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外国人著名研究者招へい事業

研究活動報告

外国人著名研究者招へい事業報告書

Richard R. Ernst

滞在中の日程
年月日 訪問先名称・訪問内容(研究討議・講演・視察等)
平成22年  
10月5日 京都で開催されたSTSフォーラム2010の参加後,新幹線で品川着 その後,スイス大使館からの招待で晩餐会へ。
10月6日 東邦大学理学部で午前(10:30-12:00)中は理学部学生を対象とする特別講義「Academic Responsibility and Our Future (大学の責務とわたしたちの未来)」および午後(13:30-17:00)は第30回東邦大学生命科学シンポジウムにおいて「My Pathway into Science andBeyond (わたしの歩んだ道-科学とその彼方見えるもの)」という演題で講演をおこなった。いずれも300名を超える聴衆が集まった。夕刻はエルンスト博士および阪大蛋白研究所の藤原敏道教授を交えてシンポジウム組織委員会メンバーとの懇親の場を設けた。
10月7日 午前中は日本学術振興会を表敬訪問。
午後は東邦大学本部訪問および医学部医学科4年生を中心とする,医学部教職員学生に対する講義「FascinatingInsights in Chemistry, Biology, and Medicine by NMR (NMRによる化学,生物学,医学の魅力的な洞察)」を行った。150名ほどの聴衆が集まった。
夕刻は炭山嘉伸理事長,青木継稔学長を交え,学校法人東邦大学としてErnst博士の歓迎レセプションを開催した。
10月8日 午後,東京大学医学部講堂において黒田玲子教授のお世話で東大の学生,院生向けに講義「Fascinating Insights in Chemistry, Biology, andMedicine by NMR (NMRによる化学,生物学,医学の魅力的な洞察)」を行った。150名ほどの聴衆が集まった。講演終了後,上野国立博物館で開催されていた奈良大仏展を視察。その後,東大本郷キャンパス内の松本楼でエルンスト博士,黒田教授,森山の3名で夕食。
10月9日 13:00から第7回3学部合同学術集会の冒頭で,Ernst教授による高分解能核磁気共鳴の革新的測定法の開発やMRIへの応用の基礎的開発が,現在本学の医薬理分野における研究にきわめて大きな貢献をもたらしていることに鑑み,青木学長から東邦大学名誉博士号がエルンスト博士に授与された。それに続き,エルンスト博士が特別講演「NMR andits Nobel Glory (NMRとノーベル賞の栄光)」を行った。
200名ほどの聴衆が集まった。学内からも5件の英語口頭講演のほか,53件のポスター発表があり,ポスターセッション会場では懇親会も併設され,Ernst博士も参加されて研究内容に関する意見交換や学部の枠を超えた研究者間の交流が図られた。
10月10日 午前中のフライトでスイスに帰国。フランクフルト経由チューリヒ。

受入実施の状況とその成果

平成22,23年度の2年間,(独)日本学術振興会外国人著名研究者招へい事業の採択を受け,1991年ノーベル化学賞受賞者 Richard R. Ernst 博士(スイス連邦工科大学名誉教授)が、本学 特別客員教授として着任することとなり,平成22年度第一回は10月5日~10日,第2回は3月9日~17日来訪した。
 物質の分子構造を調べる主要な方法である核磁気共鳴(NMR)法は自然科学や医療分野に大きな恩恵をもたらしているツールのひとつであり,化学のみならず分子生物学、タンパク質やDNAの機能解析、人体の画像診断や代謝の解明、脳科学など多岐にわたり応用分野が広がっている。Ernst博士は、パルスフーリエ変換NMR法を開発し、感度と分解能を著しく向上させ,これにより初めて、わずかな物質量でも複雑な分子構造を解明できるようになった。さらに、二次元NMR法という分子内での化学結合をより詳しく調べる手法も開発し、現在の医療画像診断に必須のMRI法やタンパク質など生体巨大分子の分子構造解析法の基盤を築き上げた。これらの革新的な高分解能核磁気共鳴分光法の業績により、1991年ノーベル化学賞を単独で受賞された。
 今年度は10月上旬の第一回の来訪では、本学名誉博士号が授与され,東邦大学において計4件の講義講演を行い,東京大学でも講演会が開催され,10月10日(日)帰国した。

招へい研究者の受入機関に対する寄与
(若手研究者への刺激,受入機関全体の国際化など)

東邦大学においては10月6日(水)は午前(10:30-12:00)理学部学生を対象とする特別講義「Academic Responsibility and Our Future (大学の責務とわたしたちの未来)」および午後(13:30-17:00)は第30回東邦大学生命科学シンポジウムにおいて「My Pathway into Science and Beyond (わたしの歩んだ道-科学とその彼方見えるもの)」という演題で講演をおこないいずれも300名を超える聴衆が集まった。
 10月7日(木)午後は東邦大学本部訪問および医学部医学科4年生を中心とする,医学部教職員学生に対する講義「Fascinating Insights in Chemistry, Biology, and Medicine by NMR (NMRによる化学,生物学,医学の魅力的な洞察)」を行い150名ほどの聴衆が集まった。
 10月8日(金)午後は,東京大学医学部講堂において黒田玲子教授のお世話で東大の学生,院生向けに講義「Fascinating Insights in Chemistry, Biology, and Medicine by NMR (NMRによる化学,生物学,医学の魅力的な洞察)」を行い150名ほどの聴衆が集まった。
 10月9日(土)は13:00から東邦大学第7回3学部合同学術集会の冒頭で,Ernst教授による高分解能核磁気共鳴の革新的測定法の開発やMRIへの応用の基礎的開発が,現在本学の医薬理分野における研究にきわめて大きな貢献をもたらしていることに鑑み,エルンスト博士に青木継稔学長から東邦大学名誉博士号が授与された。それに続き,エルンスト博士が特別講演「NMR and its Nobel Glory (NMRとノーベル賞の栄光)」を行った。学内からも5件の英語口頭講演のほか,53件のポスター発表があり,ポスターセッション会場では懇親会も併設され,Ernst博士も参加されて研究内容に関する意見交換や学部の枠を超えた研究者間の交流が図られ,若手研究者へ大きな刺激になるとともに,東邦大学全体の国際化にも大きな寄与があった。
 3月12日(土)の付属中高生への講演は急遽中止せざるを得なかったが,10月の来訪時には本学の進めている医薬理の基礎的研究分野における数々の御助言をいただき,東邦大学にとっての寄与,とりわけ若手研究者への刺激は計り知れないこととなった。

その他

(独)日本学術振興会著名外国人研究者招へい事業により、核磁気共鳴の学術分野で最も偉大な貢献をされたノーベル賞学者Richard R. Ernst博士を東邦大学にお招きできたことは,大きなよろこびであり謹んで感謝を申しあげます。2011年度にはさらに若手研究者との交流を深め、学術的に大きな影響をもたらしてくださるものと思われます。