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大腸菌からのDNAの取り方 (テーマA) |
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| ゲル電気泳動によって分離したDNAやRNAを光らせました。 |
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食品中の色素物質の分離法 (テーマB) |
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| とてもカラフルに色が変わります。 |
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抗原-抗体反応による赤血球の凝集反応 (テーマC) |
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| みんな、楽しく実験ができました。 |
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| 「未来博士号」が参加者全員に授与されました。 |
(企画の内容) 「体験バイオサイエンス」は,バイオサイエンスという最も身近な科学を通して,理科や自然科学の面白さを感じてもらうために企画しました。その目的を達成するために,バイオサイエンス研究を実際に見て・触って・臭って体験でき,かつ知的好奇心を刺激する3つの実験テーマを用意しました。
○テーマA「あなたの体に共生する大腸菌のDNAを見よう!」 ○テーマB「あなたの体を維持する食品の成分を見よう!」 ○テーマC「あなたの体を外敵から守る抗原-抗体反応を見よう!」
(オリエンテーション) 予定通り13:30よりオリエンテーションが行われました。主にこの企画の趣旨および実験に際しての注意点について説明があり,参加者は若干緊張気味で話しを聴いていました。最後に,それぞれの実験テーマの担当教員の紹介があった後,参加者は各担当教員に引率されて,いよいよ各実験室に移動します。
(実験開始) 各実験室に移動し,各担当教員に引率された参加者たちは,簡単な説明を聴いた後,実験に移りました。実験テーマごとに,大学教員および多数のボランティアの大学生・大学院生が直接参加者一人一人に丁寧に実験指導を行います。実験の空き時間は大学生活や研究のことなど,高校生が大学生や教員と直接話す機会にもなり,それがこの企画の1つの魅力にもなっているようです。
(テーマA) 日常的に耳にするDNAや遺伝子という言葉、生物にとって大事なものであることは頭ではわかっていても、なかなか実感がわかないものですが、そのDNAを生物の細胞から取り出して、実際に自分の目で見てみようというのがこの実験の目的です。 今回の実験では,大腸菌のDNAを取り出しました。いくつかの薬品を使ってDNA以外のものを壊して,最後に繊維状のネバネバしたDNAをガラス棒に巻き付けました。初めて見るDNAにみんな興奮気味。今回は取ったDNAをゲル電気泳動という方法で分離し,ゲルの中で光らせるといった本格的な実験も行い,みんな満足した様子でした。
(テーマB) 食品に含まれる成分にはタンパク質や糖質など体の維持に必要不可欠な栄養成分の他にも、色、味、香りをもつ物質など様々な物質が含まれます。今回の実験では,普段の生活では直接見ることができない食品中の色素物質の分離とその色を変化させる実験を行いました。 まず,食品材料として紅イモの葉,トマト,ニガウリなどを用意し,それぞれを粉砕しました。粉末になったら,アセトンを加え色素を抽出します。抽出液を薄層プレートへスポットし,適当な有機溶媒で展開すると,それぞれの食品中に含まれていた様々な色素が分かれて見えました。鮮やかな色にみんな感激。紅芋フレークから得られた色素のpHを変えていくと,どんどん色が変化していくのに驚いていました。
(テーマC) おたふくかぜに一度かかると,二度とおたふくかぜにかかりません。これが「免疫(めんえき)」のおかげだということは聞いたことがあるでしょう。この免疫の主役である抗原-抗体反応を実際に目で見ることがこの実験の目的です。 今回の実験では,ねずみにひつじの赤血球を免疫しました。ねずみにとっては,ひつじの赤血球は異物です。ねずみの白血球は,ひつじの赤血球の表面にある物質(抗原)に結合する抗体を作ります。抗体は,ひつじの赤血球どうしをたくさんくっつけて,凝集させることができます。ねずみの抗体とひつじの赤血球を混ぜて,しばらくすると赤血球が凝集しているのが観察されました。血液を使った実験にみんなドキドキ。
(修了式) 16:40より修了式が行われました。修了式では,参加した高校生全員に1人1人手渡しで修了証書「未来博士号」が授与されました。 参加者の反応は好評で,参加者アンケートによれば,「見ているだけではなく,一緒に体験できたのが,すごく楽しかった」「大学の先生や大学生とたくさん話しができて良かった」「初めて触る実験器具を使用しての専門的な実験が体験できて良かった」「来年度以降も同様の企画を開催してほしい」という声が多く聞かれました。 また、実施者側からも、「大学生にとっても、高校生にとってもこういう交流の場は、とてもよいことであると思う」「多少緊張気味で あったが、実験を通して目に見える形で変化が見える毎に、参加者の表情にも変化が見られた」という感想があげられ、双方にとって良い企画であったと思います。 最後に、本企画を通して,バイオサイエンス研究の面白さを肌で感じて,より多くの生徒が科学に興味を持ってくれたら、幸いです。
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