ドイツ若手研究者(後継者)がボストンで会議を開催ドイツの研究の現状は,ドイツ若手研究者(後継者)にどのような将来展望を与えるのか。この問いは,北アメリカにおけるドイツ人学者の過去最大級の会議での中心議題である。2006年9月8日から10日にかけて,「ドイツとヨーロッパでの新たなチャンス」というテーマの枠組みで,320人を超える参加者がボストンに集まった。主催したのはドイツ学術組織の共同先導役となる「ドイツ学術国際ネットワーク(German Academic International Network: GAIN)」で,「ドイツ学者機構(German Scholars Organization: GSO)」との共同で行なわれた。 政界からは,文部大臣会議議長ウテ・エルトジーク‐ラヴと,BMBF次官メイヤー・クラーマー博士が,学術機関からは,HRK会長マーガレット・ヴィンターマンテル博士,DFG会長エルンスト‐ルードヴィッヒ・ヴィナッカー博士,AvH事務総長ゲオルク・シュッテ博士,DAAD副会長マックス・フーバー博士等が参加する。議題として,ドイツの大学外での研究についてのプレゼンテーション,民間での雇用の見通しや,ヨーロッパの研究室での最近の研究発展についても取り上げられる。マサチューセッツ工科大学(MIT)でのパネルディスカッションでは,アメリカとドイツにおける,学者の自立への新たな道がテーマとなる。 カッセル大の「高等教育研究のための国際センター(International Center for Higher Education Research)」がGAINの委託により行なった,ドイツとアメリカの学者の労働市場調査が新たに紹介される。調査結果は,研究経歴の展望について,「感じられる」ことと,現実とは大きな隔たりがあることを示している。調査結果によれば,教授の職を手に入れる機会は,ドイツもアメリカに匹敵するとのことである。 GAINは,2003年にAvH,DAAD,DFGにより設立された。後に,ヘルムホルツ協会ドイツ研究センター,マックスプランク研究所,HRKも加盟した。これまでの間に,GAINはドイツ人研究者のネットワーク組織,ドイツと北アメリカとの間の情報仲介組織となった。ヨーロッパでの就職の見通しを示すことは,アメリカで中長期的に滞在することを決めているドイツ人研究者とのコンタクトケアや連携と同様に、組織的テーマとなっている。GAINは月刊ニュースレターを発行しており,1,500人の定期購読者がいる。ボストンに新たにGAINの諮問委員会も設置されたが,これはGAINの会員の経験や指摘を新たな活動の計画に取り入れること等を目的としている。 http://www.dfg.de/aktuelles_presse/pressemitteilungen/2006/presse_2006_45.html (DFGプレスリリース Nr.45 2006年9月4日) http://english.gain-network.org/index.v3page?p=45933 (平成18年9月19日 JSPSボン研究連絡センター) |








