HEFCE大学リーグテーブル(大学ランキング)に関する調査報告書
4月8日、HEFCEは、大学リーグ・テーブル(ランキング)に関する調査報告書「League tables and their impact on higher education institutions in England」を公表した。本調査報告書は、5つの大学ランキングを分析し、大学等が大学ランキングに対してどのように反応しているかについて、大学への調査及びケース・スタディーに基づき調査した結果である。
調査対象の大学ランキング
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大学リーグ・テーブル(大学ランキング) |
英国内 |
Sunday Times Good University Guide |
| The Times Good University Guide |
| The Guardian University Guide |
世界 |
Academic Ranking of World Universities
(published by Shanghai Jiao Tong University Institute of Higher Education)
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| Times Higher Education Supplement (now THE)/Quacquarelli Symonds (THES-QS) |
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ランキングには、評判的な要素(入学時の成績、学生の成績、研究評価(RAE:Research Assessment Exercise)等)が強く影響している。ランキングのための指標の多くは、質を明確に定義するものでなく、単に利用可能なデータである。スコアの計算も全てが透明性のあるものではなく、標準化されていない結果が出るものもある。
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大学は認めたがらないが、ランキングにはこれらの不完全性があるにもかかわらず、大学はランキングの影響を強く受けており、多くの大学は重要なパフォーマンス指標として用いている。一方で、大学は全国学生調査(NSS: National Student Survey)の結果にも反応している。
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大学ランキングで高い結果を出すことは、大学の学術水準、地域コミュニティーへの貢献、社会的要請の高い分野等と必ずしも結びつかない。
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大学入学を希望する生徒が大学を選択する際重視する要素とてしては、科目や所在地が依然としてトップだが、大学ランキングも影響がある。特に、英国への留学生や国際的なアカデミーは益々大学ランキングを参考にする傾向にある。高等教育がより競争的になり授業料の上限が上昇すると、大学ランキングの影響力がより増大するものと考えられる。
(JSPSロンドン研究連絡センター発行Newsletter No.17(平成20年7月発行)掲載)