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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

福井大学

ワープして未来の自分を捜そう!
~生命医科学への招待~

整理番号 HT3051

実施担当代表者

佐藤 真(さとう まこと)

医学部・教授

開催日

平成19年 12 月 8 日 (土)

開催会場

福井大学松岡キャンパス 管理棟3階大会議室ほか

住所:福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3

関連URL

 http://www.seimei.fukui-u.ac.jp/ 

実施の様子

実施の様子_写真1
 
実施の様子_写真2
 
実施の様子_写真3
 
実施の様子_写真4
 
実施の様子_写真5
 

今回のひらめき☆ときめきサイエンスは昨年に続き生命科学複合研究教育センターにより企画・実施されました。募集定員40名のところ、締め切り前日には67名もの参加となり、企画担当者としては大変喜ばしいことでした。全員受け入れて実習を行いましょうという実施代表者の方針により、1週間前に実習機材の追加等の準備が行われました。当初、2つのコースの実習企画で対応のところ、もう1つコースを追加して、参加者に中身のある実習を行える体制を整えることにしました。
定刻の9時30分に開会式が管理棟の大会議室で始まり、佐藤 真生命科学複合研究教育センター長から挨拶がありました。高校生および引率の先生方に参加についてのお礼が述べられたあと、“ひらめき☆ときめきサイエンス”について、さらに科学研究費の目的や交付を受けての研究内容と実際の医療との関係について説明がありました。つづいて、3つのコースの担当者が自己紹介をおこないました。3つのコーステーマと担当の先生方は以下のとおりです。各コースには担当の高校の先生方も決めて指導をお願いしました。
高校生は実習資料と白衣とスケッチ用の色鉛筆を受け取り、各コースの担当先生の後に続き、消化管コースは階段講義室へ、内耳コースは基礎実習棟実験室へ、細胞コースは形態機能医科学講座の実験室に向かいました。

1.消化管コース(担当:飯野 哲先生、堀口和秀先生、堀口里美先生)
飯野先生からヒトの消化管の解剖学的な説明があり、特に現代病としての多くの人が罹患する『過敏性腸症候群』についてその症状と研究の現状について詳しく説明がありました。続いて、消化管運動やそれを担う細胞や神経系についての全体的な説明と哺乳類の消化管の観察点について、さらにコースの実習の流れについて約40分にわたり明快で分かり易い講義がありました。実習棟に移動し、黙祷をおこなったあと、最初にヒト、ウサギ、マウスの消化管とその構造(組織構造)の観察から実習が始まりました。マウスの麻酔のかけ方を堀口先生から学んだあと、マウスの解剖を行い消化管の神経標本を作製して顕微鏡により観察しスケッチを行いました。最後には胃から結腸までの消化管を取り出して、特別な液に入れて、37℃で保温してその運動を観察しました。

2.内耳コース(担当:八木秀司先生)
 音声伝達の仕組みと内耳の構造についてマウスを用いて実習にかかりました。黙祷のあと、新しい解剖用のピンセットとハサミ使い、実体顕微鏡下でマウスの耳の解剖が始まりました。外耳は?鼓膜は?中耳は?耳小骨の形は?と八木先生が実体顕微鏡像をスクリーン上に映してひとつひとつ図示と説明した後、高校生は自分の実体顕微鏡で再確認しながら、実習をていねいに進めました。参加者の中には、当初マウスの解剖になじめない高校生もいましたが、しばらく後には、懸命に解剖を行っていました。午後からはグループごとに走査電子顕微鏡により音の振動を神経刺激として変換する有毛細胞を観察し、異常な有毛細胞と比較観察して病気との関係とその研究現状が説明されました。さらにマウスとヒトの中耳、内耳との比較観察も行い、実験動物としてのマウスの有用性も学びました。

3.細胞コース(担当:竹内聖二先生) 竹内先生による細胞コースではヒト線維芽細胞(WI-38)とマウス線維芽細胞(NIH3T3)を用いて現代細胞生物学の先端的な研究についての実習が行われました。今回用いた2つの培養細胞の由来や、培養細胞系を用いた研究の利点や有用性について説明が行われたのち、実際の培養の方法や培地についてCO2培養器の前で説明がありました。生きたままの細胞を観察することができる位相差顕微鏡の仕組みの解説のあと、2つの培養細胞を観察しました。生きたままで観察する方法の重要性に加えて今日では人間の目から電子の目で観察する方法、共焦点レーザー顕微鏡法について説明がされました。最新の共焦点レーザー顕微鏡を用いて培養細胞の細胞骨格・アクチンフィラメントとDNA を染色して2つの画像を別個に取り、画像を併せて観察する実習へと進みました。

コースごとに実習の区切りのいいところで会議室で昼食と昼休みとなりました。昼休みが終わると再び、実習等や実験室にもどり、実習を続けました。
午後の実習を終え、各コースごとに、まとめと発表の打ち合わせを行った後、会議室に全員集合して3つのコースの実習内容とその結果について相互に発表を行い、質疑応答がおこなわれました。続いて、閉会式が行われ、佐藤  真センター長から未来博士号(生命医科学)が各高校の代表者に授与され、終了しました。
今回、福井県内各高校から先生方を含めて66名と、さらには大阪市から日本学術振興会のHPをとおして1名の参加をみて、総計67名の参加をえることができました。このように多くの参加をみたことは生命科学複合研究教育センターと福井県高等学校生物研究会との継続的な連携によるものと考えられます。

最後に高校生の感想を本文のまま掲載します。
☆学校では体験できない本格的な実験ができ、なかなか体験できない人間、ウサギ、マウスの消化管に触ることができてよかったです。TVでしか見たことがなかったけれど、実際に見た消化管はTVとはちがっていてとても貴重な経験ができました。将来医学に携わりたいので、是非また機会があったら参加したいです。本日は本当にありがとうございました。
☆高校にはあまりないような素敵な設備で、こんだけたくさんの先生にまわりにいてもらって、消化管を見たり、解剖できて、とても充実した1日でした。
☆今日はなかなか体験することができない、マウスの解剖ができて本当によかったです。普段は図でしか見ることのない耳の中を、自分の目で見れて感動したし、耳の構造を理解することができました。また、ぜひ参加したいです。
☆マウスの解剖は初めての経験だったので、少し怖さを感じましたが、普通では経験や話が聞けて本当によかったと思います。また、これからの受験に向けて、大きな励みになりました。これからも頑張っていきます。
☆ヒトの細胞は、教科書では見たことがあったけど、実際に自分で見たのは初めてだったので、染色された細胞をレーザーで見たときは感動しました。貴重な体験ができてよかったです!!実験の結果から、考察することが大事なんだと思いました。みんなで写真を見ながら考えられてよかったし、楽しかったです。