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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

名古屋大学

ホヤとウニの生態観察と受精機構を探る

整理番号 HT3058

実施担当代表者

澤田 均(さわだ ひとし)

大学院理学研究科附属臨海実験所・教授

開催日

平成 19年 7月 30日(月)

開催会場

名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所

住所:〒517-0004 三重県鳥羽市菅島町 429-63

関連URL

 http://www.med.nagoya-u.ac.jp/dev-bio/open_house_report.html 
 http://www.med.nagoya-u.ac.jp/dev-bio/pdf/hirameki_text.pdf で資料ダウンロード可

実施の様子

実施の様子_写真1
 
実施の様子_写真2
 
実施の様子_写真3
 
実施の様子_写真4
 
実施の様子_写真5

 参加者は9時45分に、近鉄中之郷駅に集合し、中之郷桟橋から臨海実験所の船で10時頃に、菅島という離島にある名古屋大学臨海実験所に到着しました。愛知・岐阜・三重の三県から、高校生3名、中学生10名,小学生5名、同伴者6名の合計24名という大勢の参加があったことを、企画側としても嬉しく思っています。

 「ひらめき☆ときめきサイエンス」の企画に関する説明と所内見学を行った後に、「受精のしくみ」に関する講義が行われ、ウニ卵が受精する様子を実際に顕微鏡で観察しました。また、今回の科研費の研究テーマである「受精時おける精子プロテアソームの役割」について知って頂く目的で、プロテアソーム阻害剤が受精を阻害する様子を観察しました。この受精阻害実験は小中学生にはやや難しい内容でしたが、高校生には多少とも理解してもらえたのではないかと思っています。

 次いで、干潮時刻となる正午過ぎに磯場に出かけ、観察と採集を行いました。ウニ、ヒトデ、ホヤ、貝等が実際にどこにどのように棲息しているのかを観察し、手で触ったり採集したりしました。その後、採集動物の分類に関する説明が行われました。子供達の中には磯採集をするのが初めての子も多く、大変貴重で良い経験になったことと思います。

 分類の説明が終わってから皆で昼食をとり、ホヤの受精や発生の様子を記したDVDを鑑賞しました。マボヤやカタユウレイボヤの生殖時期は冬から春にかけてなので、今回の実習では受精実験は行えませんでしたが、その分はDVDで補うことにしました。 昼食の後、ウニの卵割や発生の様子を観察しました。また、プルテウス幼生の骨片に関しては、七色に光って見える偏光顕微鏡で観察することもできました。1個の受精卵から、細胞分裂を繰り返して形が作られていく様子を観察し、生命誕生の神秘と命の大切さを感じとってくれたことと思います。

 4時15分頃から、臨海実験所の玄関の前で、軽く飲食しながら参加者と教職員・院生との懇親会が開かれました。多くの人は鳥羽市の離島に、名古屋大学の海洋生物学の研究施設があることはご存じなかったようです。今回の企画で、一般の方にも大学の研究室に親しんでもらえたと思っています。最後に平野総長からの修了証書(みらい博士号)が授与され、集合写真をとってお別れとなりました。

 当日は、愛知県では早朝から雷と集中豪雨にみまわれ、臨海実習そのものが行えるのか心配されましたが、実験所の近くでは昼頃から雨もあがり、当初の実習計画を無事遂行することができました。子供達も大変満足そうでしたし、きっと多くの参加者がマリンバイオロジーに興味を持ってくれたのではないかと思います。

 子供達や保護者の皆様からも、「この実習に参加してよかった」、「また是非参加したい」というお褒めの言葉を沢山頂戴し、企画側にとっても大変嬉しく、また充実した一日となりました。