HOPEミーティング

第7回HOPEミーティング開催概要


日時:2015年3月1日(日)~5日(木)
会場:ザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区) 他
対象分野:物理学、化学、生理学・医学(及び関連分野)
主催:独立行政法人日本学術振興会
講演者・参加者
第7回HOPEミーティングは、前回に引き続き「物理学、化学、生理学・医学」を対象分野に、小林誠教授を運営委員長として東京都港区で開催されました。アジア・太平洋・アフリカの17の国・地域から97名の博士課程学生・ポスドク研究者が参加しました。根岸英一教授、ダグラス・ディーン・オシェロフ教授等5名のノーベル賞受賞者、アルバート・ラスカー基礎医学研究賞受賞者である森和俊教授等全7名が講演者として登壇し、一部講演はUstreamでライブ配信されました。

第7回HOPEミーティングUstreamサイト:
http://www.ustream.tv/channel/7th-hope-meeting
グループディスカッション・ポスタープレゼンテーション
グループディスカッションでは、参加者は事前の希望調査に基づき各20名前後のグループに分かれて、講演者と身近な距離で研究内容や進路などの様々な話題についてディスカッションを行いました。
さらに、研究の概要を1分間で説明する「フラッシュトーク」やポスタープレゼンテーションを通じて、参加者は自身の研究について発表する機会を得ると共に、他の参加者の研究成果を共有しました。自分とは異なるバックグラウンドを持つ研究者を前に、自分の研究内容を伝えるための工夫をしている姿が印象的でした。今回は運営委員・モデレーターもフラッシュトークに加わって自身の研究内容を説明したため、食事や休憩の時間など、短い時間でも積極的に両者に関わっていこうとする参加者が目立ちました。
参加者の活動
最終日には、多国籍のグループによるチームプレゼンテーションが行われました。各チームは、「各国の女性科学者を取り巻く状況」「研究費はどこに投資されるべきか」「研究者のための情報交換サイトの認知度」といった様々なテーマを設定し、それぞれ見せ方を工夫していました。
閉会式では、チームプレゼンテーション賞の表彰の他、優秀なポスター発表をした5名にベストポスター賞が、その中でも最も優秀なポスター発表をしたDr. Bianca C. Bernardo(オーストラリア)にHOPE Awardが贈られています。

閉会式の後は鎌倉・横須賀方面へ研究施設・文化施設見学に出かけました。訪れた海洋研究開発機構(JAMSTEC)では、しんかい6500の整備の様子や深海生物の剥製などを見学し、参加者たちはヨハネス・ゲオルグ・ベドノルツ博士等とともに興味深そうに説明に聞き入っていました。一方、鎌倉では、高徳院(鎌倉大仏殿)や鶴岡八幡宮で日本の歴史的建造物に触れました。
夕方からは横浜マリンタワーにてフェアウェルパーティーを開催し、最後の別れを惜しみました。
5日間の会期中、参加者は様々な国・地域の同世代の研究者と寝食を共にして交流を深めると共に、世界トップレベルの研究者の講演や対話を通して大きな刺激を得ました。また、邦楽のコンサートや書道・茶道等の日本文化体験を通じて、文化的視野を広げる機会を得ました。
ノーベル・プライズ・ダイアログ・東京2015
会期1日目には、「ノーベル・プライズ・ダイアログ・東京2015」にHOPEミーティングの参加者全員が出席しました。「生命科学が拓く未来」をテーマにした講演やパネルディスカッションにおいて、HOPEミーティング参加者は積極的に質問を投げかけ、ノーベル賞受賞者と一般社会の対話に一役買っていました。
当日夜には、天皇皇后両陛下のご臨席のもと、ノーベル・プライズ・ダイアログ・東京2015と第7回HOPEミーティングの合同レセプションが盛大に開かれました。

HOPEミーティングJr.

3月7日(土)には、サイドイベントである「HOPEミーティングJr.」が日本科学未来館との共催で開催され、公募で集まった22名の小中学生が、白川英樹教授・小林誠教授との実験教室に参加しました。今回は会場として二松學舍大学附属高等学校の理科室をお借りし、導電性プラスチックで二次電池を作る化学の実験や、簡単な物理の実験・考察を行いました。合間には、お菓子やお茶を楽しみながら両教授が参加者からの質問を受け付けたり、ノーベル賞授賞式の様子について説明したりするなど、リラックスして懇談する時間も設けられました。HOPEミーティング参加者のポスドク研究者や同校の生徒数名も、協力者として実験を手伝いました。参加者からは「実験を自分たちの手でできたのでおもしろかった」「ふだん聞くことのできないお話や実験をすることができてとても貴重な体験ができました」といった感想が寄せられました。