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フランスの大学、研究所への訪問


 JSPSストラスブール研究連絡センターでは、フランス各地の大学、研究機関を訪問して大学幹部や研究者と直接に対話を行い、その機会に各地のJSPS同窓会との交流を深めています。今回は、École Centrale de Lyon、Université Lumière Lyon 2とUniversité de Picardie Jules Verneへの訪問を実施しました。概要は以下の通りです。

1.École Centrale de Lyon 訪問
 École Centrale de Lyonは、リヨンの産業界、教育者、名士たちによって1857年に“École centrale lyonnaise”として創設され、1947年に国立学校となりました。その後、1967年にキャンパスがリヨン郊外のEcully市に移転されました。2007年には、リヨンにある大学やグランゼコール20校からなる「PRES “Universite du Lyon”」(2007年創立)のメンバーになっています。理工学系のグランゼコールですが、カリキュラムには人文・社会科学科目もあり、マネジメント力のある高度エンジニアの育成に取り組んでいます。教員168名、学生1,270名、博士課程学生170名の規模を有し、創設時から産業界との関係も深く、エンジニアの称号を取得後、学生の80%は企業へ就職します。国際交流も活発で、海外の大学・研究機関と160の交流協定を締結しており、キャンパスでは40カ国400名の留学生が学んでいます。日本との交流では、特に東北大学と研究・学生交流が盛んで、15年以上前から共同研究をされています。2005年からは、修士のダブル・ディグリー制度が開始され、2008年にはJSPSのCore-to-Core Programも活用し、École Centrale de Lyon、東北大学、CNRS、INSA Lyon(国立応用科学院)4者によって“ELyT Lab”と呼ばれる共同研究所が設立されました。また同校は、東京大学、京都大学、神戸大学、筑波大学、同志社大学、慶應義塾大学や日本の企業と交流を行っています。


2.Université Lumière Lyon 2 訪問
 1896年にUniversité de Lyonが創設され、1968年に再編成されてUniversité de Lyon 2、1987年に改名されてUniversité Lumière Lyon 2となりました。現在は人類社会学部、法・政治学部、歴史地理学部、言語学部、文学部、経済経営学の学部、大学院、研究所で構成され、学生約27,000名、教員976名、事務官・技官444名の規模を有しています。また同校は、「PRES “Université du Lyon”」に属しています。
 今回の訪問では、2009年同校とEcole Normale Supérieure Lettres et Sciences Humaines(ENS-LSH)が、東北大学法学部と博士のダブル・ディグリー制度を開始したこと、また1998年にはInstitut d’Asie Orientale(アジア・オリエント研究所(Université Lumière Lyon 2、ENS-LSH、CNRSによる合同研究所))と東京大学社会科学研究所が学術交流協定を締結して盛んに研究者交流を行っていること、同校が中央大学、専修大学、早稲田大学、福岡大学、関西学院大学、学習院大学と学術交流を行っている様子を伺いました。


3.Université de Picardie Jules Verne 訪問
 ピカルディー大学は、フランス北部ピカルディー地方の中心都市、アミアン市にあります。ピカルディー大学は、1960年代に工学部、医学部、人文学部、理学部、法経学部が順次設立され、1968年にアミアン大学が創設されました。1970年にピカルディー大学と改名され、さらに1991年にはその生涯の多くをアミアンで過ごした小説家のジュール・ヴェルヌにちなんで、ピカルディー・ジュール・ヴェルヌ大学と改名されました。現在は人文社会学、経済学、歴史地理学、言語・文化学、法政治学、数学・コンピュータ科学、医学、薬学、芸術学、理工学、スポーツ科学の学部、大学院、研究所を有し、学生約23,000名、教員約1,200名、事務官・技官約800名が在籍しています。
 今回の訪問では、「エネルギー貯蔵・変換のためのマテリアル(Matériaux pour le stockage et la conversion de l’énergie)」をテーマとした修士課程がエラスムス・ムンドゥス(少なくとも 3つの EUの高等教育機関がコンソーシアムを作り、優れた内容の共同修士プログラムを企画・実施するもの)に選ばれていることを伺い、また同キャンパス内にある化学研究所、植物・昆虫学研究所を訪問しました。


(JSPSストラスブール研究連絡センター発行『JSPS Strasbourg Office Quarterly/2009-10 NO.3』掲載)