お問い合わせ先
国際事業部人物交流課
外国人著名研究者招へい担当
TEL03-3263-3443
FAX03-3263-1854

|
Barry Marshall
滞在中の日程
受入実施の状況とその成果 Barry Marshall博士が来日して日本各地で実施したの記念講演会は、日本ヘリコバクター学会所属の専門医師は勿論であるが、日本の多くの大学の研究者および一般市民にとっても極めて意義深いものであり、わが国の国民に深い感銘を与えた。 Barry Marshall博士の「ノーベル賞受賞記念講演」は、ヘリコバクター・ピロリ菌発見の経緯、そしてその後の展開についての内容であり、とくに博士が自ら行ったピロリ菌を飲み込んでの感染実験の結果についての報告が聴衆の興味の中心であり、大発見が単なる偶然ではなく、偉大な新発見を導くための日ごろの熱意と自らの胃に対して感染実験を行う勇気がその基本に存在したことを知り、多くの聴衆に深い感動を与えた。さらに、講演の最後には、ストックホルムでのノーベル賞受賞記念式典のビデオ映像を供覧され、聴衆に深い感銘を与えた。 前述したように、Marshall博士の来日期間中に記念講演を拝聴した人数は約2500名に達し、ヘリコバクター・ピロリ感染と胃癌発症との関連がほぼ明らかになった現在、胃癌多発国であるわが国の研究者および国民に深い感銘を与えた。 このように、ヘリコバクター・ピロリ菌発見の業績を後世に伝える重要な機会を与えていただいた日本学術振興会に対し心から感謝の意を表します。
招へい研究者の受入機関に対する寄与 Warren、Marshall両博士のノーベル賞受賞の理由は、ヘリコバクター・ピロリが胃炎の原因であり、その除菌治療により消化性潰瘍再発が著しく抑制されることであった。近年の知見では、ヘリコバクター・ピロリの持続感染が長時間を経て胃癌や胃マルトリンパ腫の発症につながることも明らにかなっており、最近では消化管におけるSlow Bacterial Infectionとしての概念が定着している。これらの視点から、その発見者であるBarry Marshall博士からの直接のメッセージは若手研究者への新たな刺激として十分なものであった。また、本招へいを通じてわが国のヘリコバクター・ピロリ感染対策がより一層の進展を示すと共に、本菌の感染頻度が高いアジア地区への対策が日本の指導によりさらに進歩する事が望まれる。Barry Marshall博士の講演は、招へい受け入れ機関である大分大学のみならず、ヘリコバクター・ピロリ研究の専門学会である日本ヘリコバクター学会員に対する本菌感染の重要性の再認識や、今回の共同ホスト校を努めて頂いた杏林大学の今後の研究の発展に大きなインパクトを与えると共に、市民に対してヘリコバクター・ピロリ感染の重要性を啓蒙することができた。
― 研究活動報告トップ ―
|