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外国人著名研究者招へい事業

研究活動報告

外国人著名研究者招へい事業報告書

Prof. Aaron Ciechanover

滞在中の日程
年 月 日 訪問先名称・訪問内容
平成15年  
11月2日 来日
11月10-13日 第3回International Society of Proteolysis Meeting(名古屋)出席 (11月12日に講演)
11月20日 大阪バイオサイエンス研究所にて講演
11月25日 京都大学にて講演
12月4日 大阪市立大学にて講演
12月10-13日 第26回日本分子生物学会 出席 (12月10日に講演)
12月15日 東京都立臨床医学総合研究所にて講演。
12月16日 理化学研究所 脳科学総合研究センターで講演
平成16年  
1月3日 離日


受入実施の状況とその成果

平成15年度の当初の計画に沿ってA. Ciechanover教授を受け入れた。今回の招へいの目的は国際学術交流と共同研究の推進である。

1.学術交流について
滞在期間中に精力的に学会・講演会などで各地を訪問された。学会は国際学会・国内学会にそれぞれ一度ずつ出席され講演された。研究機関における講演会は大阪市立大学、京都大学、大阪バイオサイエンス研究所、東京都臨床医学総合研究所、理化学研究所 脳科学総合研究センターの5ヵ所の研究機関において講演会を開かれた。いずれの講演も我が国の多くの研究者にユビキチン修飾系の生理的・病理的重要性についての理解を深める有意義なものであったとともに、講演会を主催くださった研究者と研究・研究機関運営など多岐に渡る意見交換を行われた。加えて、大阪バイオサイエンス研究所所長・名誉所長、理化学研究所 脳科学総合研究センター長、東京都臨床医学総合研究所・副所長と意見交換を行なわれた。

2.共同研究について
Ciechanover教授はこれまでに受入れ研究者と5年以上に渡る共同研究を続けてきたが、今回の滞在中にはこれまでの共同研究を継続するとともに、新たな共同研究プロジェクトを立案し、実験に着手した。今後この研究に関してはテクニオンーイスラエル工科大学と大阪市立大学の共同研究としての成果が期待されるものである。また、大阪市立大学を始めとして、いくつかの研究機関の研究者と新しい共同研究提案を行った。


招へい研究者の受入機関に対する寄与
(若手研究者への刺激,受入機関全体の国際化など)

大阪市立大学においては医学研究科の大学院生に対して、ユビキチン修飾系の発見の経緯から現在のユビキチン修飾系の研究の現況、今後の臨床応用に至るまで、5回の双方向性授業を行い、研究の着眼点、データの解釈、それを踏まえた次の実験の立案など、研究の遂行に必須の事項について大学院学生に綿密な教育を行われるとともに、医学・医療における基礎研究の重要性の理解に努められた。大学院生は大いなる刺激を受けた。次年度は医学部学生向けの双方向性授業を計画したいと考えている。

また、学内での講演会には多くの学生・教員・研究者が参加し、ユビキチン修飾系の臨床への応用に至るまでの講演に熱心に聞き入り、基礎研究から臨床応用の急速な増大を実感し、大きな刺激を受けた。

医学研究科長を始めとして、多くの学内の研究者と意見を交換し、研究に関する議論を深めるとともに、イスラエルの大学の運営方針と日本の大学の現状の相違点などの意見交換を行い、独立行政法人化を含めた大阪市立大学の進むべき道筋への重要な示唆を頂いた。


その他

Ciechanover教授が日本人大学院生の英語力に深い懸念を示され、国際化の大きな障害となることを憂慮されたことを特記しておきたい。