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外国人著名研究者招へい担当
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外国人著名研究者招へい事業

研究活動報告

外国人著名研究者招へい事業報告書

Prof. Aaron Ciechanover

滞在中の日程
年月日 訪問先名称・訪問内容(研究討議・講演・視察等)
平成17年1月30日 来日
1月31日 大阪市立大学学長表敬訪問
2月1日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
2月2日 大阪市長、大阪市会議長表敬訪問(大阪市役所)
大阪市長特別表彰・さくら功章授与
大阪市長招宴(大阪市長公館)
2月3-5日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
2月6日 東京へ移動
2月7日 日本学術振興会理事長表敬訪問
東京都臨床医学総合研究所にて講演
2月8日 東京大学総合文化研究科長表敬訪問
東京大学にて講演
文部科学省文部副大臣表敬訪問
2月9日 疲労科学国際会議にて講演(軽井沢)
2月10日 北海道大学総長・医学研究科長表敬訪問
北海道大学にて講演
2月11日 大阪へ移動
2月12-14日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
2月15日 大阪市立大学にて講演
大阪市立大学学長特別栄誉賞、名誉学位授与
2月16-20日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
2月21日 日本イスラエル商工会議所セミナー
2月22日 九州大学総長表敬訪問
九州大学にて講演
2月23日 大阪へ移動
2月24-28日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
3月1日 徳島文理大学・学長表敬訪問
徳島文理大学にて講演
3月2日 大阪へ移動
3月3日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
3月4日 京都大学大学院医学研究科にて講演
3月5-7日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
3月8日 大阪バイオサイエンス研究所にて講演
3月9-25日 大阪市立大学大学院医学研究科分子制御分野にて共同研究
3月26日 離日

 

受入実施の状況とその成果

平成16年度の当初の計画に沿ってA. Ciechanover教授を受け入れた。今年度の招へいの目的は昨年度に引き続き国際学術交流と共同研究の推進である。A. Ciechanover教授は「ユビキチン依存性蛋白質分解機構の発見」の業績で本事業での招へい中の2004年のノーベル化学賞を受賞され、授賞式後2ヵ月以内に来日いただけたことは、教授の多忙な日程を考慮するに大阪市立大学にとっては非常に栄誉なことであった。それゆえ、本来の目的とは異なるとも考えたが、来日期間中に受入研究機関の設置者である大阪市による顕彰を行った。また、昨年度からの受入研究機関への多大な貢献を考慮し大阪市立大学名誉博士号の贈呈を行った。以下に、学術交流と共同研究に関して別々に記載する。

学術交流について
滞在期間中に精力的に講演会・学会などで各地を訪問された。学会は国際学会に一度出席され基調講演された。研究機関における講演会は大阪市立大学、北海道大学、東京大学、京都大学、九州大学、徳島文理大学、大阪バイオサイエンス研究所、東京都臨床医学総合研究所、の7ヵ所において講演会を開かれた。いずれの講演においも我が国の多くの研究者にノーベル賞受賞に至ったユビキチン依存性蛋白質分解系の発見の経緯、ユビキチン修飾系の生理的・病理的重要性についての理解を深める有意義なものであったとともに、講演会を主催くださった研究者と研究・研究機関運営など多岐に渡る意見交換を行われた。特筆すべきこととしては、Ciechanover教授が昨年のノーベル化学賞を受賞された直後であり、かつノーベル賞受賞に至った研究を大学院学生として指導教員と一緒にイスラエルの小さな研究室で成し遂げた経緯、決して当時の流行ではなかった実験に着手した理由など、受賞に関わった質問が多く見受けられた。また、それら研究業績は決して一流雑誌に掲載されたのではなかったことなどのコメントなどもあり、ノーベル賞受賞に繋がる研究のあり方について深く考えさせられるものであった。Ciechanover教授は次年度も本招へい事業で来日予定であるので、次年度も本年度のような講演会を数多く開催し、我が国の多くの研究者を啓蒙して頂きたいと考えている。さらに、大阪市立大学長、北海道大学総長、九州大学総長、徳島文理大学長、東京大学大学院総合文化研究科長、京都大学大学院医学研究科長、大阪バイオサイエンス研究所所長名誉所長、東京都臨床医学総合研究所・副所長を表敬訪問し、研究の振興、研究機関の運営などに関して意見交換を行なわれた。

共同研究について
受入れ研究者はCiechanover教授と1998年から共同研究を続けてきたが、今回の滞在中には、ユビキチン修飾系の未解決な問題にアプローチする共同研究プロジェクトを立案し、実験に着手した。今後この研究に関してはテクニオンーイスラエル工科大学と大阪市立大学の共同研究として行っていくこととした。

招へい研究者の受入機関に対する寄与
(若手研究者への刺激,受入機関全体の国際化など)

1月31日に大阪市立大学長を表敬訪問しされ、イスラエルの大学の運営方針と日本の大学の現状の相違点などの意見交換を行い、国際化・独立行政法人化を含めた大阪市立大学の進むべき道筋への重要な示唆を頂いた。また、2月15日に行われた学内での講演会には多くの学生・教員・研究者が参加し、ノーベル賞受賞に至ったユビキチン依存性蛋白質分解系の発見の経緯、ユビキチン修飾系の生理的・病理的重要性についての理解を深める有意義なものであったとともに講演に熱心に聞き入り、若手研究者を始めとして研究機関の研究者に大きな刺激を与えた。講演会後、医学研究科長を始めとして、多くの医学研究科の研究者と意見を交換する機会を持ち、研究に関する議論を深めるとともに、国際化・若手研究者の育成などに関しての意見交換を行い、多くの示唆を頂いた。

その他

2月7日に日本学術振興会・小野理事長を表敬訪問し、本招へい事業で来日できたことに感謝を述べられた。また、我が国とイスラエルを始めとする諸外国の研究振興政策・若手研究者の育成を始めとして多岐に渡る意見交換を行われた。さらに、2月8日には文部科学省を表敬訪問し、小島副大臣と我が国の研究振興・研究の国際化などに関しての意見交換を行なわれた。