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"Internationalisation policies and international practises in higher education institutions"
/ NIFU STEP, Norway
(『高等教育機関における国際化のポリシーと国際活動』
/ NIFU STEP, ノルウェー, 2005年)


本文PDF539KB


 社会科学(特にイノベーション、研究、教育)に関する研究において、ノルウェーの有力な独立研究機関であり、この分野における政策形成にも関与しているNIFU STEPが、2002年から2005年の3年間に渡って行った戦略的な研究プロジェクト、「高等教育と研究の国際化」の一環として発表したワーキングペーパーである。このプロジェクトは、EUの第5次フレームワーク・プログラムによって資金援助を受けたプロジェクト「欧州化、国際化、グローバル化への高等教育機関の対応」のノルウェー担当分としても位置づけられます。

 このレポートは、規模、歴史、ミッション、学問領域、地理的位置の異なる以下の5大学における(1)国際化のポリシーと国際的な活動、(2)外的な環境の変化が、これらの大学の国際化のポリシーや国際的な活動にどのように影響を及ぼしているか、(3)高等教育における学術的な価値が国際化のポリシーと国際的な活動にどのようなインパクトを与えているか、について調査、分析したものです。

・ベルゲン大学

・トロムソ大学

・ノルウェー農業大学

・オスロ大学

・アグデル大学


 なお、調査・分析の観点及びその結果の概要は、下記のとおりです。


○ “大学国際化”の構成要素

 各機関とも、国際化の方針として「研究における国際的連携」を強調している。また、「学生の国際的流動性」「国際教育の強化」「キャンパスの国際化」も重要な事項としており、これらのことから、各機関はアカデミックカルチャーとしての国際化を狙っていると言える。

 加えて、特にベルゲン大学、トロムソ大学、ノルウェー農業大学では、諸外国との連帯も国際化の重要な目的としている。

 各機関の国際化の方針には、大学間競争の激化に対する対応策としての意味合いは、さほど見て取れない。だが、各機関は、高等教育市場にて起こっている学生獲得競争を意識しており、国内学生を確保するには、キャンパスの国際化や国際教育、国際的なビジョンが必要だと考えている。


○ ノルウェー及びEUにおける政策の影響

 各機関の国際化は、「EUフレームワーク・プログラム」、「人材流動計画」及び現在ノルウェーで進められている「高等教育の質改革」といった外的要因が影響していると見られる。

 同時に、大学における教育・研究の質の向上を目指す、アカデミックな内的要因も関係していることが伺える。


○ 研究面での国際的連携の強化

 研究面での国際的連携が強化され、この数十年で、国際的な学術誌への論文引用数、海外の研究者との共同執筆や海外調査数等が増加した。主に、ヨーロッパ諸国との共同研究や共同執筆が増えている。


○ 外部資金の獲得における“ヨーロッパ化”

 ノルウェーの研究・教育機関が受ける国際的資金は増加しており、その交付元は主にEUである。EUからの資金にて行われる研究の割合は、University College(Universityよりも職業に直結した教育を行う機関)に比べ、Universityで高い。


○ 海外機関との協定締結

 調査対象機関においては、学生・研究者交流をはじめとする国際活動を促進し、教育や研究の質の向上を目的とする協定の締結が多く見られる。こういった協定数の増加の背景には、ノルウェー国内で進められている「高等教育の質改革」があると考えられる。


○ 学生の国際的流動性

 学生の国際的流動性は、ノルウェーの高等教育の国際化政策において重要な位置付けとなっており、調査対象となった各機関とも、学生の海外派遣数及び外国人留学生受入数の増加に努めている。


○ キャンパスの国際化

 各機関は、英語で行われる授業の提供、英語による情報発信、外国人留学生や研究者のための宿舎の整備等、キャンパスの国際化に努めている。


○ 国際関連部署の体制整備

 国際関連部署を設置・整備して国際化を推し進めるケースが増えている。調査では、国際業務関連部署は、主に、研究面での国際業務を取り扱う部署、教育面での国際業務を取り扱う部署の2種類に分けられ、国際関連業務は、時にこれらの2つの組織にまたがって扱われることが示されている。


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