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ひらめき☆ときめき サイエンス

プログラムの実施の様子
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プログラムの実施の様子

神奈川大学

日本橋から見た江戸時代:町歩きと小遣目録などから探る当時の暮らし・商い

整理番号 HT3046

実施担当代表者

西川 登(にしかわ のぼる)

経済学部・教授

開催日

平成 19年 8月 16日(木)

開催会場

神奈川大学および大学以外(貨幣博物館、三井記念美術館、小津資料館)

住所:横浜市神奈川区六角橋3-27-1

実施の様子

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 本プログラムでは、神奈川県、東京都、千葉県、および埼玉県の1都3県から、小学生24名、同伴の中学生4名、小学1年生1名、および保護者20名の参加で実施しました(当日の欠席者は、小学生2名、保護者1名)。

 28名の小・中学生を5、6名ずつ5つのグループに分け、各グループに神大教職員等をアシスタントとして配しました。保護者については、部屋の後ろに椅子をまとめて並べ、着席して参観してもらいました。

 定刻通り9時30分にプログラムを開始、実施担当代表者の西川が、まず、挨拶と学術振興会・科研費の簡単な解説をした後、1日のスケジュールの説明と注意事項を話しました。

 次に、江戸時代の貨幣制度(金、銀、銭の三貨制度)や三井両替店(江戸店および大坂店)の会計帳簿の資料コピーなどを簡単に解説しました。そのあとで、帳簿資料の数字から当時の住み込み奉公人が1日にどれくらいの量の米を食べていたかを子供たちに計算してもらいました。1日1人当たり白米4合というご飯の量に保護者たちは驚いていたようですが、子供たちにはあまりピンとこなかったようです。 10分程の休憩をとった後、親睦を深めるために各グループそれぞれで、参加者各自の自己紹介をしてもらってから、学習を再開。帳簿資料の数字から、当時の生活ぶりを各グループで探りました。どういうことを探るかは各グループに任せました。例えば、醤油は江戸と大坂(大阪)でどちらの単価が高いか、江戸の店員と大坂の店員ではどちらが酒を多く飲んでいたか、あるいは大坂店では味噌を自家製造していたのに対し、江戸店では購入していたことなどを参加者に「発見」してもらいました。醤油が江戸の方が廉価である理由を、野田・銚子の大産地が近いからであると正確に言い当てる小学生もいました。その後、江戸時代の江戸の町や日本橋界隈の昔と今を古地図と現代の地図を比較しながら解説しました。なお、時間の都合等で三井記念美術館の紹介DVDの視聴は中止しました。

 講義・演習後、11時に早めの昼食ということで、大学の展望ラウンジに移動して、江戸時代の住み込み奉公人がハレの日に食べたものとできるだけ似た料理で作った御弁当を食べてもらいました。魚介や野菜の食材、饅頭・スアマといった和菓子のデザートという弁当が、子供たちに受け容れられるか、若干心配もしていましたが、子供たちもまずまず食べてくれてホッとしました。大人には概ね好評でしたが、当日は記録的な猛暑のために濃いめの味付けになっていたので、「江戸時代は味付けが濃かったのか」との質問を受けました。

 昼食がすんでから、バスで日本橋に移動、スタッフも含めて56人が大型バス1台に乗り込みました。お盆で道が空いていたので、予定より30分程早い1時ごろに日本橋に到着。日本橋では、A班・B班の2班に分かれて施設見学。A班は貨幣博物館→小津資料館→三井記念美術館の順で、B班は小津資料館→三井記念美術館→貨幣博物館の順で見学しました。見学時間を当初予定よりも全体で30分ほど増やすことができたのですが、それでも各施設の見学時間が少ない(特に、子供は貨幣博物館、大人は三井記念美術館および小津資料館のショップ)との声も少なからずありました。逆に言えば、それだけ施設見学を楽しんでもらえました。

 3時30分に三井記念美術館のレクチャールームに全員集合して、修了式=未来博士号授与式を行いました。当初は神奈川大学に戻ってから修了式の予定でしたが、東京・千葉・埼玉からの参加者が半数ほどいたので、修了式会場を変更しました。ほぼ半数の参加者が三井記念美術館から帰宅、のこり半数がスタッフとともにバスで神奈川大学に5時ごろに戻りました。記録的な猛暑日にも拘わらず、参加者全員に最後まで元気にプログラムを楽しんでもらえたことが、スタッフ一同の大きな喜びでした。また、別れ際に参加された皆様から口々に御礼の言葉を懸けられたことも、スタッフの満足感を倍増させてくれました。