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国際事業部人物交流課
外国人著名研究者招へい担当
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外国人著名研究者招へい事業

研究活動報告

外国人著名研究者招へい事業報告書

Wilfried H. Brutsaert

滞在中の日程
年月日 訪問先名称・訪問内容(研究討議・講演・視察等)
平成17年6月2日
来日
平成17年6月2日-
平成18年9月30日
筑波大学生命環境科学研究科地球環境科学専攻滞在
  • 広域蒸発量の推定と蒸発過程の地球規模水循環への影響についての共同研究の実施
  • 筑波大学で進めている乾燥地域の水循環研究に関するJournal of Hydrologyの特集号のguest editor担当
  • “Principle of Hydrology”日本語版出版の企画のアドバイス
  • 水文・水資源学会出席・特別講演(2005年8月4日筑波大学)”The Relevance of the Complementary Concept in Resolving the Evaporation Paradox: An Update”
  • 若手研究者に対する研究指導、助言。
  • 飯田真一(ポスドク)研究論文”Change of evapotranspiration due to succession from Japanese red pine to evergreen oak”
  • 小谷亜由美(D5)研究論文 ” Seasonal variation of surface fluxes and scalar roughness of suburban land covers”
  • 小谷亜由美(D5)研究論文”Variance methods to estimate regional heat fluxes with aircraft measurements in the Convective Boundary Layer”
平成18年10月1日-
平成19年3月31日

名古屋大学地球水循環研究センタ-滞在

  • 名古屋大学HyARCセミナー講演(平成17年11月10日) ”Objective Indications of Global Evaporation Trends in the Second Half of the 20th Century”名古屋大学生態水文気象学研究室セミナー講演(平成18年2月23日)”Pitfalls of some currently used operational methods to estimate evaporation”
  • 若手研究者に対する教育・指導等
  • 田中広樹(CREST-PD) 研究論文「Turbulent flux observations at the tip of a narrow cape on Miyako Island in Japan's Southwestern Islands」
  • 小林菜花子(D3)研究論文「Nighttime Transpiration Observed over a Larch Forest in Hokkaido, Japan」
  • 李 薇(D3)研究論文「Turbulence spectra in the atmospheric surface layer over the Loess Plateau in China」
  • 西川将典(D2) 研究題目「中国黄土高原南部における混合層内の鉛直循環に関する観測的研究」
  • 名古屋大学地球水循環研究センタ-の組織についてのレビューレポートの作成。

受入実施の状況とその成果

当初予定通りに受け入れを実施した。受け入れ期間中、前半は筑波大学に滞在し、共同研究や若手研究者らとの交流、講演会の実施などを行った。また、国際学術誌の特集号を受け入れ機関として準備中であったが、そのGuest Editor を受け入れ研究者と共に引き受け、ほぼ編集作業が終了した.来年度に向けて最終的な調整の後、Elsevier社より刊行の予定である.後半は名古屋大学に滞在し、セミナーでの講演、若手研究者の指導にあたった。

明白な形に残らない成果としては、後述する若手研究者に対する精神的寄与、受け入れ機関側の国際的な研究活動に関する情報の共有などがあげられる.また、招へい研究者の新しい著書Principle of Hydrology"日本語版出版を企画した。

形に残る成果としては、若手研究者への指導の結果、6編の論文が国際学術誌に投稿中または印刷中となったこと、名古屋大学についての組織レビューの報告書がまとめられ、今後の改革の一助となることがあげられる。

招へい研究者の受入機関に対する寄与
(若手研究者への刺激,受入機関全体の国際化など)

滞在期間中、大学院生および若手研究者の研究論文について、直接議論を行い、研究論文のまとめ方についての指導を行った。このことは英語による細かい内容についてのコミュニュケーションの経験が比較的少ない彼らにとっては、非常に大きな刺激となった。また、国際学会誌への投稿論文を作り上げていくという作業を通して、論理構造の積み上げ方や英語表現など、これまでに200近い重要な論文を記してきた招へい研究者ならではのノウハウを直接聞くことができたことは、大きな収穫であった。

滞在期間中に行った講演およびセミナーには、若手研究者を多く含む参加者があった.招へい研究者の講演は、日本人にとり非常にわかりやすいものである。論理構造がはっきりしていること、英語の発音が聞き取りやすいこと、そして多少の日本語を入れ込むことができるためである。この上に、内容として最近の世界での関連研究分野の最先端の話であったことから、今後の研究を進める上での重要な示唆、ヒントを与えたものと思われる。

来日度同時に、招へい研究者の604ページという大部の新しい教科書が出版された。この教科書の内容、出版にまつわる苦労話などが昼食時や廊下での雑談を通しての披露され、これらは若手研究者のみならず、シニア研究者にとっても良い刺激となった。さらにこの日本語版の出版を企画し、その方法についてのアドバイスを行った。

受け入れ機関全体の国際化に関しては、現在本学には数多くの外国人が滞在し、日常で国際的な環境に多少なりともあるため、招へい研究者1名で大きく変わったということはそれほど多くはない。しかしながら、招へい研究者が国際的な学会の会長などを歴任されたことなど、その経歴を有する者のみが与えることができる、国際的な情報、意志決定など、本学が今後ともそのような流れの中で一つの主要な位置を占めていく上で重要な示唆を与えてくれたと考えている。