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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

山梨大学

やまなし住まい塾・「甲斐の家」を考えよう!
-山梨の気候・風土に根ざした住まい-

整理番号 HT3053

実施担当代表者

田中 勝(たなか まさる)

教育人間科学部共生社会講座・准教授

開催日

平成19年 9 月 29 日 (土)

開催会場

山梨大学総合研究棟Y-13教室

住所:山梨県甲府市武田4-4-37

実施の様子

山梨の気候・風土や生活様式に対応した快適な住まいや住生活について考えるきっかけをつくりたいと、県内の中高生を対象に『やまなし住まい塾・「甲斐の家」を考えよう!-山梨の気候・風土に根ざした住まい-』を開催しました。参加者の内訳は中学生3名、高校生13名、教員10名、実施担当代表者1名、学生スタッフ(大学院生、学部学生)6名の計33名でした。

オリエンテーション
歓迎の挨拶のあと、本プログラムの開催主旨や一日のスケジュールのほか「大学の研究とは?」「住居学とは?」「科研費とは?」等についてパンフレットや資料を用いて分かりやすく説明しました。
研究者によるミニレクチャー
日本には気候・風土や歴史・文化、生活様式、産業等と深く結びついた多様な住まいや暮らしがあることを講義テキストと豊富な写真を使って解説しました。生徒は熱心に耳を傾け、全国各地の住まいの多様性や建築技術、住み方の知恵に気づき、同時に民家再生など山梨の住文化の伝統を守ることの大切さを学びました。
クッキータイム
参加者の緊張感を解きほぐし、またグループ毎の交流を深めてもらおうと、ミニレクチャー後に1回目のクッキータイムを設けました。参加者全員が簡単な自己紹介を行い、ミニレクチャーの内容について意見を交換しました。続いて家政教育専修の学生スタッフ6名によるクイズタイムに移り、「雨戸の設置率の最も高い都道府県はどこ?」の問題では答えが「山梨県」だと知ってびっくりする場面もありました。学生スタッフのアイデアや工夫による楽しいクイズでは地域の住まいについての新たな発見があり、会場全体の雰囲気を和やかなムードに変えてくれました。
昼食・学内施設見学
昼食後、学生スタッフがキャンパス内の図書館や講義室、田中研究室等を案内しました。
ワークショップ(1)-模型キットの制作
「甲斐の家モデルハウス」の誕生過程をスライドで簡単に紹介したあと、甲斐の家モデルハウスの「折り紙模型キット」をグループ毎に組み立てました。だれがどの部分を作るか、どういう順序で組み立てるのがよいか、学生スタッフのアドバイスを参考にしながら、みな真剣に取り組んでいました。あっという間に90分が経過しましたが、どのグループも立派な甲斐の家モデルハウスを完成させることができました。模型が少しずつかたちになっていくプロセスは楽しく、中学生、高校生、教員、大学生が協力してひとつの模型を作り上げたことの充実感や達成感を全員が共有していました。
ワークショップ(2)-住み方の提案
甲斐の家モデルハウスのオーナーだったらどんな暮らしがしてみたいか、住み方のアイデアを全員がシートに記入し、グループ別に発表会を行いました。「ウッドデッキで家族とバーベキューをしたい」「友達を呼んで庭でお花見をしたい」「坪庭付きのお風呂の窓を開けてひとりのんびり露天風呂気分を味わいたい」などのユニークなアイデアがたくさん飛び出すなど、ゲーム感覚を取り入れた住み方発表会は大いに盛り上がりました。
講評・修了式
オリエンテーションから午後のワークショップに至るすべてのプログラムの様子を撮影した写真をスクリーンに映し、一日の学習内容や活動を全員で振り返りました。学校の授業とはスタイルの異なる協働型・体験型の住まい学習によって生徒は地域に根ざした住まいや住生活についての理解を深め、「住まう」ことの意味を学びました。「研究」や「科学」への興味や理解も高まったようです。
 参加者アンケートを実施し、「感想文」の提出(後日)をお願いしたあと、中高生一人ひとりに修了証書「未来博士号」を授与しました。修了式後、記念撮影をしてすべての日程を終えました。あのときの笑顔は忘れられません。
プログラムを終えて
「楽しかった」「参加してよかった」(生徒)、「家庭科の授業のヒントが浮かんだ」(教員)という感想や、「次年度以降もぜひ参加したい」という意見が数多く寄せられ、たいへん有意義な一日となりました。本プログラム実施が、山梨大学と地域との連携を深め、また中学生、高校生、教員(家庭・福祉系列、建築系列)、保護者、大学教員、大学生の出会いと交流を育むことができたことは大きな財産だと考えています。 本プログラムの詳細については『やまなし住まい塾・「甲斐の家」を考えよう!』実施報告書(A5版、32頁、H19.10発行)を参照ください。

参加者全員で記念撮影(プログラム終了後)
9:00~ 9:30   受付、開場
9:30~10:00   あいさつ、オリエンテーション
10:00~11:00   ミニレクチャー「地域に根ざした住まいづくり-住まいの地方性・地域性」(講師:田中勝)
11:00~12:00   クッキータイム(1)(自己紹介、質疑応答、クイズタイムなど)
12:00~13:00   昼食、学内施設見学
13:00~14:30   ワークショップ(1) 「甲斐の家モデルハウス」模型キットの制作
14:30~14:45   クッキータイム(2)
14:45~15:30   ワークショップ(2) 甲斐の家モデルハウスの住み方の提案
15:30~16:00   講評(模型作品及び住み方の提案)、参加者アンケート記入
16:00~16:30   修了式(「未来博士号」授与)
16:30   解散
 
プログラム風景(ミニレクチャー~クッキータイム~模型制作)
   
 
プログラム風景(模型制作~住み方の提案~修了式)
プログラム参加後の感想文(高校生)
今回のイベントに参加させていただき、ありがとうございました。山梨の住居の特徴など私自身あまり知らなかったので、とても勉強になりました。
午前中に行ったミニレクチャーでは、日本の気候・風土や生活様式に対応した住まいをたくさん知ることができました。私が興味を持った建物は、高知県の水切り瓦とぶっちょうのついているものです。雨戸がわりになったり、それをひろげると、縁側のようになり、近所の人たちとコミュニケーションの場になったりするというメリットがあり、昔の設計者はアイディアがすごいなぁと思いました。
また、クッキータイムの時の学生さんによるクイズ形式の問題は、とてもためになるものでした。その中でも、雨戸のついている割合が一番高い県が山梨県と知り、驚きました。山梨は、空き家も最も多い県のようで、その理由を早く知りたいと思いました。
午後からは、「甲斐の家モデルハウス」模型キットをグループ別で制作し、この家の特徴を話し合ったりして、楽しく作業ができました。私の班は、建築を学んでいる生徒がいたので、その男の子が積極的にやってくれて助かりました。一番最後に、3本の柱をはりつけるのがとても苦労しました。みんなで協力してつくり、完成した時は嬉しかったです。住み方の提案は、悩みました。全員の発表をきくと、みんなそれぞれで、面白かったです。
1日、住まいについて学び、初めて知ったことばかりで、とても勉強になりました。住居学は、その家を建てる地域の歴史、環境、気候など様々な視点から学べる学問だということを実感しました。高校の家庭科では、住居について学ばなかったので、今日は参加して住居は「生活の器」だということを知り、基礎となる分野だということが分かりました。
とても楽しく一日が過ごせて良かったです。
※本プログラムの内容については、読売新聞全国版(H19.9.11)、同山梨版(H19.9.30)、日本経済新聞山梨版(H19.9.29)、山梨日日新聞(H19.9.13)に掲載されました。