FP7(第7次フレームワーク・プログラム)への参加
2009年3月13日に、古川センター長と小野アドバイザーは、サウサンプトン大学を訪問し、電子・計算機科学部(School of Electronics and Computer Science)の水田教授と、EUのFP7(第7次フレームワーク・プログラム)について意見交換を行った。水田教授は日立ケンブリッジ研究所時代のFP4参加にはじまり、現在はFP7のプロジェクトに参加している。意見交換の概要は以下のとおりである。
- 現在参加しているFP7のプロジェクトは、コンソーシアム型で規模が大きいため、プロジェクトのマネージメントを、コンサルタント企業に外注している。これは珍しいことではない。
- コンサルタント企業は、欧州委員会(EC)の出身者などが、在任中の経験を活かして起業しているケースもある。
- プロジェクトのメンバーとして、実際に研究活動を行う者(大学及び研究開発企業等)だけでなく、マネージメントを担当するコンサルタント会社も含めて登録する。
- コーディネーターになると多大な労力を費やすことになるが、プロジェクト管理能力という観点から、大きな実績となり今後の研究活動(研究資金の獲得等)のプラスになる。
- (現在参加しているFP7のプロジェクトは)6か月に1回の頻度で、コンソーシアム参加機関が一同に会する会議(Consortium meeting)が開催される。また、研究総局に対して、毎年報告書を提出する必要がある。
- FP7のプロジェクトへの企業の参加としては、英国EPSRCと同様に、サポート・レターの提供などで協力してもらっている。
- FP7へ参加することで、コンソーシアムを通じて、最先端の研究者等(Big Players)と知り合うことができる。
- プロジェクト概要 (水田教授が参加しているFP7のプロジェクト)
- プロジェクト名:
| (略称) |
NEMSIC (Nano–electro–mechanical–system–integrated–circuits) |
| (正式名) |
Hybrid Nano–Electro–Mechanical/Integrated Circuit System for Sensing and Power Management Applications |
- 実施期間: 2008年6月〜2011年6月(3年間)
- 予算規模: 約375千ユーロ(約5億円)
- 参加機関:
| No | 参加機関 | 所在国 |
| 1 | Ecole Polytechnique Federale de Lausanne (EPFL)
【コーディネーター】
| スイス |
| 2 | Delft University of Technology (TUD) | オランダ |
| 3 | IMEC- Nederland | オランダ |
| 4 | University of Southampton (水田教授が同学の研究代表者)
| 英国 |
| 5 | Commissariat a l’Energie Atomique – Laboratoire d’Electronique de la Technologie de l’Information (CEA-Léti) | フランス |
| 6 | SCIPROM
(プロジェクトをマネージメントするコンサルタント会社)
| (スイス) |
| 7 | Interuniversity Micro–Electronics Centre (IMEC) | ベルギー |
| 8 | Honeywell Romania SRL – Sensors Laboratory Bucharest
(民間企業)
| ルーマニア |
| 9 | Universite de Geneve | スイス |
|
(JSPSロンドン研究連絡センター発行『JSPS London Newsletter No.20(April 2009)』より)