"An International Strategy for Higher Education "/ Ministry of Education,
Finland
(『高等教育の国際戦略』 / フィンランド教育省,2001年)
・報告書本文
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フィンランド教育省が2001年に発表した、高等教育の国際(化)戦略に関する報告書です。高等教育の国際化や、グローバル化をめぐる国内・国外の状況の変化(高度人材の不足やEUの高等教育政策等)、課題(高等教育の市場化と質保証等)を概観した上で、EU諸国(ドイツ、フランス、スウェーデン、ノルウェー)における高等教育の国際化に関する戦略的な取組を概括しています。
さらに、フィンランドの高等教育における国際的な活動(主として学生・教員交流)についての現状をデータ化するとともに、フィンランド高等教育の将来性について、SWOT分析的なアプローチで考察しています。
また、報告書の最後では、2010年のフィンランド高等教育のあり方を国際化の面から示し、それを実現するためのアクション・プランを提言しています。
なお、本報告書にて掲げられている、2010年におけるフィンランド高等教育の国際化の数値目標は、以下のとおりです。
(1) 学位取得希望の外国人留学生数を、10,000〜15,000名(留学生比率4%)にする。
(参考:2001年現在の同留学生数は、大学で3,500名、ポリテクニックで約2,600名の計6,100名。)
(2) 年間の交換留学生総数を、28,000名にする。
(3) 大学院課程における外国人留学生比率を、最低でも15%にする。
(4) 高等教育機関における外国人教員、研究者、専門家数を、2001年の2倍にする。
また、フィンランドで学んだ優秀な外国人留学生を、新たな労働力として享受することを目指すとしています。
これらの目標を実現するための手段として、多文化共生社会、あるいはITと科学技術の進歩を基礎とした国際的なビジネス・産業界のニーズを考慮し、フィンランドの大学のカリキュラム、単位取得システム、そして学位の国際的通用性・共通性を高めること(例として、英語により提供される講義と課程の増加を図る)、大学の質の問題への取組等が挙げられています。