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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

京都大学

地下浸水時の怖さを体験しよう

整理番号 HT3068

実施担当代表者

戸田 圭一 (とだ けいいち)

防災研究所・教授

開催日

平成 19年 7月 28日(土)

開催会場

京都大学防災研究所 宇治川オープンラボラトリー

住所:京都市伏見区横大路下三栖東ノ口

関連URL

 http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/index_topics.html 
 http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/topics.htm 

実施の様子

 最近,都市域での水害の発生が数多く見られます。都市にはたくさんの人や資産が集まっているので,街が浸水すると非常に大きな被害になる恐れがあります。また,都市にある地下の空間(地下街や地下鉄,ビルの地下室など)は,地上の水が流入してくると水の事故が起こる危険がひそむ場所でもあります。このような都市水害時の危険から身を守るためには,いち早く避難行動をとることが大切です.
 そこで,実物大の模型を使って,地下浸水が発生した時を想定した避難体験実験を行うプログラムを企画しました。実験では,勢いよく階段を流れる水の力の大きさや,ドアにかかる水圧の大きさを実際に体験していただき、その体験を通じて,水害の時に地下に流れ込む水がどのような危険をもたらすのか,またその危険から逃れるために,早く避難することがいかに大切か,ということを理解してもらうことをねらいとしました。

 小学校5,6年生および中学生を対象に募集したところ,21名(保護者を含めると総勢約40名)の参加者がありました。

 平成19年7月28日当日の進行は以下のとおりでした。なお,午後の体験実験は2班に分かれて行いました。
10:45~11:00 受付
11:00~12:00 「都市水害と地下浸水」の話
12:00~13:00 休憩(昼食)
13:00~14:00 実物大模型を使った避難体験実験① (1班:階段模型,2班:ドア模型)
14:00~15:00 実物大模型を使った避難体験実験② (1班:ドア模型,2班:階段模型)
15:00~15:30 質疑応答のあと,修了証書「未来博士号」授与式

 最初に,「最近の都市水害やそれに関係する地下浸水」について,PPTのスライドとビデオを使ってわかりやすく説明しました。
 昼休みの後,2班に分かれて,水が流れ落ちる階段を上って避難する実験と浸水した地下室のドアを押し開けて避難する実験を体験してもらいました。
 階段実験は,地上の氾濫の水深が20cmの場合と30cmの場合の条件で行いました。胴長靴を着けてもらい,安全面に気をつけてヘルメットをかぶってもらいました。また地上の水深が30cmの条件では,安全ロープを身に着けて実験してもらいました。地上の水深が30cmの条件で階段を上るのがとても難しいということを実際に感じてもらいました。
 ドア実験では,用意した長靴をはいてもらい,ドアの前の水深を20cm,30cm,40cmと変化させたときにドアを開けて避難できるかどうか体験してもらいました。水深が20cm,30cm,40cmのとき,ドアにかかる水圧の合計は,それぞれ16kg,36kg,64kgの力(重量)となり,水圧が想像以上に大きいことを実感してもらいました。
 また階段実験,ドア実験とも時間に余裕があるときには保護者の方々にも実験してもらいました。体験実験とあわせて,縮尺1/30の地下街の模型にも水を流して,地下街の浸水の様子も見てもらいました。
 最後に,子供達や保護者の方の質問に答えたあと,子供たち全員に修了証書「未来博士号」を渡して閉会としました。
 最高気温が35℃を超える猛暑の一日でしたが,参加者にはプログラムにまじめに取り組んでもらえ,水害の怖さや水害に対する備えの大切さを学んでもらえたと思います。またプログラムは,教員に加えて,事務職員,技術職員,大学院学生の方々の協力のもとで実施することができました。

実施の様子_1   実施の様子_2
講義の様子   階段を上がる避難体験実験
実施の様子_3   実施の様子_4
ドアを押し開ける避難体験実験   地下街模型による浸水実験