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外国人著名研究者招へい担当
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外国人著名研究者招へい事業

研究活動報告

外国人著名研究者招へい事業報告書

J Robin Warren

滞在中の日程
年月日 訪問先名称・訪問内容(研究討議・講演・視察等)
平成18年
 
6月14日 成田空港着
新宿:センチュリーハイアットホテル(泊)
6月15日 終日:学術講演会・研究打ち合わせの資料作成
6月16日 センチュリーハイアットホテルにて、日本ヘリコバクター学会研究推進委員会(委員長:藤岡利生他5名)と合同で、今後の日本における研究推進の方向性・問題点について検討した。
6月17日 週末(フリータイム)
6月18日 週末(フリータイム)
6月19日 自治医科大学記念講演会(招へい責任者:菅野健太郎教授)
高久文麿学長と面談:自治医科大学名誉教授称号授与
教職員・研究者・学生・コメディカルスタッフ・一般市民に対して記念講演会を実施(参加数:約600名)
講演題目:Helicobacter:The ease and difficulty of a new discovery.
6月20日 1)日本学術振興会:小野元之 理事長を表敬訪問
(藤岡利生教授同伴)ward授与式および懇談
2)国立国際医療センターにて記念講演(招へい責任者:上村直実部長)
医師・研究者・コメディカルスタッフ・一般市民に対して記念講演を実施(参加数:368名)
講演題目:Helicobacter pyloriの発見から現在まで
6月21日 東京より新幹線を利用して神戸市へ移動
第12回日本ヘリコバクター学会主催のWelcome Receptionの参加
6月22日 第12回日本ヘリコバクター学会 第1日目 神戸国際会議場における 学会の特別セッション「ノーベル賞受賞記念講演」で講演
(招へい責任者:青山伸郎学会長、藤岡利生学会理事長)
講演題目:
参加人員:約410名
学会主催の会員懇親会に参加し積極的に会員と交流を図り、参加者は極めて有意義な時間を共有した。
6月23日 兵庫医科大学市民公開講座(招へい責任者:福田能啓教授)
大学教職員・学生・市民を対象に記念講演会を実施
講演題目:ヘリコバクター・ピロリの新発見
―胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌との関連性―
参加人員:798名
6月24日 週末(フリータイム)
6月25日 週末(フリータイム)
6月26日 京都大学「2005年ノーベル医学・生理学賞受賞記念講演会」
(招へい責任者:千葉 勉教授)
医学部・薬学部研究者・大学院学生・学生を対象に記念講演会を実施
講演題目:Helicobacter pyloriの発見
参加人員:約180名
夕刻の飛行機で大分へ移動
6月27日 大分大学 羽野 忠学長を表敬訪問
大分大学客員教授称号、大分大学名誉博士称号を授与
記念式典・歓談
6月28日 大分大学本部にて記念講演会(招へい責任者:藤岡利生教授)
大分大学全学の学生・教職員・市民を対象に記念講演会
講演題目:Discovery of Helicobacter pylori
―ピロリ菌発見の光と影―
参加人員:約550名
6月29日 大分全日空ホテルオアシスタワーにて記念講演会
(招へい責任者:藤岡利生教授)
大分大学医学部学生・大学院学生・教職員・市民を対象に記念講演会
講演題目:Discovery of Helicobacter pylori
―ピロリ菌発見の光と影―
参加人員:約380名
終了後に大分大学学長主催の送別晩餐会
6月30日 空路東京へ移動
帰国準備
7月1日 成田より帰国の途につく

受入実施の状況とその成果

J Robin Warren博士の来日、そして第12回日本ヘリコバクター学会および日本各地での記念講演会の実施は、日本ヘリコバクター学会会員は勿論であるが、日本の多くの大学の研究者および一般市民にとっても極めて意義深いものであり、わが国の国民に深い感銘を与えた。

J Robin Warren博士の「ノーベル賞受賞記念講演」は、ヘリコバクター・ピロリ菌発見の経緯、そしてその後の展開についての内容であり、博士の真摯な人柄からにじみ出る奇をてらうことのないもので、大発見が単なる偶然ではなく、偉大な新発見を導くための日ごろの熱意と努力がその基本に存在したことを知り多くの聴衆に深い感動を与えた。

前述したように、Warren博士の来日期間中に記念講演を拝聴した人数は約3300名に達し、ヘリコバクター・ピロリ感染と胃癌発症との関連がほぼ明らかになった現在、胃癌多発国であるわが国の研究者および国民に深い感銘を与えた。

このように、ヘリコバクター・ピロリ菌発見についての十分な記録を後世に伝える重要な機会を与えていただいた日本学術振興会に対し心から感謝の意を表します。

招へい研究者の受入機関に対する寄与
(若手研究者への刺激,受入機関全体の国際化など)

Warren、Marshall両博士のノーベル賞受賞の理由は、ヘリコバクター・ピロリが胃炎の原因であり、その除菌治療により消化性潰瘍再発が著しく抑制されることであった。近年の知見では、ヘリコバクター・ピロリの持続感染が長時間を経て胃癌や胃マルトリンパ腫の発症につながることも明らにかなっており、最近では消化管におけるSlow Bacterial Infectionが注目されている。これらの視点に関して、その発見者であるWarren博士からの直接のメッセージは若手研究者への新たな刺激として十分なものであった。また、本招へいを通じてわが国のヘリコバクター・ピロリ感染対策がより一層の進展を示すと共に、本菌の感染頻度が高いアジア地区への対策が日本の指導によりさらに進歩する事が望まれる。Warren博士の講演は、招へい受け入れ機関である大分大学のみならず、ヘリコバクター・ピロリ研究の専門学会である日本ヘリコバクター学会会員や、今回の共同ホスト校およびホスト施設を努めて頂いた、自治医科大学、国立国際医療センター、兵庫医科大学および京都大学の今後の研究の発展に大きなインパクトを与えることが期待される。