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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

国立大学法人琉球大学

体感!サンゴ礁生物の助け合い、競い合い

整理番号 HT3103

実施担当代表者

竹村 明洋(たけむら あきひろ)

熱帯生物圏研究センター・准教授

開催日

平成19年 7月 22日(日)

開催会場

琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底実験所

住所:沖縄県国頭郡本部町瀬底3422番地

関連URL

 http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~tilapia/ 

実施の様子

実施の様子_写真1
 
実施の様子_写真2
 
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実施の様子_写真4
 
実施の様子_写真4
 
実施の様子_写真4
 
実施の様子_写真4

 熱帯や亜熱帯の海に広がるサンゴ礁には色とりどりの様々な生き物が棲んでいます。彼らは、時には助け合い(共生)、また時には競い合い(競争)ながら日々の生活を送っています。このプログラムはサンゴ礁生物を実際に観たり触れたりして、彼らの共生や競争の不思議を理解してもらうことを目的とし、サンゴ礁を研究フィールドとしてもつ琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底実験所で行われました。参加者は高校生18名、中学生6名でした。沖縄県内の生徒は14名、そして県外からの参加者は10名でした。また、8名の父兄の参加もありました。

 午前中(9:30~12:00)
 熱帯生物圏研究センターの教員が、研究対象とする生物群の講義を1時間ずつ行いました。
 サンゴ礁生態学を専門にしている酒井一彦准教授の講義では、サンゴが動物であることやサンゴがサンゴ礁生態系の最も重要な構成生物であることを簡単に説明しました。その後、オニヒトデや地球温暖化による海水温上昇がサンゴに与える影響に関するビデオを観て、サンゴ礁の生態系が繊細なバランスの上に成り立っていることを理解してもらいました。
 魚類生理学を専門にしている竹村明洋准教授は、魚類の周期性についての話をしました。太陽光がふんだんに降り注ぐサンゴ礁に生息する魚類(ベラ類)は、24時間周期でおこる明暗変動を体内時計の時刻あわせに利用していること、そして12.4時間おきに起こる潮汐の変化も周期的活動(産卵)に利用していることを説明しました。サンゴ礁の比較として、光の全くない深海魚類の生活についても、ビデオを使いながら説明しました。このような比較を通して、生物の体の中には天体活動(生物時計)があることを理解してもらうようにしました。

 お昼休み(12:00~13:10)
 講義に続き、熱帯生物圏研究センター瀬底実験所の所内を見学しました(約20分)。サンゴ礁生物の研究が実際に行われている研究室や実験室を実際に見てもらい、研究の現場を肌で感じてもらうようにしました。その後、食堂や講義室で食事をとってもらいました。

午後(13:10~15:40)

 サンゴ礁とそこに生きる生物を実際に体感する時間です。参加者を2つのグループに分け、一つ目のグループは船に乗って瀬底島周辺のサンゴ礁に行きました。船の上から箱メガネを使ってサンゴが生きている様子やその周りを泳ぐ魚たちを観察しました。サンゴが減っている場所にも行ってサンゴ礁の状態を比較して、環境の変化(人間の影響を含む)がサンゴ礁に与える影響についても考えてもらいました。もう一つのグループは、磯を歩いて生物を観察すると共に瀬底実験所で飼育している生物を見ながら、それぞれの生物で行われている研究を担当者から聞きました。加えてサンゴ礁生物を使った簡単な実験を行いました。

  • クサビライシの摂食行動(サンゴが餌(鰹の刺身)を摂る様子を観察)
  • ミツボシキュウセンの潜砂行動(魚が砂に潜っていく様子を観察)
  • ルリスズメの体色変化(ストレスを与えた魚の体色が即座に変化する様子を観察)

 1時間ほどの観察を終えて、最初に船に乗ったグループは陸上で行う実験と観察に、また陸上で実験を行ったグループは船に乗りました。陸上と海上をあわせて2時間のサンゴ礁とサンゴ礁生物の体感でした。

午後(15:40~16:20)

 講義室に再び集まり質問タイムとしました。サンゴ礁とそこに生きる生物を実際に観た後に疑問に思ったことを質問してもらいました。

 子供達からでた質問内容(一部):

  • 地球温暖化でサンゴの分布は変わるのか?
  • 死んだサンゴはなぜ白くなるのか?
  • サンゴはどの様に増えるのか?
  • 魚をどの様にして採集しているのか?
  • サンゴ礁の魚たちはなぜカラフルなのか?
  • 深海の魚はなぜ死なないで海上まで運ぶことができるのか?また圧力の高い深海で生きられるのか?
  • 魚が深海に棲息するようになったのはなぜ?

 午後(16:20~16:30)

 最後に熱帯生物圏研究センター長中村將教授から「未来博士号」を参加した生徒達に授与し、現地で解散しました。
 泳がせてあげることができなかったのは残念ですが、参加者に怪我もなく無事にプログラムを終えたことにほっとしています。今回のプログラムのために協力してくれた琉球大学研究協力課のスタッフや瀬底実験所のスタッフや大学院生の皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。