが企画・実施されており、未来の研究者を目指す中学生、高校生の皆様、保護者の方の参加をお待ちしております。
  本プログラムにご関心がある方は、以下のホームページにアクセスしてみてください。

ホームページ http://www.jsps.go.jp/hirameki/


会場雰囲気   実施担当者:深水教授による講演
会場雰囲気   実施担当者:深水教授による講演
     
遺伝子の観察   実施担当者:馬場教授と高校生とのディスカッション
遺伝子の観察   実施担当者:馬場教授と高校生とのディスカッション
   

第5回産学官連携推進会議が開催されました

 平成18年6月10日(土)及び11日(日)に、「第5回産学官連携推進会議」(主催:内閣府など、共催:本会など)が京都の国立京都国際会館にて開催されました。会議では、松田岩夫科学技術政策担当大臣や御手洗冨士夫日本経済団体連合会会長らが「イノベーション加速に総力結集」について講演し、分科会では、Jean-Jacques GAGNEPAINフランス教育研究省技術局長などのパネリストによって、「産学連携の今後の方向性と国際的展開」などが議論されました。
 また、同会議に併せて、大学、研究機関、TLO、民間企業等によるブース展示も行われ、本会も、学術研究と産学連携の在り方や科学研究費補助金制度などプレゼンテーションを積極的に行いました。

 本会議は、「科学技術創造立国」を実現するために、政府、学会及び産業界を挙げて産学官連携の強化に取り組むことを目的に、平成14年度から開催されています。

 当日は、産学官連携の推進を担う第一線のリーダー、実務経験者や専門家、行政関係者ら約4000人が参加しました。本会からは、小野理事長はじめ、木曽理事、中原監事などが全体会議や分科会に参加し、産学官連携の現状と課題などについて活発な議論を行いました。

 当日、たくさんの方々に本会ブースにお立ち寄りいただきながら、混雑のため十分な御説明ができませんでした。もっと詳しくお知りになりたい方は、下記のホームページを御覧ください。

産学連携http://www.jsps.go.jp/j-soc/main.htm
科研費http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/index.html

JSPS広報担当(保明)


写真_1.会場内の講演雰囲気
1.会場内の講演雰囲気
     
写真_2.本会ブース   写真_3.展示
2.本会ブース   3.展示
   

フィンランドアカデミーとのナノテクノロジーワークショップ(JSPS-AF Nano Science and Nano Technology Workshop)が開催されました

 平成17年5月13日(金)、日本学術振興会とフィンランドの対応機関であるフィンランドアカデミーとの共催でナノテクノロジーワークショップ(JSPS-AF Nano Science and Nano Technology Workshop)が本会にて開催されました。日本からは東京大学の先端科学技術研究センター・荒川泰彦教授、生産技術研究所・平本俊郎教授が、フィンランド側からは、モデレーターを務めたフィンランドアカデミーのDr. Petri Ahonenの他、5名の研究者が出席して講演されました。  
  本シンポジウムは、フィンランド側から、ナノテクノロジー分野においてフィンランドで行われている研究を日本で紹介し、日本人研究者との研究協力の可能性を探るための議論の機会を設けたい旨の提案を受けて実施されたものです。当日は、日本・フィンランド両国から約50名の関係者が参加しました。講演後には、パネルセッションも行われ、様々な分野と連携しての学際的な研究や、ナノテクノロジー分野での研究成果を社会生活に役立てることの重要性について活発な質疑応答が行われました。

 プログラムの内容はこちら

写真_質問に答える荒川教授   写真_講演する平本教授
質問に答える荒川教授   講演する平本教授
     
写真_左からRissanen教授、Nevanen博士、Ikkala教授、Leskela教授、平本教授、Jaaskelainen教授   写真_コーヒーブレイクの間の交流
左からRissanen教授、Nevanen博士、Ikkala教授、Leskela教授、平本教授、Jaaskelainen教授   コーヒーブレイクの間の交流
   

第2回日欧先端科学セミナーの開催について

 平成17年3月12日~18日にかけて、葉山町の湘南国際村センターで日欧先端科学セミナーが学振とESFとの共催で開催されました。本事業は、日欧の若手研究者に対して、国際的指導的研究者による講義や相互の討論を通じて、参加者間のネットワークを構築する機会を提供するための会議であり、日欧交互に毎年テーマを選定して開催されています。今回は量子情報、量子物理学のテーマで開催し、co-chairとして東京大学の樽茶清悟教授、英国Imperial CollegeのProf. Martin Plenioを迎え、日欧で約30名のスピーカー、約50名の若手研究者が参加しました。キーノートスピーカーに飯島澄男名城大学教授を迎えたのをはじめとして、日欧の先端の研究者達による、若手研究者への講義とそれに続くディスカッションが5日間に渡って、鎌倉へのエクスカーション等、文化プログラムも挟みつつ、和やかな雰囲気の下、行われました。今後、この分野での交流の発展状況をfollow up するためのワークショップも、3年後にヨーロッパで開催する予定です。

写真_セミナー講師と参加者
セミナー講師と参加者。
最前列左よりProf. Bertil Andersson (ESF Chief Executive)、飯島澄男教授、Prof. Martin Plenio、樽茶清悟教授、本会小野理事長、木曽理事
   

ベルギー学術研究財団(FWO)との覚書締結について

 本会とベルギー学術研究財団(FWO)は、1977年に本会とFWOの前身の機関との間でAgreementを締結して以来、研究者交流を実施してきましたが、この度、共同研究の枠組について合意に至り、平成16年12月22日に新たな覚書を締結しました。
 平成17年度より、本覚書に基づき、人文・社会科学及び自然科学の全分野を対象として、日本及びベルギー(フラマン語圏)の研究者による共同研究が実施される予定です。従来の研究者交流は廃止されますが、共同研究の枠組の中で研究の交流が促進され、両国間の研究協力が進展することが期待されます。

   

フランス研究担当省及び外務省との覚書締結について

 日仏の人文・社会科学分野での共同研究”CHORUS”の新規立ち上げについて、本会とフランス側とで実施内容についてこの度合意に至り、平成16年12月9日パリのフランス研究担当省にて覚書の署名式を行いました。署名はフランス研究担当省研究局長Dr. Elisabeth Giacobino, 外務省大学研究協力局長Dr. Antoine Grassinと本会小野理事長との間で和やかな雰囲気の中、行われました。
 本プログラムの立ち上げにより、日仏両国の人文社会科学分野の研究協力の一層の発展が期待されます。
 新規プログラムは平成17年度より、6~7件の共同研究を3年間実施する予定です。平成17年1月に、JSPSは電子申請で募集を開始しました。

写真_Prof. Giacobino、本会小野理事長、Dr. Grassin
左からProf. Giacobino、本会小野理事長、Dr. Grassin
   

英国王立協会(The Royal Society)との覚書改定について

 日本学術振興会とThe Royal Societyは、1971年、1986年、1993年に締結された覚書に基づき「研究者交流」「共同研究」などの事業を実施してきましたが、この度これら複数の覚書を一本化し、改定しました。Royal Societyロバート・メイ会長の来日の機会を利用して、平成16年11月9日、椿山荘にて署名式を行いました。覚書は、日英の科学協力を更に促進することを定めた包括的な内容となっており、協力事業の詳細については今後両者で検討する予定です。
 署名式には、本会から小野理事長のほか、木曽理事、井上監事が出席し、文部科学省から村田科学技術・学術総括官もオブザーバーとして出席しました。

写真_ロバート・メイ卿と本会小野理事長
ロバート・メイ卿と本会小野理事長
   

ロシア基礎科学財団(RFBR)との覚書締結について

 日本学術振興会はロシア基礎科学財団との間で、研究協力に関する覚書を締結することでこれまで協議を行って来ました。この度、覚書の内容にお互い合意に至ったため、Khomich理事長及びKhromov国際関係課長が来日し、平成16年9月28日にパレスホテルで調印式を行い、小野学振理事長とKhomich RFBR理事長が覚書の署名を行いました。覚書は、共同研究、セミナー等を支援する内容となっており、共同研究は平成17年の始めに公募を行う予定です。

 調印式には、文部科学省から、村田科学技術・学術総括官もオブザーバーとして出席されました。

写真_Khomich理事長と本会小野理事長
Khomich理事長と本会小野理事長
   

フィンランドアカデミー(AF)との覚書改定について

 平成16年5月12日、ヘルシンキのフィンランドアカデミー本部において、JSPSとフィンランドアカデミーは日本とフィンランドにおける二国間交流のさらなる発展を目的とした新しい包括的協定に調印しました。1998年に締結された覚書では共同研究、セミナー、研究者交流が対象になっていましたが、新しい覚書では、そのような従来の形式にとどまらず、卓越した研究拠点間での共同事業、さらに柔軟性かつ多様性のある協力体制への支援にも重点が置かれています。

 新覚書はJSPSの小野元之理事長とフィンランドアカデミー会長のRaimo Väyrynen氏によって署名されました。

 

インターネットに関する日韓の拠点大学交流(九州大学―忠南大学)が始まりました。

 平成15年9月5日、JSPSとKOSEFの6つ目の拠点大学交流である「次世代インターネット」の開始記念シンポジウムが忠南大学(韓国)で開催されました。日本からは九州大学の有川副学長をはじめ、30人以上の研究者が出席し、韓国側の出席者とあわせて合計100人近くの規模となりました。シンポジウムのテーマは以下の通り。

  1. 次世代インターネット基盤技術の研究開発
  2. セキュリティ技術
  3. インターネット上での仮想現実空間技術・仮想博物館・電子図書館への応用
  4. GRID に関わる基盤技術ならびに応用技術に関する研究
  5. 高度マルチメディアデータ通信の研究開発と e-Learning・遠隔医療への応用

 夕方に行われた開幕式典では、九州大学・有川副学長から交流の概要(九州大学と忠南大学により「次世代インターネット」をテーマに日韓で今年度から4年間にわたって実施する)が説明された後、小野理事長より拠点大学交流の開始を宣言する挨拶がありました。

   

第19回国際生物学賞、イノウエ博士に決定

 国際生物学賞委員会(委員長:長倉三郎・日本学士院長)は、9月11日に委員会を開催し、第19回国際生物学賞受賞者として、ウッズホール海洋生物学研究所勲功科学者(Distinguished Scientist)であり、同研究所・生細胞の構造動力学研究長であるシンヤ・イノウエ博士(米国籍)を決定した。(授賞分野は「細胞生物学(Cell Biology)」)

イノウエ博士は、1921年生まれ、東京大学卒業後、米国プリンストン大学で博士号を取得、1986年から現職。細胞生物学の中心的な課題のひとつである細胞分裂を中心に研究をし、生物試料用偏光顕微鏡の開発など、光学顕微鏡技術を抜本的に改良することによって、生きている細胞の中で起こる微細構造の変化を動的に観察することを可能にし、細胞分裂、細胞骨格、細胞運動などの分野の発展に大きく貢献したことが、今回の受賞につながった。

 国際生物学賞は、昭和天皇の御在位60年を記念して設けられた賞で、生物学の研究において世界的な業績を挙げた研究者に授与され、これまで世界的に著名な研究者が受賞している。

 受賞者には、賞状・賞牌及び賞金1,000万円が贈られる。また、天皇陛下より賜品が賜られる。 授賞式及び受賞者を囲んでのパーティーには、毎年、天皇皇后両陛下が御臨席されている。本年の授賞式・パーティーは、12月1日に日本学士院で行われる予定である。

   

第20回国際生物学賞の授賞分野の決定について

第20回国際生物学賞の授賞分野の決定について

平成15年9月11日
国際生物学賞委員会

 国際生物学賞委員会(委員長 長倉三郎 日本学士院長)は、第20回国際生物学賞(平成16年度)の授賞分野については、国際生物学賞制定20周年であることを記念し、昭和天皇のご研究分野であった「系統・分類を中心とする生物学」とする決定を行った。
 なお、「系統・分類を中心とする生物学」が授賞分野とされるのは、第1回、第2回、第10回に続き4回目である。

 第20回国際生物学賞は、平成16年3月から推薦を依頼し、9月に受賞者を決定、12月に授賞式が行われる予定。

第20回(平成16年度)国際生物学賞授賞分野

系統・分類を中心とする生物学

 

タイ学術研究会議 (National Research Council of Thailand (NRCT))
とのJoint Staff Meetingが行われました

平成15年6月10日(火)に、タイ学術研究会議(NRCT)とのJoint Staff Meetingが開催されました。
Joint Staff Meetingは、対応機関との間で交流状況についての意見交換や将来計画について話あうことを目的に2年に1度開催され、今回のNRCTとの会議は東京で開催されました。

本会とタイNRCTとの交流は26年来の長きにわたっており、拠点大学交流、論博、研究者交流ともに順調に進んでおります。

小野理事長より一行の訪問を歓迎する言葉のあと、本会から中西理事、榎本地域交流課長、NRCTからはMs. Wanasri SAMANASENA(Deputy-Secretary General), Mathuraos SUMIPAN(Director, Translation and Foreign Relation Div.), Warangkana PUNYATHORN ( Foreign Relation Officer)との間で活発な質疑応答が行われました。

<Notes> 学振のタイとの交流について
 

(1)研究者交流
概 要 開始年
日本→タイ
短期:15人(1人3週間以内)
長期:制度なし
1978
タイ→日本
長短計:277人・日

(2)拠点大学交流
テーマ 日本側 タイ側 開始年
歯学 東京医科歯科大学 チュラロンコン大学 1996
微生物 山口大学 カセサート大学 1998
薬剤耐性菌・感染症 東京大学 マヒドン大学 1999
水産資源 東京水産大学 カセサート大学 2000
天然薬物 富山医科薬科大学 チュラロンコン大学・チュラボン研究所 2001
東アジア地域システム 京都大学 タマサート大学 1999
また、上記2国間の他に、
  • 大阪大学(生物工学センター)が拠点大学となっている多国間交流にマヒドン大学がタイ側拠点大学となっている。
  • 東京大学(海洋研)が拠点大学となっている多国間交流にチュラロンコン大学がタイ側拠点大学となっている。

(3)論博
2003年度採用状況 開始年
新規申請数 33
新規採用数  4
前年度からの継続採用数 32
採用者数合計 36
1978
これまでの論文博士号取得者は、134人である。

(4)研究者の受入
概        要 開始年
若手研究者の受入(ポストドクター)

 外国人特別研究員(6人)


1994
中堅以上の研究者の受入

 研究者招へい・長期(2人)
 研究者招へい・短期(4人)


1986
1986
   

「学術システム研究センター」を新設しました。

 日本学術振興会は、我が国の学術振興の中核的な役割を担っておりますが、事業実施における審査・評価体制の充実及び業務全般の企画・立案機能強化を図るため、優れた研究者で構成する学術システム研究センターを平成15年7月1日から新たに設置しました。
 また、同センターの所長・副所長には、下記の方々に就任していただきました。

  • 所 長  野依良治 (64歳)
    名古屋大学物質科学国際研究センター長
    (大学院理学研究科教授)
    ノーベル化学賞受賞
    〔専門分野:有機化学〕

  • 副所長  石井紫郎 (68歳)
    東京大学名誉教授、元東京大学法学部長
    〔専門分野:法制史〕

 学術システム研究センターには、所長、副所長のほか、人文・社会科学から自然科学まで、領域別に主任研究員8名、専門研究員40名の計48名の研究員を配置する予定です。
 このセンターを設置することにより、科学研究費補助金業務等における、より公正で透明性の高い審査・評価システムを確立するとともに、研究者自らが学術振興のための事業の企画・立案等に直接携わることで、我が国の学術研究の推進が、より適切かつ効果的に図られることになると考えています。

日本学術振興会学術システム研究センターについて(PDFファイル 16KB)
平成15年度学術システム研究センター研究員の分野別配置予定について(PDFファイル 32KB)
日本学術振興会学術システム研究センターの概要(PDFファイル 24KB)

 

ベトナム国立自然科学技術センター(NCST)代表団が本会を訪問しました

平成15年5月30日(金)に、ベトナム国立自然科学技術センター(NCST)よりProf. Nguyen Khoa Son氏(Deputy Director General of NCST)を代表とする4人が本会を訪問しました。

本会とNCSTとは、1996年から学術交流を実施しており、現在、拠点大学交流、論博、研究者交流を行っています。また、本会は、ベトナムからの外国人特別研究員も多く受け入れています。

小野理事長より一行の訪問を歓迎するとともに、Prof. Nguyen Khoa Sonに対して「日本とベトナムの研究者の交流が進んでいることはとても喜ばしい」と発言がありました。引き続き、事務担当者による会議を行い、交流の現状を確認しあうとともに、交流の改善や充実に関する具体的な方法について話し合いました。

<Notes>学振のベトナムとの交流について

(1) 研究者交流
概  要
日本→ベトナム 短期:6人(1人31日以内)
ベトナム→日本 短期:6人/186人日(1人31日以内)
長期:40人月(1人3ヶ月以上)

(2) 拠点大学交流
テーマ 日本側 ベトナム側 開始年
地球環境総合学 大阪大学 ベトナム国立大学ハノイ校 1999
熱帯医学 長崎大学 国立衛生疫学研究所 2000
 上記2国間の他に、東京大学(海洋研)が拠点大学となっている多国間交流にハイフォン海洋学研究所がベトナム側拠点大学となっている。

(3) 論博
2003年度採用状況
新規申請数 13  
新規採用数  
前年度からの継続採用数  
採用者数合計 10  
これまでの論文博士号取得者は、2人である。

(4) 研究者の受入
 概        要
外国人特別研究員(15人)
中堅以上の研究者の受入
 研究者招へい・長期(2人)
 研究者招へい・短期(3人)
   

サンフランシスコ連絡事務所が開設されました

 日本学術振興会は、5月27日に、米国カリフォルニア州のラディソンホテル・バークレーマリーナにおいて、サンフランシスコ連絡事務所開所式を開催しました。米国においては、1990年に開所したワシントン研究連絡センターに引き続き2番目の活動拠点となります。

 同事務所は、カリフォルニア大学バークレー校近くのビルに設置され、主に米国西海岸地区の研究者との学術交流・協力に必要な情報・資料の提供、収集を行うほか、わが国の学術情報を積極的に発信するためのサイエンス・フォーラム等を現地研究機関との協力により実施する予定です。同事務所長は竹田誠之ワシントン研究連絡センター長(高エネルギー加速器研究機構教授)が兼任します。

 開所式では、日本学術振興会小野元之理事長が冒頭に挨拶を述べて、同事務所への支援と協力を出席者に呼びかけました。また文部科学省から、井上正幸科学技術・学術政策局次長が出席し、遠山敦子文部科学大臣の祝辞を代読したほか、中村滋サンフランシスコ総領事、ジャドソン・キングカリフォルニア大学アカデミックリサーチ担当上級副学長、べス・バーンサイド同大バークレー校リサーチ担当副学長及び北カリフォルニアの学術研究関係者約140名とともに、同地での新たな学術交流の拠点としての同事務所の開所を祝いました。

 なお席上、クリストファー・マッキーカリフォルニア大学教授、イワン・パターソンスタンフォード大学教授から、それぞれの日米共同研究の経験を踏まえての同事務所への期待の言葉がよせられたほか、出席者から、これまでの日本学術振興会の活動を高く評価する旨の言葉や、早くも今後の協力に関してさまざまな提案がなされるなど、非常に有意義な開所式となりました。

 日本学術振興会では、今後米国の西海岸(サンフランシスコ)と東海岸(ワシントンDC)の2つの活動拠点を十分に活用しながら、日米間の学術交流の更なる推進を目指します。

     

文部科学省「若手外国人研究者短期研究プログラム」等を日本学術振興会に移管 -- 15年度より「JSPSサマー・プログラム」として実施

平成15年度より、それまで文部科学省が実施してきた「若手外国人研究者短期研究プログラム」及び「MEXT/NSFサマー・プログラム」が、本会の外国人特別研究員事業に移管され、「JSPSサマー・プログラム」として実施されることとなりました。
 同プログラムは、欧米主要国(米、英、仏、独、加)の博士号取得前後の若手研究者を、夏期2ヶ月間、我が国に招致し、我が国の文化や研究システムに関するオリエンテーションと大学等での研究機会を提供するものです。オリエンテーションは、来日直後の一週間、総合研究大学院大学において実施され、その後、大学等の受入機関において日本側受入研究者の指導のもとに共同研究が実施されます。

くわしくはこちらをご覧ください。
     

日本学術振興会にかかる外部評価を実施

 日本学術振興会は昨年2月、同会評議員会に外部評価の実施を依頼しましたが、この度、国内・海外の有識者により評価結果が取りまとめられ、以下の評価報告書の提出がありました。

「日本学術振興会外部評価報告書」(和文)(PDFファイル、1.02MB)
「Japan Society for the Promotion of Science External Review Report」(英文)(PDFファイル、1.22MB)

 この外部評価は、日本学術振興会が平成14年で創立70周年を迎え、次年度には独立行政法人へ移行することに伴い、事務運営のあり方を見直すこととなり、本会評議員会に外部評価の実施を依頼したものです。評議員会はこれを受けて以下の7名からなる外部評価委員会を設立しました。

(1)海外の委員
Sir Michael Berridge バブラハム研究所副所長(ケンブリッジ大学名誉教授、王立協会会員)
Neal Lane ライス大学教授(前大統領科学顧問、元米国国立科学財団長官)
Erling Norrby スウェーデン王立科学アカデミー事務総長
Heinrich Pfeiffer 元フンボルト財団事務総長
(2)国内の委員
有馬 朗人 参議院議員(元東京大学総長、東京大学名誉教授)
中原 恒雄 住友電気工業株式会社顧問
鳥井 弘之 株式会社日本経済新聞社論説委員、東京工業大学原子炉工学研究所教授

 外部評価委員は、日本学術振興会から送付された資料について十分に検討を行った後、平成14年6月17日~19日に全委員が東京に集まり、外部評価委員会を開催し審議を行いました。また、委員会終了後は、審議結果に基づき報告書が作成され、評価委員全員合意のもと、平成14年12月に評議員会の承認を経て振興会に提出されました。
 本報告書には、日本学術振興会の事業の全体にわたる評価と将来に向けての提言のみならず、学術振興方策について幅広く記載されています。今後、本会は、その内容を事業の改善に活かし、なお一層、我が国の学術の発展にしていきたいと考えています。

     

ノーベル物理学賞に小柴昌俊博士(東京大学名誉教授・元日本学術振興会ワシントン海外研究連絡センター長)

平成14年10月8日、王立スウェーデン科学アカデミーは、小柴昌俊博士にノーベル物理学賞を授与することを発表しました。
小柴博士は、東京大学教授を定年退官した後、平成7年4月から2年間本会ワシントン研究連絡センター長を務めました。同博士は在任中、「Science in Japan」フォーラムを創設するとともに、日本の学術事情を紹介するための米国学術機関での講演、米国対応機関等との協議などを活発に行うことにより日米学術交流の進展に大きく貢献しました。
同博士が築き上げた日米間の学術研究交流の友好関係は現在も同センターの活動に引き継がれ、「Science in Japan」フォーラムの開催やその他の広報活動は、日米学術交流に重要な役割を果たしています。

関連ページへのリンク
ノーベル財団のノーベル物理学賞授賞発表ページ 
http://www.nobel.se/physics/laureates/2002/index.html

日本学術振興会ワシントン研究連絡センターのページ
http://www.jspsusa.org/

     

ワシントン研究連絡センターが第7回「サイエンス・イン・ジャパン」フォーラムを開催




日本学術振興会ワシントン研究連絡センター(竹田誠之センター長、山口英幸事務官)は、6月14日(金)に第7回「サイエンス・イン・ジャパン」フォーラムをワシントンDC市内のコスモスクラブにおいて開催しました。このフォーラムは、同センターによる学術情報の提供活動の一環として、米国科学財団(NSF)、国立保健研究所(NIH)、エネルギー省(DOE)及び全米科学振興協会(AAAS)の後援により1996年以降毎年開催しているもので、日本における最新の科学動向を紹介することにより米国の日本に対する理解を深めるとともに、学術の国際交流・協力の一層の推進を図ることを目的としています。

7回目となる今年は、「ナノスケール・サイエンス&テクノロジー」をテーマとしており、まず、日本学術振興会の伊賀健一理事が、日本におけるナノテク政策について、日本学術振興会の活動や面発光レーザー(VCSEL)に言及しつつ講演したのに続き、米国国立標準技術局 (NIST) のMichael Casassa事業部長代理により、「国家ナノテクノロジー戦略構想(NNI)」をめぐっての米国のナノテク研究についての講演が行われました。

その後、第一線で活躍している日本人研究者により、物理、エレクトロニクスからバイオまでの広い分野にわたるナノテク研究の最前線が紹介されました。まず、東京大学の荒川泰彦教授が、量子ドットについて、続いて京都大学の野田進教授がフォトニック・クリスタルについて講演しました。午後に入ってからは、高エネルギー加速器研究機構の横谷馨教授によるリニア・コライダー加速器におけるナノビームについての講演、北海道大学の福井孝志教授による化合物半導体量子ナノ構造についての講演、東京工業大学の大津元一教授のナノ・フォトニクスについての講演、大阪大学の川合知二教授のDNAナノテクノロジーについての講演が行われました。いずれの講演も、世界の最先端をいく研究を紹介するものであっただけに、参加者に日本のナノテク研究の水準の高さを強く印象付けるものとなりました。

今回は、米国の政府機関の関係者や大学の研究者など、約150人の出席がありましたが、さっそく講演者を学会に招待する参加者が現れるなど大きな反響があり、将来の日米両国の学術交流の発展に寄与することが期待されています。

また、フォーラム終了後には、出席者を招待しての夕食会が開催され、伊賀理事によるユーモア溢れる挨拶あり、ちょうどこの日の伊賀理事誕生日を祝って主賓の音頭による即興の合唱ありと、終始なごやかな雰囲気のうちに終わり、参加者の友好を深めるよい機会となりました。

 

     

ストックホルム研究連絡センターが発生生物学に関するコロッキウム及び志村センター長着任記念レセプションを実施




 日本学術振興会ストックホルム研究連絡センターは、5月28日(火)、29日(水)の両日、ストックホルムのカロリンスカ研究所(会場:ノーベル・フォーラム)において、発生生物学に関するコロッキウムを開催しました。このコロッキウムは、発生医学、細胞生物学、進化生物学など幅広い領域の生物学の進展の基になっている発生生物学をテーマとして行われました。この分野の研究は、最近日本とスウェーデンの両国で多くの成果が出されており、双方6名ずつの新進の研究者によって真剣な討論が繰り広げられました。

 冒頭ではカロリンスカ研究所のヴィクセル所長も出席する中で、日本学術振興会を代表して中西釦治理事があいさつを述べた後、日本側のコーディネーターである阿形清和先生(理化学研究所)が開会の辞を述べられました。二日間にわたる議論では、阿形先生、倉谷滋先生、近藤滋先生、丹羽仁史先生、松崎文雄先生(以上、理化学研究所)、田羽多哲也教授(東京大学)が最近の日本での研究の動向を発表しました。また、スウェーデン側からはUrban Lendahl教授、Jonas Frisen教授、Johan Ericson助教授(以上、カロリンスカ研究所)、Patrik Brundin教授(ルンド大学)、Sven Enerback教授、Christer Betsholtz教授(以上、ヨテボリ大学)の6人が、スウェーデンでの最新の研究状況を紹介しました。最後にLendahl教授のまとめと志村センター長の感謝の言葉で2日間の白熱した討議は終了しました。

 本年3月には、在東京スウェーデン大使館などが東京と大阪で生命科学に関するセミナーを主催し、スウェーデンからTomas Osteros教育研究大臣やカロリンスカ研究所のWigzell所長も出席しました。Brundin教授もそのセミナーの講演者の一人であり、今回のコロッキウムがそれに引き続いて、日瑞の発生生物学に関する知見を広げる役割を果たしたと考えられます。また、今後ともコロッキウムの議論を通じて深められた両国の研究交流が継続・拡大することを希望しています。

 また、コロッキウム終了後の29日の夕刻、初夏の北欧独特のさわやかな青空が広がる中、スウェーデン王立科学アカデミーにおいて、ストックホルム研究連絡センターの志村令郎センター長の着任記念レセプションが行われました。

 志村センター長は、昨年4月からセンターを務めているが、本年3月までは生物分子工学研究所の所長を兼務していたため、この一年間は日本とスウェーデンの間を数回往復していました。5月からは生活の拠点をストックホルムに移し、センター長としての本格的な活動を開始しています。

 レセプションは、スウェーデン王立科学アカデミーやスウェーデン・リサーチ・カウンシルなどの学術機関及び大学の学長、研究者など100名を超える方の出席を得て盛大に開催されました。

 冒頭では、日本学術振興会の中西釦治理事より志村センター長の紹介と日瑞の学術交流に対する出席者へのお礼が述べられました。その後、出席者を代表して王立科学アカデミーの第一副会長のUno Lindberg教授、カロリンスカ研究所のHans Wigzell所長、ストックホルム大学のGustaf Lindencrona学長、日本大使館の内田富男大使よりセンターの今後の活動に対する期待と激励の言葉をいただきました。最後に志村センター長がお礼のあいさつを述べて、短い夏の束の間の太陽がなお照る中でレセプションは終了しました。

 センターは昨年5月の正式オープン以来、スウェーデンを中心とする北欧諸国の学術情報収集や交流促進を図ってきました。今回の志村センター長の本格着任を機に、昨年のセンター設立当初から勤務している岩佐と本年4月から合流している研修生の木野内聡とともに、北ヨーロッパの学術拠点として更に積極的な活動を行っていきたいです。 

(日本学術振興会ストックホルム研究連絡センター 岩佐 敬昭)

     

ボン研究連絡センターがドレスデンで第7回日独学術シンポジウムを開催

 日本学術振興会ボン研究連絡センター(田中靖郎センター長、萩尾 生事務官)が、4月26日(金)、27日(土)の両日、ドイツ東部のドレスデン(会場:トレフホテル・ドレスデン)において、第7回日独学術シンポジウムを開催しました。同シンポジウムは我が国の最新の研究動向をひろく紹介し、日独の学術交流の一層の推進を図ることを目的に、ドイツの本会事業経験者により結成された「全ドイツ日本学術振興会研究者同窓会」との共催により毎年行われているものです。

 今回は「新しい宇宙像」をテーマとして、日本側からは海部宣男国立天文台長、杉山 直国立天文台教授、戸塚洋二東京大学宇宙線研究所教授が、ドイツ側からは、Jurgen Teichmannドイツ博物館部長、Ralf-Jurgen Dettmar ボッフム大学天文学研究所教授、Joachim Trumperマックスプランク宇宙物理研究所前所長が講演を行いました。それぞれ、我が国のすばる望遠鏡(ハワイ)の紹介とその最新の観測成果、宇宙論の新たなパラダイム、宇宙でのニュートリノの役割、古代から現代に至る天文学の歴史、渦巻銀河の進化、エックス線天文学のハイライト等、様々な角度から天文学研究の最新動向を紹介し、同分野についての参加者の学問的興味をかきたてる素晴らしい講演でした。 参加者は、ドイツの本会事業経験者、フンボルト財団の奨学研究員として在独中の日本人研究者等を含め、過去最多の約230名にのぼり、充実した講演に呼応して活発な質疑応答が行われました。なお、本シンポジウムの開会にあたっては、在ドイツ日本国大使館山下哲生公使、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団Gisela Janetzke副事務局長、ドレスデン工科大学Monica Medick-Krickau副学長からそれぞれ祝辞が寄せられ、日本学術振興会を代表して佐藤禎一理事長が挨拶を述べました。また、初日の夕刻には参加者一同がドレスデン旧市街を視察し、エルベ川のほとりに発展し、16世紀以降はザクセン王国の首都として繁栄したドレスデンの歴史と文化に触れた後、懇親会で楽しい一刻を過ごしました。

 今回のシンポジウムが、日独相互の天文学研究の現状についての認識を深めるのみならず、広く今後の両国の学術交流・協力の推進に寄与することが期待されます。

     

日本学術振興会創立70周年記念行事を開催

日本学術振興会は昭和7年に天皇陛下の御下賜金を基金とした財団法人日本学術振興会として設立され、本年70周年を迎えましたが、これを記念して5月12日に記念行事を開催しました。

記念行事は午後3時から開始され、吉川会長の挨拶の後、野依良治名古屋大学教授による記念講演が行われました。講演は、「憧れと感動、そして志」という演題で行われ、国際化時代と呼ばれる21世紀を迎えた日本が、科学技術創造立国と同時に文化立国であるためには、我が国独自の価値財産をつくる必要があること、そのために科学的視野を持ち、学術研究を行う必要があること等が、野依教授のこれまでの研究生活を通じての体験に基づいて述べられました。この講演には大学等研究機関や文部科学省関係者及び在日の大使、科学アタッシェの他、翌13日から日本で開催される先進8カ国研究会議長会合に出席のため来日した、リタ・コールウェル米国科学財団長官をはじめ、同会合に出席する各国代表者などが出席し、熱心に聞き入っていました。


5時過ぎから開始された記念祝賀会では、佐藤理事長の挨拶の後、森喜朗前首相、遠山敦子文部科学大臣、尾身幸次科学技術政策担当大臣より祝辞が述べられ、小泉純一郎 内閣総理大臣からの祝電が紹介されました。その後、井村裕夫日本学術振興会評議員会議長のご発声で乾杯し、約500名の参会者による和やかな懇談が続き、7時過ぎ盛会裡に散会しました。




     

「文部科学省における研究及び開発に関する評価指針(草案)」について

文部科学省において「文部科学省における研究及び開発に関する 評価指針(草案)」についての意見を募集しております。  意見の募集期間は平成13年3月30日~4月30日です。  くわしくはこちらをご覧下さい。

     

本会と国連大学が外国人特別研究員事業において連携協力

 平成14年2月27日,日本学術振興会の佐藤禎一理事長と国連大学のハンス・ファン・ヒンケル学長は,日本学術振興会の外国人特別研究員事業における推薦機関として国連大学を指定し,今後,両機関が学術振興における協力関係を深めていくことに合意する交換書簡に署名しました。
 本事業では,平成14年度から,国連大学が募集・選考を行い,毎年5名の候補者を日本学術振興会に推薦する予定です。
 国連大学では地球規模の課題解決につながる研究活動等を特に推進しておりますが,この関連研究分野に重点を置き,国際連合のネットワークを通じて加盟国から幅広く研究者を募集することで,こうした緊急性を有する分野での優秀な若手研究者の交流・養成が可能になるものと期待しています。
 なお,書簡の署名にあたっては,国連大学側から,ヒンケル学長のほか,アブドル・ハミド・ザクリ高等研究所所長及び渡邉明彦高等研究所次長が,日本学術振興会からは,佐藤理事長のほか,甲野正道総務部長及び小松親次郎国際事業部長ほかが同席しました。


     

平成14年度熱帯生物資源研究基金研究者助成を採択

本会は、熱帯生物資源に関する調査研究を行う研究者に対し、平成14年度の研究助成として8件の研究課題を採択しました。

詳しくは、こちらをご覧ください。

     

海外研究連絡センターへの派遣者を決定

本会は、ナイロビ、カイロ、バンコク、ワシントン、ボン、ロンドン、ストックホルムにそれぞれ海外研究連絡センターを設置しています。
 このたび、関係機関の推薦等により、次のとおり二つのセンターへの派遣者を決定しました。

○バンコク研究連絡センター
樋口 浩和(京都大学大学院農学研究科助手)
派遣期間:平成14年4月1日~15年3月31日

○カイロ研究連絡センター
田中哲也(福岡県立大学人間科学部教授)
派遣期間:平成14年4月1日~15年3月31日

     

牧野東大助教授、三度目のゴードン・ベル賞を受賞

昨年7月に「世界最高速の天文シミュレーション用計算機」を開発した 東京大学の牧野淳一郎大学院理学研究科助教授と福重俊幸大学院 総合文化研究科助手は、このほどハイパフォーマンス・コンピューティ ング分野で最も権威のあるゴードン・ベル賞を受賞されました。
牧野助教授自身、三度目の受賞となり、この快挙に世界の研究者の 注目が集まっています。
なお本研究は、未来開拓学術研究推進事業,「次世代超並列計算 機開発」(プロジェクトリーダー:岩崎洋一筑波大学副学長)で行われたものです。

詳しくは、こちらをご覧ください。
     

国際生物学賞授賞式が行われました

12月3日に、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、第17回国際生物学賞授賞式が、日本学士院において行われました。

くわしくはこちらをご覧下さい。

 

     

「国の研究開発評価に関する大綱的指針(案)」の意見募集について

総合科学技術会議において「国の研究開発評価に関する大綱的指針(案)」についての意見を募集しております。
意見の募集期間は平成13年10月5日~平成13年10月24日です。

くわしくはこちらをご覧下さい。

 

     

第17回国際生物学賞の受賞者が決定しました。

国際生物学賞委員会(委員長 江橋節郎 日本学士院会員)は,第十七回国際生物学賞(平成13年度)の受賞者として,英国ケンブリッジ大学名誉教授 ハリー・ブラックモア・ウィッティントン博士(1916年生まれ,英国籍)を,9月19日(水)開催の同委員会会議において決定しました。

くわしくはこちらをご覧下さい。

 

     

ストックホルム研究連絡センターが開設されました

ストックホルムセンター開所式の写真1  日本学術振興会は、このたびスウェーデン王国のストックホルムに「日本学術振興会ストックホルム研究連絡センター」を開設しました。このセンターは、ヨーロッパでは、ボン、ロンドンに次ぐ3番目のセンターとして開設されたものであり、その開所式が、5月31日にシェラトンホテル(ストックホルム市)において、200名以上の出席者を得て盛大に行われました。開所式には、日本からは、日本学術振興会の吉川弘之会長及び佐藤禎一理事長らが出席したほか、来賓として総合科学技術会議から石井紫郎議員、黒田玲子議員、文部科学省から井上正幸科学技術・学術政策局次長、内閣府から科学技術政策担当の有本建男審議官が参加しました。
 吉川会長は、その挨拶の中で、スウェーデンとの学術協力の重要性に鑑み両国間の交流事業を一層発展させる必要があること、そのためにストックホルム研究連絡センターの役割として日本の学術情報を活発に発信すると同時に二国間の学術協力の制度的な枠組みを発展させることが不可欠であることを強調したうえで、同センターに対する支援と協力を出席者に呼びかけました。また、遠山敦子文部科学大臣及び尾身幸次科学技術政策担当大臣からのメッセージが文部科学省の井上次長、内閣府の有本審議官によりそれぞれ代読され、スウェーデン王国による世界の学術研究の発展への貢献に対する敬意と日本とスウェーデン王国との学術協力の飛躍的な発展へ向けてのセンターの役割に寄せる期待とが披露されました。ストックホルムセンター開所式の写真2
 スウェーデン側からも多くの著名なゲストが出席しましたが、中でもスウェーデン王立科学アカデミーのアーリング・ノルビー(Erling Norrby) 事務総長、教育科学省のアグニタ・ブラード(Agneta Bladh)副大臣、カロリンスカ研究所のハンス・ビクセル(Hans Wigzell)所長からは、日本とスウェーデンの学術交流の重要性、今後のストックホルム研究連絡センターの活動に期待する温かい言葉が寄せられました。その後、内田駐スウェーデン大使からは日瑞の交流促進を願って、日瑞両方の言葉で乾杯が促され、会場のゲストも高らかに唱和しました。
 開所式の当初の予定は午後7時散会でしたが、時間を忘れて談笑する輪が数多くできていました。そのような和やかな語らいの中から、将来の学術交流の多くの芽が生じることが期待されます。ストックホルムセンター開所式の写真3
 同センターの所長には志村令郎氏(京都大学名誉教授、生物分子工学研究所所長)が就任しました。また、文部科学省からは、岩佐敬昭氏(科学技術・学術政策局国際交流官付)が4月から常駐しています。事務所は、ストックホルム郊外のカロリンスカ研究所の敷地内に置かれており、アカデミックな雰囲気の中で学術交流の拠点として大きな役割を果たしていくことになります。
 同センターでは、今年度の活動の中心として日本の著名な研究者をスウェーデンに招待して学術講演会を行い日本の研究界の最先端を紹介していきたいと考えています。
 また、同センターの設立により、これまで研究者の相互派遣を通じて関係の深かったスウェーデン王立科学アカデミーとより密接な関係が築かれること、更にはスウェーデンイノベーションシステム開発庁(VINNOVA)、スウェーデン研究・高等教育国際協力財団(STINT)、スウェーデンリサーチカウンシル、スウェーデン戦略研究財団(SSF)とも、同センター設立を機に交流が更に促進されることが期待されます。
 さらに、これまでは、福祉や中立政策など特定の分野で注目を集めていたスウェーデンですが、学術研究面でも特色ある研究を行っている大学が多く、スウェーデンの学術事情を日本に紹介する役割も同センターには期待されています。
 なお、北欧全域の学術研究の中心として、ストックホルムに研究連絡センターが置かれており、スウェーデンのみならず北欧諸国との学術交流の拠点としての役割も求められています。

ストックホルムセンター開所式の写真4
日本学術振興会ストックホルムセンターの連絡先
 JSPS Liaison Office, Stockholm
 Tomtebodavagen 19a, S-171 77, Stockholm, Sweden
  Tel:+46-8-5088-4561
  Fax:+46-8-3138-86
  E-mail: t-iwasa@jsps-sto.com , gakushin1@jsps-sto.com
     

世界最高速の天文シミュレーション用計算機が開発されました。

未来開拓学術研究推進事業「次世代超並列計算機開発」(プロジェクトリーダー:岩崎洋一 筑波大学副学長)による研究成果として、「世界最高速の天文シミュレーション用計算機」(コアメンバー:牧野淳一郎 東京大学助教授)が開発されました。(平成13年7月9日)
 詳細記事については東京大学牧野助教授のHPをご覧ください。


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