平成23年度「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」が実施しています。

 

 平成23年8月2日に、高校生19名が参加し、東京大学において「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」によるプログラム「社会貢献で世界を変えよう!~ビジネスで「国際協力」~」が開催されました。


問1:日本や世界が抱える社会問題には、どのようなものがありますか。
問2:その問題を解決するには、どのような対策がありますか。


 このような問いを受けたら、あなたは何と回答しますか。この社会が様々な問題を抱えていることは重々承知していても、具体的に何が問題なのか、その解決策はと問われると、真剣に考える機会は滅多にないことでしょう。
 東京大学において開催された本プログラムでは、意欲溢れる高校生参加者の皆さんが、この難題に挑みました。

ひらめきときめきサイエンス

【プログラムの内容】

 

午前中:講義

 まずは、基礎知識を得るための講義を受けました。
 講義では、バングラデシュを例に、貧しい人々に融資を行うグラミン銀行、栄養価の高いヨーグルトを製造・販売するヨーグルト企業、良質で安全な水を提供する水企業といった「社会的企業」が紹介されました。
 「社会的企業」とは、社会にあるさまざまな課題をビジネスの手法で解決することを目指す企業で、利潤最大化ではなく、社会的な目的を追求し、なおかつビジネスとして成立することが条件となります。ビジネスによる解決策を生み出すことで、社会問題の持続的・根本的な解決に結びつくのです。このように、社会問題をビジネスによって解決する方法があることを学んだ上で、ワークショップに臨みました。

 

 

午後Ⅰ:ワークショップ

 講義を踏まえ、ワークショップの開始です。4~5名の4グループに分かれ、アイディアを出し合います。
 グループ毎に社会問題を一つに絞り、それを解決するためのビジネスモデルを考案します。社会問題を解決するだけではなく、利潤を生み出し、ビジネスとして成立しなければなりません。どうすればビジネスが成り立つか、グループで知恵を絞りました。


  

 

 

午後Ⅱ:発表

 ワークショップの結果をポスターにまとめ、さあ発表です。斬新かつユニークなアイディアが次々と発表されました。


  解決すべき社会問題 目的 ビジネスの内容
グループ1 子供が外遊びをしない 子供をインドアからアウトドアへ 外で遊ぶゲームのアイディアを販売するビジネス
グループ2 手話の地域差、障害者への差別 障害者の自立および未就学児の教養の促進 世界共通の手話の教材を作成・販売するビジネス
グループ3 殺処分される犬が多い 殺処分される犬の減少および命の大切さの学習 捨犬に必要なケアを施した上で販売するビジネス
グループ4 日本のホームレス問題 ホームレスの自立および社会的信頼の向上 ホームレスに老人ホームでの仕事を提供するビジネス

  


 ビジネスで社会問題を解決するという新鮮な発想により、社会問題と真剣に向き合う体験は、参加者の皆さんに大きな刺激と関心を与えました。最先端の研究を行う大学だからこそできるプログラムといえるでしょう。

 今年度のプログラムは、全国の大学等で来年1月まで随時開催中です。プログラムの詳細は、こちらからご覧になれます。人文社会科学から自然科学まで、興味深いプログラムが盛り沢山。大学の最先端の研究に触れることで、大きな刺激となること間違いなし!小中高校生の皆さんの積極的なご参加をお待ちしています。