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外国人著名研究者招へい担当
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Maxim Kontsevich
滞在中の日程
受入実施の状況とその成果 Maxime Kontsevitch教授の著名研究者招聘事業は今年度が最終年度にあたる。そこで、昨年までの集大成を勘案して、今年度は、京都大学数理解析研究所での2010年プロジェクト研究「変形量子化問題と非可換幾何学の新展開に向けて」の国際研究集会の参加を要請し、2週間の来日となった。同氏は、この研究集会のアドバイザーとして討議テーマの検討や招待講演者の推薦等、来日前に多くの協力をしていただくことができた。また自らも、世界で未発表の研究について、3回の連続講演を承諾してくれた。 2010年10月31日に関西空港に到着後、その足で京都大学数理解析研究所に来所し、翌日から始まる国際会議の綿密なスケジュール作成に同席していただけた。11月1日と11月2日は、代数解析の立場からの変形量子化問題についての討論を行った。パリ第6大学Pierre Schapira教授、京都大学理学柏原正樹特任教授、京都大学数理解析研究所望月拓郎准教授が行ったD-束理論およびその応用について、同氏からの多くの質問と討議があった。また、数理物理学での代数的問題について、エコールポリテクニック・フランス高等科学研究所Pierre Cartier名誉教授とステクロフ研究所・韓国高等科学研究所Dmitry Kalden教授の講演について、自身の研究との関連性について、多くの討論を重ねた。 11月3日から5日にかけては、林原共済会が主に主催する林原フォーラムに於いてシンプレクティック幾何学・非可換幾何学・物理学に関する討議を行った。ここでは、シンプレクティック幾何学・接触幾何学のトポロジーの側面から不変量についての講演が、スタンフォード大学Yakov Eliaashberg教授、京都大学理学部深谷賢治教授によって行われた。これは、Kontsevich教授が提案した不変量と深く関連しており、自身の研究をもとに、さまざまな討議をすることができた。 11月6日は、京都大学百周年記念時計台ホールにて市民講演会を行った。これは 同氏の提案で、数学と物理学の融合を目的として、京都大学基礎物理学研究所佐々木節教授による宇宙の誕生と進化についての講演、今回林原フォーラムで来日したスタンフォード大学Yakov Eliashberg教授による「Rigidand Flexible Geometry」の講演を企画することができた。その後、林原フォーラム顧問委員の東京大学鈴木増雄名誉教授による討論形式の対話の中に、Kontsevich教授も参加され一般市民や学生と有意義な時間を作ることができた。 11月7日は、京都大学数理解析研究所において、国際会議に来日した海外研究者および日本の研究者とインフォーマルな研究討論を行った。特に、次週に話す予定の積分可能系についての独自のアプローチについて、若手研究者を含めて、そのアイデアを披露した。 11月8日から12日にかけての国際会議のなかで、3回の精力的な講義を行った。今回は、積分可能系を量子的な立場の見方と超ケーラー構造の発見について、今まで未発表の研究について講演を行った。参加していた多くの研究者は、その独創的な発想に感嘆し、多くの注目を集めた。特に、若手研究者たちに対して、講演後多くの時間をかけて議論を続けたことで、若手研究者にとって大きな影響を与えたといえる。 今回は、2週間の大変濃厚な国際会議開催のなかで、招聘者が若手研究者に訴えたいことが十分伝わり、また、アジアからも同氏が来日することを知り、この国際会議に参加をしてきたことは、日本の研究拠点としてアピールができた有意義な招聘となった。
招へい研究者の受入機関に対する寄与 1)学術上の進展 2)若手研究者への影響 3)国際的なアピール 4)受け入れ研究機関での効果 その他 今回は、林原フォーラム市民講演会を企画した。それにも気軽に参加していただき、大学生や一般の方々とも気軽に触れ合うことができた。
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